プロジェクト概要

“無人古本屋”の次はブックマンション!

東京・吉祥寺に「本屋をシェアする文化」の発信基地を作り、全国に地域のハブとなる本屋さんを増やしたい。

 

はじめまして。東京都武蔵野市で古本屋「BOOK ROAD」を運営している中西と申します。

 

 

この度、同じ武蔵野市内の吉祥寺駅徒歩5分にある小さなビルを一棟借りて、7月に本屋さんをオープンします。

 

この本屋さんを通じて取り組みたいのは「日本列島、本屋さん増大計画」です。
 

それを実現するために、開店/運営しやすい仕組みの本屋さんを吉祥寺に作り、そこでの運営を通して得たノウハウを公開していくことで、日本全国に本屋さんを増やしていきたいと考えています。

 

今回は、本屋として使用するビルの改装工事や什器の準備費用をご支援いただきたく、クラウドファンディングを立ち上げました。


 

 

 

00. 文化の発信地、吉祥寺で。
 

今回、本屋をつくるのは東京・吉祥寺駅から徒歩5分の小さいビル1棟。東急百貨店の裏手、ZARAの目の前に位置します。


吉祥寺は、老若男女が住み、古い文化を慈しみながらも新しいカルチャーを取り入れて進化してきた歴史あるまち。

昔から人を惹きつけてきた本屋という場所を、未来に向けてアップデートする挑戦を行うにはぴったりだと思っています。

 

 

ビルの名前は「吉祥寺×4ビル(バツヨンビル)」。

地下1階〜地上3階までの4フロアがあることが名前の由来のひとつですが、ビルの中でもメインになる地下1階のフロアを使い、個人の小さな本屋をシェアする「ブックマンション」という本屋さんを作ります。

 

 

 

まずは、「ブックマンション」の説明の前に、このプロジェクトのきっかけになった取り組みを紹介させてください。

 

 

01. きっかけは6年前に始めた“無人古本屋”

 

私は本が大好きです。

本の世界に入り込むことも、本そのものも、そして本屋さんも。

でも、気が付けば、まちの本屋さんはどんどん減っていました。

「本屋さんが無くなっても、amazonで買えるからいい」
…とは、私は思いません。

なぜなら、本屋さんでは自分の知らない世界と出会うことができるからです。

知っているものをネットで検索するだけではけっして出会えない豊かさを、本屋さんは教えてくれます。

だからこそ、私はまちの本屋さんを増やしたい。

そう思っています。
 

そんな私は現在、東京都武蔵野市内で、「BOOK ROAD」という無人の古本屋を営んでいます。

「営んでいる」といっても、お店はわずか2坪ほどの小ささ。店内には、従業員もレジもなく、会計は本の後ろに記された値段分をガチャガチャで支払えば終了です。
 


 

 

 

 

アイデア次第でまちの本屋さんはつくれる!

 

もともとお店を無人にした理由は、会社員として日中は不在にしている中で、どうやったら運営できるだろうか?と考えたからでした。

 

始めるときには、 「無人での販売が成立するわけがない」「盗まれて終わりだ」と大反対されましたが、インターネットではない、このリアルの無人古本屋は、これまで1冊も本を盗まれることもなく、6年間続けることができたのです。

 

 

お客さんからいただいた手紙の一部

 

それどころか、「ゴミが落ちていたので掃除をしておきました」や「ガチャガチャが使えないので、修理をお願いします」など、お店に問題があった際に、お客さんがわざわざ連絡をくれることもあります。また、毎週のようにお手紙までいただけるんです。

 

無人の古本屋を続けるうちに、「野菜の無人販売所のように、無人の古本屋さんは、地方で問題になっているシャッター商店街でも実施可能ではないか?」とも考えるようにもなりました。 


「同じ仕組みで本屋さんを開きたいです」と連絡を頂くことも増え、ノウハウをお伝えさせて頂き、宮崎県の日南市で地域おこし協力隊として従事している杉本さんは、先日、油津商店街に無人の本屋さんをオープンされました。
 

宮崎県日南市の油津商店街にできた無人本屋「ほん、と」店主の杉本さん

詳細はこちら

この経験から、


「まちの本屋をつくる小さな実験をおこない、成功したら、そのノウハウを提供することで、小さくてもおもしろい本屋さんを全国にもっと増やしていくことができるのでは?」と考えるようになりました。
  
そこで無人本屋の次に、まちの本屋さんを増やしていくための新たな実験として取り組むことにしたのが、今回の「ブックマンション」です。
 

 

02. みんなの「やりたい」を集めた、新しい本屋さん!(地下1階)

 

ブックマンションとは小さな本屋の集合体。みんなで本を持ち寄り、みんなで運営する本屋です。

 

 

昔からある「レンタルボックス」をご存知の方は多いのではないでしょうか?ざっくり言うとその本屋版です。地下1階の店内にある棚を皆でシェアし、そこで本を販売してもらいます。

 

ブックマンションの本棚の設計図(木箱を用いて作成予定)

 

 

