毒親アートフェス＆トークライブ

怒る、は感情の爆発です。

親御さんも人間ですからいつも仏様のようにはしていられません。

始めは優しく諭して「叱って」いたのに、お子さんが不適切な言動を改めてくれない。

人間ですからついカッとなって「怒って」しまいます。

 

「怒る」は親御さんご自身の感情の爆発だと前述しました。

 

感情を爆発させた後、後悔が過る方もいらっしゃるでしょう。

片や「これが教育だ」と考えている方もいらっしゃいます。

 

ここで「怒る」の仮面の裏側を覗いてみます。

 

・自分（親）が尊重されないことへの恐れ

・悔しさ悲しさ寂しさ虚しさ、絶望

・自信がない（自分を信じる力がない）

・見捨てられ不安

 

これらは親御さんご自身が成長過程で感じてきた傷つき感情です。

もしかしたら、その負の感情が「お子さん」に向かって放出されているのかも知れません。

 

子どもさんには「なぜ？」「どうして？」その言動が不適切なのか

お子さんの発達に応じて「強く」「諭す」のが「叱る」です。

 

殆どの場合この過程を飛び越えて「ダメだったらダメなの！！」と怒りを爆発させてしまうのです。

暴力を行使すれば「痛みと激しい怒りへの恐れ」で子どもさんは委縮するでしょう。

 

例えばお子さんが頻繁に嘘をつくのは何故か。その根本原因を探らず

「また嘘ついた！」と怒る親御さんがいたとしましょう。

 

本当のことを言ったら「酷く怒られる」などの原因はないでしょうか？

「勇気を出してよく正直に話してくれたね」と子どもの勇気を認め褒めるなら

お子さんは嘘をつかない子どもになります。

不適切な言動に至るには必ず原因があり、子どもには「なぜ？」「どうして？」という疑問があります。

 

親御さん自身の「傷つき体験」を思い起こし、

親御さんも間違いの多い人間であることを伝え、

虐待一歩手前の「怒る」をやってしまった後は、

お子さんを強く抱きしめ「愛を伝え」「ごめんなさい」と謝ってください。

 

強権的で支配的、自分こそが正義で子どもを一人の人格と認めない親御さんは、ご自身の過ちを決して認めません。

 

お子さんに「素直に謝ることを要求する前」に

親御さん自身が潔く謝れるようになってください。

 

子育てには根気と忍耐が必要と言われますが、私はこれにもうひとつ付け加えたいと思います。

 

「分析力」です。子どもはなぜ不適切な行動を改めようとしないのか。

カッとなったときの怒りの仮面の下に何が隠れているのかを分析すれば

親御さんもお子さんの間に信頼関係が生まれるでしょう。