【コラム:ハルのことだま】第11回 無知の知

みなさん、こんにちは！ハルです。

このコラムも残り２回となってしまいました。寂しいです。。

今日はずっと前から考えていた「差別や偏見はなぜ生まれるのか？」という問いについて、

自分なりの解を書いてみようと思います。

 

昔何かの本で、「人の脳は合理的な選択をするように出来ているから先入観を完全に取り除くことは不可能」と読んだことがあります。

例えばスーパーで100種類のジャムが並んでいたとき、１番美味しいジャムを食べたいけど、

とりあえず100個買ってみて全部食べてみよう！って出来ないですよね。

だから、見た目やパッケージの謳い文句などの限られた情報の中からある程度どういうものかを推測して

何を買うかを判断するように出来てる。大体こんな感じの話でした。

 

じゃあ「合理的な推測や判断」と「差別や偏見」って何が違うんだろう？と考えた時、

「自分がその対象について無知であることを自覚しているか否か」だと思ったんです。

 

例えば日本だと宗教をタブー視している人は多くて、宗教というだけで「なんか怪しい」と思う人は多いと思います。

でも宗教を怪しいと思うのは、日本にはキリスト教やイスラム教などの一神教的な宗教が根付いておらず、

八百万の神（世の中にあるすべてのものに神が宿っているという考え）が広まっているからだと思います。

それによって、特定の誰かを信仰するという感覚に馴染みがなく、苦手意識を感じる人が多いのかなと思います。

 

他にも外国人の人に対して直感的に「なんか怖いな」と思うこともあると思います。

これは日本が島国で他の人種の人との交流が少なく、興味を持ったり生活の中で関わる機会が少なかったりするところから来ているのではないかと思います。

 

人が何かを怖いと思ったり苦手だと思う時って、よく知らない時なんですよね。

でも、全ての事柄に興味を持ったり知ろうとしたりするのって時間的にも気力的にも難しいですよね。

そこで大事なのが「無知の知」だと思います。

これは良くないことだ、この人は悪い人だ、と決めつける前に、

「自分はこのことについてよく知らない状態なんだ」

「この人たちのことは詳しくないし、今のところ興味も持ってないな」と自覚することで、

無意識に誰かを傷つけるリスクがかなり減らせるんじゃないかと思います。

全てを理解しようとしなくても良い。怖いままでも、苦手なままでも良い。

まずは無知であることを自覚するだけで良い。

大昔にこれを提唱していたソクラテスってすごいな〜と思いました。（小並感）

自分の無知を自覚して優しく生きたいですね。

 

ではでは、今回も読んでいただきありがとうございます。

次回は最終回です（泣）次回も読んでもらえると嬉しいです！