寄付金活用事例のご紹介11：認定 NPO 法人育て上げネット

みなさん、こんにちは。広報担当のかなです！

本日は１１回目の「寄付金活用事例ご紹介」です。

このシリーズでは若者おうえん基金を通して皆様から頂いたご寄付をどのように活用させていただいているかご紹介しています＾＾

今回は、若者おうえん基金が前年度に伴走した団体の一つである「認定 NPO 法人育て上げネット」での寄付金活用事例のご紹介です。

※以下は２０２４年度の首都圏若者サポートネットワーク活動報告書からの抜粋です。

 

◎団体名：認定 NPO 法人育て上げネット

◎所在地：東京都

◎助成額：2,920,000 円

◎活動内容：少年院を出院する若者たちが社会で再チャレンジするための支援

 

◎支援活動の概要

少年院を出院する若者に対し、次の 5 事業を柱とした伴走支援を実施した。

①生活支援事業:生活基盤を整えるための食糧・生活用品を提供

②相談支援事業:少年院や保護観察官、保護司と連携し、課題の整理や解決、友人関係等の悩みに寄り添う

③伴走支援事業:学習や就労支援の機会を提供、雇用・教育・福祉・医療などの社会資源と若者とをつなぐ

④ネットワーク事業:更生保護領域の支援機関・支援者とのネットワークを構築

⑤アドボカシー事業:少年院を出院した若者の支援者や資源を増やすためのアドボカシーやファンドレイジングの実施

 

◎支援の成果

①生活支援事業

少年院出院後の少年約 15 名に対し、年間 172 回の食糧支援を実施。

当事者にあわせて食糧の渡し方やタイミングを工夫し、手書きの手紙を同封することで応援メッセージも届けた。

就労を続けていくうえでも、生活の基盤を支える生活支援は必要不可欠となっている。

一方、突然音信不通になってしまうケースもあり、普段からの関係性維持が課題である。

 

②相談支援事業

少年約 15 名に対して、年間 183 回(緊急性の高い相談から状況確認、日常の雑談までを含む)の相談支援を実施。

「対面」「オンライン」「電話」に加え、ショートメッセージなども活用し、それぞれの置かれた環境に応じて相談方法を調整した。

食糧が届いたタイミングを見計らって連絡し、世間話の流れから実は深刻な状況にあったことが発覚するケースもあった。

今後も日常的につながり続け、トラブルになる前に話ができる関係性を継続する。

 

③伴走支援事業

更生保護関連の支援団体や地域の就労支援団体と定期的に連絡を取り、連携体制をとった。

育て上げネットが運営するオープンスペース「夜のユースセンター」でつながった就職活動に苦戦していた少年には、公的機関や当団体のオンラインサービスなど複数の選択肢を紹介、適切な支援機関へと誘導した。

 

④ネットワーク事業少年院や保護観察所、更生支援領域の民間団体と連携。

少年院在院中、出院後と切れ目なく関われること、また食糧発送も柔軟に行えることから、支援対象となる少年を紹介される機会が増えている。

連携先同士の密な関係性を今後も維持していく。

 

⑤アドボカシー事業

少年院や少年刑務所と連携し、4 回のスタディツアーを開催。

月 1 回のウェブサイトでの活動報告に加え、元当事者である少年のインタビュー記事や、支援者である作家による寄稿文を掲載した。

有識者や元当事者を招いたオンラインセミナーも2 回実施。

今後も社会の理解を促進するとともに、本活動を支える寄付者の獲得に繋げる。

 

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みなさまからいただいたご寄付は、若者が再スタートを切るきっかけにもなっています。

いつも温かい応援をありがとうございます。これからも宜しくお願いします。