綿と技が支える寝心地。和布団づくりを継承し多くの人へ届けたい

綿と技が支える寝心地。和布団づくりを継承し多くの人へ届けたい

支援総額

535,000

目標金額 500,000円

支援者
25人
募集終了日
2019年10月15日

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プロジェクト本文

 

ご挨拶

 

はじめまして、髙田敦宏と申します。昨年まで18年間農業を営み、副業として内装・外装のデザインや装飾品製造、土木から建築までの屋外の仕事、製図作成、縫製などなどいろいろなものづくりの仕事に携わってきました。長年何かしらの職人に憧れ、自分に合った仕事は何か実際に経験しながら模索してきました。

 

 

どの仕事も集中して楽しみながらこなしてきた反面、未熟なまま広く浅く知識を広げているだけにすぎず、使命感のようなものを見いだせないできましたが、2年前から縁あって和布団作りの仕事をはじめ、その奥深さに魅了されました

 

以下和布団づくり紹介動画です。1:25から作業風景です。

 

 

今年、師匠である職人さんが引退されるにあたり、

農業をやめ和布団の仕事を引き継いで専念することを決意しました。

 

お仕事を継ぐにあたり、和布団作りに欠かせない、中に詰める綿を作る製綿機も師匠から譲り受けることとなりました。とても古い機械のため改修する必要があり、現在生産されていない機械ということもあり、その改修費・移設費が400万円と、自己資金ではどうしても賄えない金額が必要になりました。

 

そこでなんとか皆様のお力をお借りして貴重な機材を引き継ぎ、この消えつつある技術・文化も継承していけないかと考え、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。

 

この機会を通じて、多くの方に綿の和布団の魅力を伝えられればと考えています。温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 

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中綿の角をつくっています。棉の扱いの面では、角づくりが一番の腕の見せ所です。

 

 

和布団と職人との出会い

 

2年前、知人の紹介で思いがけず和布団づくりの仕事をお手伝いする機会を得ました。最初はこれまでと同様、「ちょっとやってみようか」という軽い気持ちではじめました。

 

そして師匠として教えていただくことになったのが、加藤 孝雄さんです。今年85歳を迎えられるまさに「昔ながらの職人さん」で、お若かった頃に比べ視力も体力もかなり落ちていらっしゃる中、長年の感覚を頼りにただただ生業として一生懸命に仕事に向かわれる方です。未だに自分の畳んだ綿の感触を確かめるような手の動きから、仕事への思い入れが感じられます。

 

単純だからこそ浮き彫りになる職人技。

1000枚つくっても未だに新しい学びがあります。

 

一見、仕事に難しいところはありません。

 

綿を重ねる→側生地袋(外側の生地)に入れる→縫い合わせて閉じる

 

これだけです。作り方はすぐに覚え、師匠から特別ダメ出しを受けることもなかったので、当初「和布団づくりはすぐ習得できそうだな」と思いつつ淡々と作っていきました。

 

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つくった角を、布団全体の形が綺麗になるよう、側生地へ丁寧に詰めていきます。

 

慣れてきた頃、師匠から「ここ、もう少しふっくらとね」と指示を頂きました。和布団は手作業で綿を詰めていくため、場所によってどのくらい綿を詰めるのかを変えて厚さや硬さを調整することができます。それによって体を支える弾力を長く保てるような布団をつくっていくのです。

 

綿を重ねるだけの作業に思えましたが、驚いたことに、いただいた指示通りになかなかできませんでした。単純なだけに職人の技が浮き彫りになるのです。始めて2年、年間1000枚ほどの布団を作ってきましたが、未だ一枚作るごとに学びや発見があり、経験を積み重ねる作業が続いています。

 

教えて頂く時は師匠が作ってやり方を教えて頂き、私が実践します。極端に悪いところがない限り作り終わるまで指示を出すことはありません。師匠曰く「布団作りは簡単。誰でも出来る」。技術というより良し悪しは経験でしか出てこないという事を教えてもらっているようです。技術的な指導が殆どないところが逆に奥深く、仕事の難しさが感じられます。

 

「髙田さんなら5年もあれば思い通りにできますよ」

師匠からは大変重みのあるお言葉をいただきました。

 

