養鶏のこと その2【廃鶏と呼ばれる鶏】

残り3日、支援者数が100人に届きそうなほどたくさんの方にご支援いただき、クラウドファンディングに挑戦して、こうやって卵や鶏のことを知ってもらうことができ、とても嬉しく思っています。

たくさんのご支援ご声援ありがとうございます！

 

今朝「ひより」の初代親鳥がワタナベファームから旅立っていきました。

 

昨日も少し触れましたが、歳をとって卵を上手に産めなくなった親鳥は、卵を産む役目を終えて、農場から出荷（アウト）されます。
そして、親鳥がアウトされることを「廃鶏」と言います。
今日はその話の続きを。

 

ワタナベファームの鶏たちは農場にやってきて約2年半で旅立って行きます。
生まれたばかりのヒヨコが入雛（にゅうすう）してから「小雛」「中雛」「大雛」と成長して「成鶏」になって卵を産み始めるまでには4~5ヶ月かかります。
産み始めの頃は殻がツルツルできれいな卵ばかりですが、歳をとるにつれて卵殻に異常がある卵が増え、そういう卵は味は同じでも商品として出せないため、産み始めてから約2年ほどでアウトするのが採卵鶏のサイクルです。
鶏は年齢ではなく週齢で数えるのでアウトする頃にはおばあさん鶏。
今までありがとうと見送ります。

 

廃鶏となった鶏は解体業者で処理され、とてもとても安い値段で取引されます。
たくさん卵を産んで、その役目を終えた鶏は肉質が固く、主にミンチにされて加工用として利用されるため、食肉鶏のような値段はつきません。

 

採卵鶏の養鶏場にとって仕方のない現状ですが、いきものと仕事をする者として、彼女達が最後まで価値ある鶏として命を終えることができればいいなぁという想いから、ワタナベファームでは廃鶏後に処理された鶏を一部買い戻し、彼女達の新しい活躍の場所をつくる取り組みをしています。
買い戻している羽数はほんの一部ですが、段々と増やしていければと思っています。

 

今回のプロジェクトでも親鳥をリターンでご用意しました。
先に説明したように肉質は固めですが、よく食べてよく動いた鶏には旨味が凝縮されていて、大変ありがたいことに、この親鳥でとった出汁は有名ホテルや老舗和食店の料理長からもお墨付きをいただいています。
お肉として食べるときには歯ごたえがありますが、塩麹に漬けたり、しっかり煮込んだりすることで気にならなくお召し上がりいただけるかと思います。

 

リターン購入時のお届けは、中抜き処理をした冷凍丸鶏を10羽まとめての発送となります。
ご興味をお持ちの方は一度お試しいただけますと幸いです。
不明点等ありましたらお問い合わせください。

 

＜平飼いで走り回った親鳥10羽（冷凍）／10,000円＞

 

 

 

引き続き、ご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

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ワタナベファーム

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