寄付金活用事例のご紹介13：アクセプト・インターナショナル

みなさん、こんにちは。広報担当のかなです！

本日は１３回目の「寄付金活用事例ご紹介」です。

このシリーズでは若者おうえん基金を通して皆様から頂いたご寄付をどのように活用させていただいているかご紹介しています＾＾

今回は、若者おうえん基金が前年度に伴走した団体の一つである「NPO法人 アクセプト・インターナショナル」での寄付金活用事例のご紹介です。

※以下は２０２４年度の首都圏若者サポートネットワーク活動報告書からの抜粋です。

 

◎団体名：NPO 法人アクセプト・インターナショナル

◎所在地：東京都

◎助成額：1,800,000 円

◎活動内容：少年院出院者をはじめ、非行・犯罪に関する悩みをもつ若者への包括的な伴走支援

 

◎支援活動の概要

1 都 3 県(神奈川・埼玉・千葉)に住む少年院出院者や保護観察期間中の少年少女、非行・犯罪に関する悩みをもつ 10 代〜 20 代の若者に対する包括的な伴走支援を実施。

対象となる若者は、あらゆる生きづらさを抱えているものの、現在の日本の制度サービスだけでは適切に支援することが難しい状況にある。

そこで既存のサービスや支援を積極的に活用しつつ、その時々に必要な支援を補完することで、若者自らが課題を認識し、困難に向き合いながら生きていく力を身につけ、社会定着することを目指した。

具体的には次の 6 事業を実施。

 

1.相談支援、社会定着支援

2.リテラシー教育と生活・就労支援

3.アウトリーチ活動(予防支援)

4.スタッフ・ボランティアの人材育成

5.他団体/機関とのネットワークづくり

6.一般向けの啓発活動、および活動報告会

 

◎支援の成果

1.相談支援、社会定着支援

アクセプト・インターナショナルは困難な対象者に対しても根気強く細やかな伴走をおこなうことを特徴としており、今年度は新規 18 名、継続 10 名(5 月までは 22 名)を支援した。

それぞれの状態・状況に応じたサポートにより、対象者全員が安定した生活を送ることができ、社会定着へむけて着実に変化している。

 

2.リテラシー教育と生活・就労支援

調理トレーニングをのべ 30 名以上に実施。ライフスキルトレーニングは個別に実施する形で、ほぼ全員におこなった。

金銭管理のトレーニングや、就労支援、パソコン入力などのスキルトレーニングも希望者に実施。

特に発達の課題を抱えている対象者が自力で行政手続きをしたり、自炊や金銭管理に取り組みはじめたりと大きな変化が見られるようになっている。

依頼のあった対象者に就労先の紹介をおこない 3 件が就職に至った。

 

3.アウトリーチ活動

非行・犯罪につながる恐れのある若者に向けた夜回りなどの予防支援。

歌舞伎町での声かけの実施(200名)や施設へのチラシ配布(335 枚)をおこなった。

新宿区の施策のために対象者が減ったこともあり、想定した効果に結びついていない面があるため、次年度は繁華街近くでの居場所実施や、刑務所でのラジオ放送など、大きく内容を変更する予定。

 

4.スタッフ、ボランティアの人材育成

年 4 回の研修実施と、月 1 回の振り返りおよびケース検討を実施。

スタッフそれぞれが対象者との関わり方を確認し、意欲と知見が向上する効果が生まれた。

 

5.他団体、他機関とのネットワークづくり

刑務所、少年院、保護観察所との連携に加え、弁護士や社会福祉協議会から依頼があるなど連携の輪が広がっている。

来年度へ向けて、法務省東京矯正管区や刑務所と協働プロジェクトを進めており、新たなネットワークも着実に広がっている。

就労支援においても、諸法人と協力しながら生活と仕事の場を支援できる態勢を整えている。

 

6.一般向けの啓発活動、および活動報告会

活動説明会を定期的に開催し、国内事業の活動紹介と報告を実施。

また、他団体主催のイベントや勉強会にて活動詳細や成果発表などの機会を得て登壇した。

ウェブサイトの改修や SNSアカウントの運用、イベント開催などは引き続き準備を進めている。

 

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私は、NPO法人での活動がなくてはならない理由の一つに、「公的な制度だけでは出来ない支援が出来る」点が挙げられると思います。

みなさまからのご寄付があるおかげで、行政の制度や支援が届かない場所にいる人たちに支援を届けることができます。

いつも温かい応援をありがとうございます。これからも宜しくお願いします。