毒親アートフェス＆トークライブ

　「子を愛さない親はいない」と世間ではよく言われています。

しかし、力なき子を前に、つい感情を爆発させたり、子をカウンセラー役にして親自身の愚痴話をしたり、子育ての大変さを穴埋めするように、子に「親孝行」を求めてしまう親御さんがいらっしゃいます。

　子育ては大変です。一人の人間を独立するまで育て上げるのですから。

しかし親御さんも人間です。いつも仏様ではいられません。

何らかの事情で、上記のような子育てをしている場合、早期に気づいて改めてもらうことで、お子さんの親御さんに対する「無償の愛」を知って頂きたいのです。

そして親御さん自身が抱えている内的世界に目をむけてみることで、お子さんへの接し方にある本当の気持ちが垣間見えます。

　親の愛は無償、と言われますが、私は逆たと思っています。

親に傷つけられても、背負えないほどの期待を背負わされても、子どもさんは親御さんを無条件で慕っています。

　「子育てに悩んでいるパパさんママさん、是非ご参加を！」との呼びかけに反応してくださった親御さんに、「極悪非道」の方はいらっしゃらないと思います。

不健全な家庭環境に育ってしまったばかりに、「子の愛し方がわからない」「感情の制御ができなくて子どもの心を深く傷つけることを言ってしまう」「つい手を挙げてしまう」「子どもに完璧をもとめてしまう」と親御さんご自身も自責の念に駆られていらっしゃると思います。

　その自責の念こそ、お子さんへの愛だと考えます。

イベントでは実際に虐待されたサバイバーの声を聞いて頂き、このままその育児法を続けるとお子さんには「苦しむ未来」が、かつ、「こんな場合はこうしたらよい」「怒ると叱るの違い」「子どもさんへの愛の示し方」「育児をする上での禁句」などを親御さんたちと共有したいと思っています。

　お子さんがまだあなたに敵意や恨みを持つ前にこれらの情報を共有し実践できたなら、子どもさんの心の傷がやがては癒えていくでしょう。

　このイベントは親御さんを糾弾するためのイベントではありません。

虐待サバイバーと共に、より良い御子さんの未来と、より良い親子関係を再構築するためのイベントです。

　ご参加を心よりお待ち申し上げております。