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寝心地や全体の均一を考え、手で感触を確かめながら棉を重ねていきます。

 

 

師匠に仕事を教えてもらう過程で、専業で製綿と和布団づくりをされているのは地元ではこの方が最後であるということ、そしてご高齢のため引退を控えていらっしゃることを知りました。


これまでいろんな仕事に浅く広く取り組んできた私ですが、これほどまでに魅了されたのは和布団づくりが初めてでした。そして技術や経験の重さを知って、古いものへ興味を向かせてくれたのも、この和布団づくりです。和布団や師匠との出会いに感謝し、和布団づくりに専念したいと、心から思うようになりました。

 

これまで18年農業でやってきた身でしたが、職を変えることに迷いはありませんでした。なぜかと聞かれれば、師匠である加藤さんの仕事ぶりを見て、布団作りに惚れ込んだとしか言いようがありません。

 

布団の角の房を付ける「角綴じ」作業。角に収まった綿を留める役割があります。​​

 

 

 

木綿製和布団の魅力

 

私がつくっているのは100%木綿(純綿)を使用した和布団です。天然の安心できる素材として木綿はまだまだ根強い人気があり、現在制作している中では、幼稚園などで使うお昼寝用の布団の注文が多いです。

 

木綿でできた布団は、程よい反発ともっちりとした感触で包み込んでくれます。また、横になった時、化成繊維より熱がこもりにくいため布団から返ってくる熱がやわらかいです。さらに繊維自体が吸水してくれるため、夏の汗ばむ時期もサラリとした寝心地になります。

 

そして、職人の技術によって場所ごとに厚さや硬さが調整されているので、長く体を支える弾力が保たれるよう、工夫されています。便利で安価な化学繊維製の布団やマットレスが増えていますが、和布団にしかない魅力もたくさんあります。是非皆様にもこの魅力を皆様にお届けしたいと思います。

 

布団綿をつくる製綿機を引き継ぐために、

皆様のお力をお借りできませんでしょうか。

 

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和布団の魅力を支える綿は、産地によって違った特徴があります。また、その年の天候によっても性質が変わってきます。作る布団に合わせて綿を選び、組み合わせて布団綿を作り出すのが「製綿」です。

 

師匠の仕事を引き継ぐにあたり、和布団に詰める綿をつくる製綿機も、私の自宅作業場へ移設する必要があります。製綿機は、幅1.5m、全長15m程の大型の機械です。

 

今ではこの機械は生産されておらず、現存しているものが全てになります。引き継ぐにあたり師匠からは「古いけどいい機械だから長く使ってね」とだけ。ですが長年仕事を支えた相棒のような機械ですので、自分の体の一部を預けるような面持ちが感じられました。

 

中綿が落ち着くまで動かないように留める「中綴じ」。締めすぎず緩すぎず、職人の感覚が試されます。

 

師匠の大切な機械を引き継がせていただくことになったものの、このように大型かつ古くて数も少ないため、整備や移設のための費用、それに合わせての作業場の改築には、合計およそ420万の費用がかかり、どうしても自己資金で全額を賄うのは厳しい状況にあります。

 

個人的な夢ではありますが、これまで出会ったどんなものづくりよりも魅力を感じたこの和布団づくりに、これからの人生をかけたいと思っています。和布団づくりの奥深さ、技術の重さを教えてくださった師匠、人生を変えた出会いに感謝し、せめてこの和布団づくりや綿の文化、技術を後世に残す一端を担いたい。そして、もっとたくさんの人にこの和布団の魅力を伝えていきたい。そう思っています。

 

どうか皆様、お力をお貸しいただけないでしょうか。

 

 

今回ご支援いただいた皆様には、高田屋謹製、木綿100%の和布団や座布団をご用意しております。一つ一つ手作業で作らせていただいております。この機会に、ぜひ綿ならではの感触、寝心地をたくさんの方に体感していただければと思っております。

 

 

そのほか、布団の外生地に使う布を活用した和風の肩掛けバッグや小物入れ巾着などもご用意しております。一つ一つ思いを込めて作らせていただいた製品を、たくさんの方にお届けできましたら大変嬉しく思います。

 

 

 

