犬との幸せな暮らしをデザインする。犬専門木工房、再建へ。

『宮城県の大自然に囲まれた里山に、犬との幸せな暮らし方を飼い主さんと一緒に考え、かたちにしていくための拠点を。』

 

大型犬と小型犬で、体高や体重は様々。
また加齢や遺伝などの疾患や病気によって、ハンディキャップを抱える犬たちも多い。

同じ犬種であっても気質やストレスを感じる要因も違うため、
個々によって必要とされる食事や環境は全く違うもの。

けれども、
「自分の愛犬に何を与え、どう整え、ケアすれば、犬にとってストレスなく、HAPPYになれるかが分からない‥‥」
そんな愛犬家の方の声をたくさん聞きます。

家族のようにかけがえのない存在だからこそ
ずっと一緒に、幸せを感じて過ごさせてあげたい。

言葉を話せない動物だからこそ

ことばにならない愛犬たちの声をかたちにしたい。

それを実現するため

国内でも珍しい個別カウンセリング型の犬専門木工房を2018年8月に立ち上げ、
犬との幸せな暮らし方を飼い主さんと一緒に考えられる拠点を提案してきました。

立ち上げ直後から反響は多く、県内外のたくさんの愛犬家の方々にご利用いただき、子犬からハンディキャップを抱える犬や高齢犬など様々な犬たちをカウンセリングし、飼い主さんと一緒に環境を整えることを考えてきました。

工房の空間を通して、愛犬の活き活きする環境を体感したり、些細な愛犬のストレス反応や抱える問題をカウンセリングをしながら一緒に考えられる時間を提供するには、何より工房に訪れる犬にとって安全・安心かつ安らげる空間が必要だと考えているからです。
 

今回、1匹でも多くの犬と飼い主さんに、これからも寄り添いつづけるために、Noah再建プロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

犬専門木工房 Woodwork Studio Noahは、家具職人である私がひとつひとつ手作りで”犬にも人にも自然にもやさしい”ワンコグッズをデザインし作っている工房です。

 

日本でも珍しい、個別カウンセリング型オーダーメイドで、犬のハンディキャップや年齢、犬種などの違いにフォーカスして、犬のバリアフリー、犬の福祉に特化したモノづくりを実践してきました。

 

新井千祐：地元宮城県で家具・建具職人だった祖父の意志を継ごうとした時に、東日本大震災に遭い、60年以上続いた祖父の木工所も津波によって閉鎖しました。その後の下積みを経て、2018年夏から犬専門木工房Woodwork Studio Noahを開業。家具の設計、デザイン、制作まで一貫して行い、現在はドッグトレーニングも勉強中。

個体差が大きい犬にこそ、オーダーメイドが必要。

 

チワワやティーカッププードルなど体重が２㎏未満の超小型犬もいれば、土佐犬のような平均体重は90㎏の大型犬もいます。その他にも体高の違い、顔や脚の長さや太さ、骨格、筋肉量、運動量、食事量、排泄量、パワーなど体型によってかなりの差が存在するのが犬です。さらには、同じ犬種であったとしても体型や気質などの個体差があり、加齢や遺伝などによる疾患や病気を考えると、個々によって必要とされる食事や環境は全く違うもの……。

 

しかし、現在の国内では、ペット用品のほとんどが量産品のため、個々のハンディキャップやパーソナリティに合わせて作るということ自体が極めて珍しいことなのです。

 

愛犬との幸せな暮らしのために、オーダーメイドの必要性を感じてほしい。

例えば、食事の部分を切り取ってみても、鼻ぺちゃな犬たちは呼吸器が弱く、飛行機の搭乗も制限される犬種もあるほどですが、よく見るとそのほとんどは首が太く、稼働範囲が狭い犬種です。

 

負担のかかる姿勢を続けると首や腰のヘルニアになる犬も多く、それは筋力の衰えるシニア犬になるほど負担は倍増します。そこで「食事や水飲み用の台」を個々の骨格や体型などに合わせて”ちょうどいい”を製作することで、嘔吐やむせる、食べこぼしが減ったという感想をお客様からいただいています。

 

 

