地域食堂の可能性　『食』を通じた地域の見守り機能強化事業中国地方研修会に参加してきました

首都圏若者サポートネットワーク事務局長の池本修悟です。

2022年からこども家庭庁 虐待防止対策課 見守り体制強化促進のための広報啓発事業の委員をしているのですが、本日その関係で鳥取市役所で開催された『食』を通じた地域の見守り機能強化事業中国地方研修会に参加してきました。

この写真は家庭機能の社会化を提起するファシリテーターの琉球大学田中将太先生の「家庭だけでも行政サービスだけでもない「共に担う」関わりの必要性・重要性を感じたこと・取り組み」という問いに各パネリストが回答しているところなのですが、講演・各地の事例報告のメモを少し抜粋するだけでも本当に首都圏若者サポートネットワークの活動にとっても学びの多い3時間であったことが伝わると思います。

・専門性より関係性

・応援は「する側」「される側」の関係ではなくお互い様
・個人ではなく地域を考える
・働くことを切り取らない
・場所と時間と命の保障
・鳥取市つながりサポーター「気づきとつなぎ」
・家族にしかできないこと、家族以外にしかできないことがある
・障害がある子がいる家庭　お母ちゃんは働らいていない→母ちゃんの就業保障

首都圏若者サポートネットワーク設立当初の事務局を一緒に行っている一般社団法人くらしサポートウィズのシンポジウムで野々村さんの講演を聴いてから、折に触れて野々村さんのお話を伺ってきましたが、今回考えさせられたのは、コロナ禍で過疎地の母子が不要不急の外出をしないようにテレビで報じられたのを受け週一回の買い物に行かなくなり餓死寸前になっていたという話でした。いくら専門性があっても、つながりがなければ命が救えない。関係性がないと助けてほしいとも思えないし、言えない。この辺は社会的養護やアフターケアの文脈でも同じことを感じています。

その視点で、鳥取市がつながりサポーターという制度を設け、地域の中でつながりをみんなでつくり、課題を解決するというアプローチではなく、気づいたらつなぐ人を増やすというアプローチは目からうろこでした。

若者おうえん基金助成は、個人への伴走支援への応援を行っていますが、一方で地域を考えるということについても考えていかなければならないと改めて考える機会になりました。今後の活動につなげていければと思います。

クラウドファンディングもいよいよ残り30日。

例年より厳しい進捗状況ですが、一歩一歩活動を進めていきたいと思います。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。