寄付をしてくださる市民の皆さんと支援を必要とする若者たちをつなぐ可能性も秘めています

首都圏若者サポートネットワーク運営委員の伊藤由理子のメッセージをお届けします。

若者おうえん基金発足から基金助成の選考委員を担当させていただいています。この経験を通して、現代社会で若者たちが直面する困難の多様さ、複雑さ、変化の速さに触れてきました。あまりの現実に呆然とする一方で、瞬発力と粘り強さを併せ持つ支援者たちが次々と登場していることを知ることもできました。若者支援の現場では、前例や制度を超えて必要な支援をつくり出し、実践を通して「新たな前例」を生み出し、制度にも影響を及ぼす力になっている姿には圧倒されます。若者おうえん基金は、そうした多様なチャレンジを支援する助成であるとともに、寄付をしてくださる市民の皆さんと支援を必要とする若者たち、支援者たちを地域でつなぐ可能性も秘めていると思います。8回目の今年の助成がより充実したものになるよう、皆さんと「もうひとりの寄付支援」の呼びかけを、ぜひよろしくお願いいたします。

生活クラブ生協連合会　顧問

伊藤由理子