そのほかには、「愛犬と暮らす家の環境」もケアするべき大切なポイント。

まず相談を受ける場合、犬の体型やハンディキャップや疾患などについて詳しく観察し、何にストレスを感じてしまうのかを分析します。そこから飼い主がどこまで犬について関係性や知識を理解しているか確認し、加えて環境の何を工夫すると犬にとってストレスや負担が軽減するのかをカウンセリングします。


●家から庭先に出たい子犬の不安のお話。

外遊びしたいゴールデンレトリーバーの子犬は、家から庭へ出られるリビングの窓から出入りしていました。しかし、私がそれを見て気が付いたのは、子犬が降りたいのに窓際でおどおどしている様子のほんの数秒。よく見ると、その窓と庭との段差が30㎝ありました。体型30ｃｍほどの子犬に段差が30ｃｍ。また窓枠の淵の凹凸が一層足場を悪くしていました。

そこで、窓の外側へ10㎝程度低いウッドデッキを2ｍｘ2ｍの大きさでつくり、それまでは庭の窓際はレンガ敷きで1ｍ先が芝生でしたが、ダイレクトで芝生へ行けるようにしてみました。

子犬はそれまでとはうってかわって、意気揚々と芝生の庭へ飛び出していきました。またそれまでは家の中へ入りたい場合、閉まっている窓の外で飼い主が気づくまでひたすらお座りをして待つということを繰り返していましたが、子犬の頭部分しかリビングにいる飼い主には見えないため、なかなか気づいてもらえません。

 

結果的にウッドデッキを設置したことで、ウッドデッキの上で窓を開けてもらうのを待つ子犬の全身がリビングから確認でき、それまでよりも早く飼い主が気づけるようになりました。

そして私が何より嬉しかったのは、飼い主の小さな子どもたちがそのウッドデッキの上で子犬とハグをしじゃれ合う後ろ姿を見た時でした。飼い主には気づけない些細なことも、少し手を加えるだけで、よりよい環境や愛犬との関係性を築く1歩にすることができる。

これまで、人向けに空間デザインや人体構造から考えた家具作りをデザイン・製作していた私が大事にしていたのは、5年後、10年後、30年後の家族の暮らしを見据えたモノづくり。それをペットとの暮らしの中でも、最大限に生かすことが自分ならばできると考えたきっかけになりました。

 

必要なことは、一番時間を共有する飼い主自身が正しい接し方や犬との関係性を築いていくこと。お互いに一緒にいることが幸せと感じられるようになることが一番の目的でなければならないと考えています。

そこから環境を整えるために、フェンスやスロープ、ステップなども製作してきました。

大切な愛犬のためだから、

安心・安全へのこだわり。

 

工房で創り出す木製品は宮城県産間伐材と舐めても安心の自然塗料にこだわり、自然環境や森林再生を目的としたモノづくりを続けています。

なんでも舐めたりかじってしまう犬。加えて、身体機能は人間よりも弱く、ましてや不調や苦痛を感じていても人間の言葉を話すことができない動物です。

だからこそ、安全な木々と安全な塗料、安全な素材、安全な製造方法を追求し、植林活動を行っている木材会社の宮城県産の木のみを使用。塗料は舐めても安全と言われている人間の子供向けにも使用されているドイツのメーカーの植物油の自然塗料などを使用しています。

クオリティは人間の子どものおもちゃと同じレベルの素材と品質にこだわっています。

また、宮城県産の木々を活用することは、国際認証を受け植林事業を行っている林業社の木々を使うことで、未来の子どもや動物たちに豊かな自然環境を繋いでいくためにも必要不可欠な取り組みのひとつだと考えています。

 

 

しかし、2018年の夏から開始した宮城県女川町の工房が、地域の環境変化などから閉鎖せざるを得ない状況となってしまいました。

 

今まで信頼していただいた愛犬家さんや犬たちとこれからも長く一緒に向き合っていくために、新しい拠点で再出発を決意しました。

 

犬たちの今後に寄り添い、実践する工房を継続させたるため、再建プロジェクトのはじまりです。

 

 

 

移転先は、宮城県 川崎町にある大自然に囲まれた建物。
近隣に国立公園や温泉街もあり、愛犬との生活にも素晴らしい環境です。

 