いろいろな人と話していると、「ひとりで店を構えるまでじゃないけれど、いつか本屋さんをやってみたい」と聞くことも多いです。

そこで、みんなの小さな思いを集めたら、すぐにみんなの本屋ができるのでは?と考えたのです。

しかもそうやってできた本屋は、みんなの好みの本を販売するので、きっとこれまでの本屋にはない、ここにしかない本屋になるはず。
 

わくわくしませんか?
私はわくわくしています。
 

それに、棚(各人の小さな本屋をシェア)することで、ひとりでは本屋を開くのが難しいひとでも、最初の小さな一歩を踏み出すことができます。
 

 

 

これは、「本を好きな人が自分の好きな本を並べて販売する」というボトムアップ式の本屋さんの運営方法ともいえます。


また、ブックマンションでは棚をシェアするだけではなく、運営もシェア。具体的には、「ひとりの人が1か月か2ヵ月に1回程度、実際に店頭に立つ」など、日々の運営についても棚を借りた人達で取り組みます。
 
こうして棚のシェアをするだけでなく、運営のシェアをすることで、各人にかかる金銭的・時間的コストが分散できます。
 
この、棚を借りるだけでなく、棚の借り手みんなが共同体として運営していくのがブックマンションの特徴です。
 

 

03. 日本列島、本屋さん増大計画

いかがでしょうか?この形式であれば一人が開店・運営リスクを抱え込むことなく、本屋さんのない地域でも、皆で本を持ち寄り、皆で運営することで本屋さんを開店・運営していくことはできそうじゃないですか?
 

 

ゆくゆくはそこで得た知見(ノウハウ・どういうところに問題点があり、その問題点に対してどう取り組んだのか)を皆さんに公開することで新たな本屋さん開店/運用の選択肢の一つを提示し、全国に新たに本屋さんが増えることを目指します。

 

04. スモールコニュニティを醸成します
 

本棚をつくる地下1階は、夜にはイベントスペースにします。そんなに広いフロアではないので、参加いただける方は多くて20名程。月の3分の1は外部の講師をお招きし、講演やワークショップを行っていただく予定です。
 
また、既に地域の特産品について地下1階のイベントで伝え、2階・3階のスペースで食材をふるまうようなことを実施したいという要望も受けています。
 
一方的に話を聞くイベントではなく、参加人数の少なさを強みとして、双方向のコミュニケーションが発生し、スモールコミュニティが醸成されるようなイベント実施を目指します。

 

 

たとえば現在お話を進めているイベントのひとつが、“のらもじ発見プロジェクト”さん。

街歩きをして個性的で味のある文字を「発見 → 分析 → フォント化」を進めていく活動をされている“のらもじ発見プロジェクト”さんに街歩きのイベントです。

こうしたイベントを定期的に開催することで、ここからまた新しいカルチャーが生まれたらいいなと考えています。
 

のらもじ発見プロジェクト

http://noramoji.jp/

 

 

05. 世界でここだけの「からくり決済」

 

1階は、コーヒースタンド

 

吉祥寺×4ビルは4フロアあるビルです。

 

ずっと地下1階の話をしてきましたが、1階はコーヒースタンドにする予定です。そこで取り組みたいのは、”実店舗の可能性の模索”。わざわざお店に足を運んでくれた方には、ここでしかできない楽しい体験をしてもらい、「来てよかった!」と思ってもらいたい。
  
それが「からくり決済」です。
 
欲しいものを買う時、わくわくしませんか?であれば、支払う瞬間までわくわくしてほしいと思いました。
 

 

からくり決済とは?

からくり決済とは、コーヒー代金を支払う際に、大きなからくりが動くというもの。 

 

 

流れでいうとこうです。
 

(1)カウンターでコーヒーを注文する
(2)コーヒー代金をからくり決済の支払いトレーに置く
(3)スタートのレバーを引く
(4)カラクリが動く
(5)「THANK YOU」と表示される
(6)コーヒーを受け取る

 

ピタゴラスイッチを見たことがある人は、あれをイメージしていただければと思います。精巧な仕組みと計算し尽された動作に思わず見入ってしまい、有無を言わせない面白さ。実物を目の前にすると、感動すら覚えてしまいます。
 

今の主流はキャッシュレスですが、ここでは現金払いのみ。時代に逆行しながらも、キャッシュレス決済では感じられない、世界でここにしかない決済体験ができます。
(キャッシュレス決済の次は、からくり決済の時代です!)


