【コラム：ハルのことだま】第5回 差別は、ある。

みなさん、こんにちは。ハルです。

今日は５回目のコラムです。

 

このコラム【ハルのことだま】を書くにあたって、

「このコラムは誰かの役に立っているのか？」

「読んでくれている人はいるのだろうか？」

「逆に、私の言葉で誰かを不快な気持ちにさせていないか？」

という不安を感じていましたが、

最近、私のコラムを読んでSNSに感想を投稿してくださったり、

シェアしてくださったりする方をお見かけし、書いてみて良かったなと思いました。

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

今日は、先日参加したとあるオンラインイベントの感想をシェアしたいと思います。

参加したのは「ちゃぶ台返し女子アクション」という団体のオンラインイベントで、

テーマは「“どうしよう“を“やってみよう“に！みんなであらゆる差別に対抗するための言葉と手段を手に入れる」です。

 

この団体は「あらゆる差別に対抗する」ことを目指して、

社会運動のイベントや活動の中でどうしたら誰も排除しない場が作れるのかを考えている団体だそうです。

イベント内では「どうすればあらゆる差別に対抗することができるか？」を皆で考えました。

 

私は普段、若者を取り巻く貧困や機会格差、虐待や暴力などに関心があり、

それらのトピックスに対して無関心な（あるいは無関心であるように見える）人を

冷たい人だ、と心のどこかで思っていて、怒りを感じることもあります。

ただそれと同時に、私も労働問題や環境問題などの社会課題には疎く、

関心や知識が少ないが故に無意識に差別的な言動をしてしまっているのではないか？

”自分が注目していない誰か”を透明化しているのではないか？とも思っており、

全ての社会課題に対して同じ熱量で知ろうとしたり行動したりは出来ない、というジレンマを感じていました。

 

社会課題というのは、自分や自分の身近な人が直面したことがある問題でない限り、

当事者意識を持って解決に取り組むのは難しいと思います。（皆自分の生活で精一杯ですからね…）

 

ただ、今回のオンラインイベントを通して、

差別をしないこと・誰も傷つけずに生きることは実質不可能だから、

「誰もが無自覚に差別的な言動をしてしまう可能性がある」という前提に立って、

自分や周りの人がそうしてしまった時にどうするか？を考えたり、

差別的な発言をしてしまった人を責めずに問題提起することが大事だと気が付きました。

 

「差別がある（起こりうる）」前提に立てるから、「どうなくしていくか？」を考えられるし話し合えるということですね。

そして「それは差別ではないのでは？」という意見の人も居て、異なる考えを持つ人とどう話していくかも大事だと感じました。

 

ただ、自分が関心のあるトピックスに関して「差別がある」という事実を直視すること自体、しんどいことだと思います。

だから自分の怒りを無理に抑えたり、自分の気持ちを犠牲にしてまで無理にこう考える必要はないと思います。

だけど、もし可能な状況なら、できる範囲で「ある」「誰でもやってしまう可能性がある」という前提で

誰かと対話できるようになったら良いなと思いました。

 

ではでは、また次のコラムも読んでいただけたら嬉しいです。