 

ここで新しくスタートする犬専門木工房 Woodwork Studio Noahのコンセプトは、

「犬との幸せな暮らし方を一緒に考え、学んでいく」

 

獣医師やペットサロンが犬生活に欠かせないように、さらにもっと身近に、犬との暮らしについて飼い主さんと共に考えられる場所としてここにあり続けたい。

 

そして、訪れる犬たちや飼い主のみなさんから笑顔がこぼれるようなアットホームなコミュニティとして育てていきます。

 

これからも、もっと愛犬との心地よい暮らしづくりを。
そのためにリスタートします...！

 

①個々のハンディキャップや特徴に合わせた個別カウンセリング

犬連れの方には、犬のフィッティングに加え、ドッグランやカウンセリングルーム内で犬の状態を観察。飼い主とのカウンセリングから、犬の環境を見直し、改善策を一緒に考え、提案します。
 

②空間デザインを含むデザインから製作までのオーダー製作

住環境にある他の家具や内装、間取りから、調和するデザインと機能性、安全性をもった犬グッズをデザイン・製作します。個々のニーズに対応できるため、犬の幸せを考えたオンリーワンのものづくりを実現します。
 

③体験スタジオ

バリアフリー商品やスタンダード商品を犬たちが体験できる。使用した時の犬の様子を観察できます。
 

④(NEW !!) 飼い主さんも愛犬のために手作りができる工房

愛犬のためのバリアフリー商品づくりを行う空間です。飼い主さん自身が愛犬のために作ることもできます。

※予約制

⑤(NEW !!) 愛犬も楽しめるドッグラン

訪れた愛犬たちがカウンセリング中なども楽しく遊んだり、休める屋外ドッグランを敷地内につくります。現在も県内外から車で片道2時間前後かけて来店してくださる方も多く、一緒に来てくれる愛犬たちがリフレッシュできるスペースや、愛犬のボディバランスやハンディキャップの症状などを詳しく確認するためにも、ドッグランを活用したいと思います。

⑥(NEW !!)犬と一緒に泊まる
2020年秋を目指して、敷地内に1日限定1組が、会員制でゲストルームに犬と宿泊できる環境を整えます。東北の旅を満喫するもよし、工房のスタジオで飼い主自ら愛犬グッズを製作体験したりもよし。宿泊は素泊まりですが、キッチンが使用可能なため、川崎などの地域の有機栽培の野菜や名産ワインを堪能できます。またお風呂も家庭用がありますが、車で15～20分ほどの距離に青根温泉や遠刈田温泉、秋保温泉があるので、温泉を楽しむことも可能です。
※今秋から開始予定

⑦(NEW !!)地域のいいものマルシェ
地域で活動する作家さんや有機野菜農家さんの野菜など、川崎の人や他の地域の人たちにも知ってほしい、食べて欲しい、自然にもやさしい”本当にいいもの”を集めたマルシェを月１回開催。
※今夏から開催予定

⑧犬のプロから学ぶワークショップ
獣医師、ドッグトレーナー、トリマー、動物管理栄養士など様々な分野のプロを招いて、犬との暮らしに活かせる正しい犬学のワークショップを月１回開催します。
※今秋から開催予定

 

 

この工房ができる地域は、有機栽培農家さんが多く、春～秋にかけてオーガニックマルシェが月1回開催されるなど、農産物もオーガニックのものがたくさんあります。

 

そんな地域の方々と一緒に、犬連れで訪れる方々や遠方の方々にも”本当にいいもの”を紹介する場所としても再建する工房を活用していきたいと考えています。

 

▶︎オープン予定：2020年5月下旬（予定）

▶︎アクセス：宮城県柴田郡川崎町大字今宿

 

 

 

愛犬家のみなさんと一緒に新たな一歩を踏み出した後も、この工房を拠点として、ペットと幸せに暮らすライフスタイルの提案を続けていきます。

 