今後は専業の和布団職人として、教えていただいたことを大切に、ひたすらつくり続けていきたいと考えています。師匠は5年と言ってくれましたが10年、20年、もしかしたら一生かかるものかもしれません。それでも、ただ綿と向き合い布団作りに精進していきたいと思います。

 

和布団の伝統的な形、古い技術を大切にしながら、技術を応用してクッションや座布団、和小物など、もっと皆様が綿に触れやすいものもつくっていきたいと考えています。


夏は暑く、冬は寒い。四季の移り変わりの厳しい東北に育ち、農業を通じて自然を肌で感じてきました。染み込んだ感性を生かして、みちのくから和布団の良さを伝え後世に残し、伝統としていくための一端を担えればと思っています。

 

 

※今回皆様からいただいたご支援は、2019年9月末までに、和布団製作に必要な製綿機の改修費用、移設費用などとして、大切に使わせていただきます。

 

 

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プロフィール

山形県庄内町で布団の仕立てをしています。和布団を通して日本の文化を守っていけたらと思っています。

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リターン

5,000


高田屋オリジナルグッズコース

高田屋オリジナルグッズコース

・お礼のメールをお送りいたします。
・綿100%の布団の側生地を活用したグッズを以下から1つお送りします。
①和風肩掛けバッグ
②道具袋(腰巻)
③和風巾着ポーチ

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

10,000


高田の挑戦を応援!コースA

高田の挑戦を応援!コースA

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を製綿機改修・移設費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援しても税制上の優遇措置はございません。

支援者
9人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

10,000


「小座布団ペアセット」or「長座布団(ごろ寝座布団)」コース

「小座布団ペアセット」or「長座布団(ごろ寝座布団)」コース

・お礼のメールをお送りいたします。
・次のうちどちらか1つをお送りします。
①クッションとしてもお使いいただける小座布団(45cm×45cm)2つ
②長座布団(ごろ寝座布団、60cm×110cm)
※いずれも中綿、生地共に綿100%です。綿ならではの感触を実感して頂けたらと思います。

支援者
7人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

20,000


「和布団シングルサイズ」or「座布団5枚組」コース

「和布団シングルサイズ」or「座布団5枚組」コース

・お礼のメールをお送りいたします。
・次のうちどちらか1つをお送りします。
①和布団シングルサイズ(95×200㎝ 厚さ約15㎝ 綿100%ブロード生地オリジナルプリント)
②銘仙伴座布団5枚組 (55×61㎝)

※いずれも中綿に綿100%です。綿ならではの感触を実感して頂けたらと思います。


支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

30,000


高田の挑戦を応援!コースB

高田の挑戦を応援!コースB

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を製綿機改修・移設費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援しても税制上の優遇措置はございません。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

30,000


「和布団シングルサイズ」+「専用カバー」コース

「和布団シングルサイズ」+「専用カバー」コース

・お礼のメールをお送りいたします。
・「和布団シングルサイズ1つ(95cm×200cm 厚さ約15cm 綿100%花柄サテン地)」をお送りします。
※中綿に綿100%の純綿を使用します。綿ならではの感触を実感して頂けたらと思います。

・高田屋で染めた布でつくる和布団専用カバー(ガーゼ地、綿100%)を1枚お送りします。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

50,000


高田の挑戦を応援!コースC

高田の挑戦を応援!コースC

・お礼のメールをお送りいたします。
・このコースは、リターンに費用がかからない分、Readyfor手数料を除く全額を製綿機改修・移設費用に充てさせていただきます。
※こちらのリターンを支援しても税制上の優遇措置はございません。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

50,000


「和布団シングルサイズ」+「専用カバー」+打ち直しサービス1回コース

「和布団シングルサイズ」+「専用カバー」+打ち直しサービス1回コース

・お礼のメールをお送りいたします。
・「和布団シングルサイズ1つ(95cm×200cm、厚さ約15cm,花柄サテン地)」をお送りします。
中綿に綿100%の純綿を使用します。綿ならではの感触を実感して頂けたらと思います。

・高田屋で染めた布でつくる和布団専用カバー(ガーゼ地、綿100%)を1枚お送りします。

・和布団打ち直しサービス(もしくは外側の生地交換)を1回させていただきます。


支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年12月

プロフィール

山形県庄内町で布団の仕立てをしています。和布団を通して日本の文化を守っていけたらと思っています。

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