毒親アートフェス＆トークライブ

　一昨日、昨日と立て続けに新しい仲間に出会いました。

 

おひとりはTwitterで繋がり、LINE通話で生育環境のお話し、現在のお話しを伺い、自助ミーティングへの参加を希望されました。

 

おひとりは当法人のHPをご覧になって電話をいていらっしゃいました。

 

お二人に共通する心的風景は「自己否定」です。

 

親から大切に育まれなかった子どもは、大人になっても自分を大切にすることができません。

オーバードーズやリストカット、そして激しい自己嫌悪や自己否定感に苛まれていらっしゃいました。

 

昨日のお電話の方は、消え入りそうな声で時に涙を流しながら、成育歴を語ってくださいました。

 

親に喜んでもらおうと家事を一生懸命手伝っても

親の口から出てくる言葉は「否定、否定、否定」

ならば何もせずにいようとすると「お前は何もできない役たたず」と責められる。

 

何をしても何を言っても否定されてばかり。この方は一体どうすればよかったのでしょう。この方は必要最低限の話しかしなくなりました。

何をしても何をいっても「否定される私が悪いんだ」とご自身を深く攻め

自己肯定感に至っては地の底でした。

 

問題があるとすればこの方本人にではなく、親のほうです。

きっとこの親御さんは常に不平不満を貯めていて、子どもに八つ当たりをすることで鬱憤を晴らしていたのかもしれません。

または、親御さん自身がそのように育ってきたのかも知れません。

 

聞けば親に抱きしめてもらった記憶がないそうです。

 

子どもを抱きしめる、これは愛の示し方のうちとても重要で大切なことです。

泣きそうな時、拗ねた時、甘えたい時、嬉しい時、気恥ずかしい時、、、

子どもの感情は目まぐるしく変わります。その時々に親に抱きしめられる度、

子どもは親の暖かさと愛情と安心感を感じます。

 

家庭が安全安心な場所でなければ、子どもは常に緊張状態。

本来家庭は寛ぐ所、ありのままの自分でいられる場所です。

 

どうかお子さんを褒めてください、子どもさんと同じ目線で話を聴いてください。正論よりも共感をしめしてください。

増してや親を喜ばそうと一生懸命にしたことを、結果がどうであれ、その過程とお子さんの気持ちを大いに褒めて喜んでください。

厳しく育てれば良い子が育つという幻想を捨ててください。

 

密室の家庭の中で、お子さんがありのままで過ごせる親子関係と居場所をつくってください。

 

一昨日と昨日に出会った新しい仲間の壮絶な生育環境を伺い、子どもに安心感をもってもらえる親子関係の在り方を考えています。