この川崎町で、ペットを飼っている方に話を聞くと、動物病院が１軒のみのため町外へ行く方も多いそうです。
また、カットできるようなトリミングサロンも少ない。

町全体で抱える課題も多々あるため、この工房スペースを使って、獣医師の先生やトリマーさん、ペット栄養士やトレーナーなどの専門家の方々と連携しながら、犬専門木工房Woodwork Studio【 Noah 】をコミュニティの場として活用して、正しい知識を学べる場所に加えて、困ったことを相談し、助け合える場所にしていけたら...と思っています。

 

このプロジェクトを通して、これまで関わった愛犬家の方々に加えて、新しい方々ともつながり、愛犬コミュニティとして育てていく。
そして、今後も、新天地を拠点として、より”愛犬と幸せに暮らすライフスタイルの提案”の幅を広げて行けたらと思います。

 

そのための一歩として、クラウドファンディングというかたちで、皆さんの想いも乗せて新拠点を完成させたいと思っています。

Noahの活動を通しながら、犬との暮らし方を改めて考えてもらえればうれしいです。

 

 

 

劣悪なブリーディングの元で生まれた子犬。
母犬の母乳を飲まない状況だったため生後２日目から育て、その後保護犬として我が家に迎えました。

生まれつき身体が弱く、食も細かったため、小さいころから食事や、祖父が家具職人だったため、生活環境を整えるためのモノづくりを自分自身で行いました。
 

そして、2011年の東日本大震災、地元石巻でその愛犬と一緒に被災しました。
津波が迫る中で、愛犬を連れて避難したこと、その後の避難生活など、いまだに鮮明に覚えています。

そんな希望が持てない時間の中でも、生きる力になったのは愛犬でした。

知らない人同士での避難生活。家族の安否も分からず、四六時中大きな余震が起こる中、誰にも笑顔がなく、無言の時間がただ過ぎるばかりでした。

そんな中、どんな状況でもひたむきに人に寄り添い、誰にでもしっぽを振り、手や顔をなめたり、身体を摺り寄せてくる愛犬のおかげで、ほんのわずかでも人々に笑顔や知らない人同士の会話として繋げてくれました。

 

 

後になって、人間と同じようにたくさんの動物たちも津波の犠牲になったと知りました。

同時に生き残った愛犬たちやこれから生まれてくる命たちを、震災以前よりももっともっと幸せな生き方をさせてあげたい。
そんな想いが一番私の中で強く残りました。

 

短命で、会話ができない動物なのに、食べ物や道具たちが大量生産ばかりで、本当に安全なものは何なのか。ハンディキャップや個体に合わせたものづくりが必要だと思いました。

 

何より、愛犬もことを相談できる場所が、実質、動物病院かドッグサロンだけしかない現状を見て、もっと身近に話せる場所があっていいんじゃないかという思いがありました。

 

犬にとって優しい住環境を整えること、飼い主さんが正しい知識を学べることで、愛犬との暮らしがもっともっと犬たち自身が笑顔になれる、そんな場所をつくっていきたいのです。
 

犬専門木工房Woodwork Studio Noahは、聖書の“ノアの箱舟”から名前をつけました。

震災(津波)を体験した地から、【あらゆる動物たちを地上の楽園へと導く】。
そして、【犠牲になったたくさんの小さな命たちを忘れないために】という想いを込めています。

 

犬たちの環境を整えてあげることで、ストレスなどによる吠えや噛むという行動も改善する場合も多くあります。何より飼い主さん自身が、正しい知識や愛犬自身のことをたくさん学び、お互いが笑顔になるための場所を目指すことで、日本で生きるたくさんの犬たちを取り巻く環境をもっともっと底上げしたい。

 

そんな想いが詰まった、犬専門木工房Woodwork Studio Noahの新出発となる工房づくりを一緒にかたちにしていただけませんか。

 

 

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【ファーストゴール】

・工房（スタジオ）リフォーム費用（内装・外装・トイレ含む）：200万円
・屋外ドッグラン新設費用：120万円
・クラウドファンディング手数料：40万円
・SHOP&カウンセリングルームリフォーム費用：80万円
※今回の支援金は上記費用に充てさせていただきます。

【ネクストゴール】
・エアコン等設備機器購入設置費用
・犬民泊用ゲストルームリフォーム費用
※今秋開始予定のコンテンツ費用に充てさせていただきます。

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、リンク先（https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix）の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。