海洋ごみ排出ワースト1位は中国，2位はインドネシア

インドネシアは川だけではなく、海に浮かぶプラスチックごみも問題になっています。

2億7500万トン。

これが世界中で年間生み出されたプラスチックごみの重さです。
海洋保護団体の２０１５年の報告書によると、その内毎年800万トンが海へ流出し、海洋ごみになったと推定されています。そして、海洋ごみ排出量ワースト1は中国、ワースト2はインドネシアがランクインしたと報告されています

2億6300万人と世界で4番目に人口が多く、5万4716キロもの海岸線を持つインドネシアでは昨年、プラスチックゴミを餌と勘違いし飲み込んだマッコウクジラが亡くなる事故がありました。スラウェシ島で発見されたクジラは体長はおよそ9.5m、
胃の中からは、
プラスチック製のカップ１１５個、
ポリ袋２５枚、
ペットボトル４本、
サンダル２足、
さらには１０００本以上のひもが入った袋
などが出てきました。(重量にして約６キロ分)

これはインドネシアだけではなく、マレーシア、タイやスペインでもプラスチックゴミが原因でクジラの死骸が見つかるケースがいくつか見受けられました。

海に浮かぶゴミの中には日本から大震災・津波により流れ出たゴミがインドネシアに辿り着いたのもあります。

米政府が実施した調査によると、対策を講じなければ、世界の海を汚染するプラスチックの量は１０年以内に３倍に増える見通しだと言われています。
こうした実態を受け、欧州議会は使い捨てプラスチックを禁止するなどの対策に乗り出しています。

米国人の場合、1人当たり平均して年間84キロのプラスチックを捨てていますが、ちょっとしたことに気を付けるだけでその数字を減らすことができます。
レジ袋やペットボトル、ストローを使わず、プラスチック容器に入った商品を買わないようにする。
ゴミ問題の意識について、インドネシアだけではなく私たち日本人にもゴミについて考え直すきっかけになるのではないでしょうか。


参考記事
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/b/112000248/?ST=m_news

https://www.cnn.co.jp/world/35128995.html?ref=fb