「楽しさ」が実店舗運営の可能性だと思います

「小さいビルを借りて実店舗運営してみようと思うんだ」と周囲に伝えた時に、業務の効率化や人件費削減の話をよく聞きました。ただ、すべてを一律そぎ落とすのではなく、楽しめるものに変えることで、実店舗運営の模索をしていきたいと思います。

 

参照元:https://twitter.com/BellTreeNursing/status/696232697824280577
 

からくり決済の装置を制作頂くのは、私が以前から惚れこんでいた鈴木完吾さん。(「書き時計」の制作でも有名です)
 
吉祥寺にはジブリ美術館があり、海外からの旅行者の方もいらっしゃいます。日本の方だけでなく、ジブリ美術館を訪れる海外の方々にも広く見てもらいたいと思います。

 

 

06. 未完成の完成へ
 

2階・3階はどうなの?というところですが、こちらはキッチン設備を設け、ワークショップができるように整えます。昼は喫茶・夜はバーの機能を持たせる予定ですが、実はまだ何をするか完全には決めてはいません。
 

既に、以下のような活用意見を頂いています。

 

「朝の時間帯に勉強会を開催したい」
「夜10時から読書会をしたい」
「毛ばりを作るワークショップをやりたい」
「子供向けのプログラミング教室をしたい」
「会社の研修として料理をする会を開きたい」

 


開店時にあえて完全に固めない状態でお店をスタートさせ、利用いただける方々と対話しながら一緒に作り上げていきたいと思っています。

 

また、クラウドファンディングで、多くの支援をいただけるようでしたら、活版印刷機・焙煎機・燻製機の導入を検討しています。

 

 

07. 吉祥寺×4ビルの改装/運用をしているメンバー
 

ビルをお借りする契約はしましたが、改装について全く知識がなく途方に暮れていた中で、以前から知っていた萩原修さんに相談をしたところ、二つ返事で手伝っていただけることになりました。
 


萩原 修さん(はぎわら しゅう)
明星大学デザイン学部デザイン学科教授、つくし文具店店主


萩原さんとの出会いは2012年に開催された「シェアの未来」というシンポジウムでした。実はこのシンポジウムへの参加は別の方の話を聞きくのが目的でした。ですが、そこで登壇していた萩原さんから、今回のブックマンションの取り組みの原点ともいえる「つくし文具店」と「国立本店」というお店の話を聞き、一瞬にして憧れの存在に。
 

今回、約7年の時を経てようやくご一緒させてもらいます。


その萩原さんが、「お金もないし、自分たちで改修していくだろうし」と言いながらスマートフォンの電話番号表をざっとみながら「ピッタリの建築家がいるんだよ」といって連絡をした紹介してくれたのが建築家ユニットの「ミリメーター/株式会社小さな都市計画」の笠置秀紀さんと宮口明子さん。
 

ミリメーター/株式会社小さな都市計画のお2人


今のように一般的になっていないかなり前からセルフビルドによるリノベーションに取り組まれています。「(萩原)修さんからの依頼はいつも変わったものばかりなんですよ」と笑いながらビルの内部を見て「うーん、地下とやばいですね。でも、まぁなんとかなるでしょ。なんとかしちゃいましょう。最後は自分達でやればいいし」と神様のようなひと言をもらいました。


「新しくビルを借りるのですが、改修工事が大変そうで、萩原さんに相談したんですよ」と息子が前に通っていた保育園のパパ友に伝えると。「あれ、僕も会社の物件で萩原さんにお願いしているのがありますよ」といって話が盛り上がり、完全に有志でプロジェクトの相談役になっていただいているのが、無印のリノベーション講座でも講師を務めるリビタの大嶋 亮さん。
 

大嶋 亮さん

 

ミリメーターのお二人と大嶋さんが話をしている時には、話の9割方分からず、ふんふん聞いています。
 

「だんだん構想が固まってきたから、ロゴを作ってもらわないと。平日吉祥寺にいる古田さんにお願いしよう」と言って、萩原さんが連絡をしてくれてつないでいただいたのがアウトドアシネマで有名な「ねぶくろシネマ」のデザインを担当されている古田さん。もともと何度もお会いすることがあったので、面識があり、平日ランチをしながら何度か打ち合わせののち、今のロゴを作成いただきました。


 

古田さん

 

そして、書籍『「小商い」で自由にくらす』の著者で、千葉県いすみ市の学校で『房総すごい人図鑑』という特別授業を企画運営している磯木淳寛さん。磯木さんは、物件の契約が完了する前に相談させていただいて、「こんなこと考えているんです」と話を聞いてもらっている中で、「(実施しようと思っている内容が)もうひとつ中西さんらしくないですよね。」とボソッと言ってくれたんです。
 

磯木さん


確かにその時、家賃を何とか回収しないと、ちょっと無理やりな感じで考えていたので、その一言でふと我に返りました。そしてその場で「実は依頼したい人がいるんです」と話したのが「からくり決済」でした。憧れの「書き時計」の製作者である鈴木さんへの依頼を後押ししてくれた恩人です。
 

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少しでも来てくれる皆さんに楽しんでもらえるようなビルにすべく、気の置けないみんなと一緒に考え、動いています。
 
面倒なのに、見積もりも何社にも依頼をして、現場立ち合いのもと比べてくれていますし、「これはネットで自分たちで買った方が微妙に安いですね」とか、現場であるビルに行き、近くの喫茶店に行き、また、確認のために現場に行く日々。なんでしょう。学生時代の部活動の部室みたいなわいわい感です。
 
こんなにも皆の頭を悩ませながら取り組んでもらっているので、オープン後に利用してくれる方が喜んでくれた時には、涙がでるんだろうなと思います。

 

 

08. 最後に。日本に本屋さんが増えて欲しい
 

「本屋がどんどん閉店しているのになんでやるの?」
 

本屋を作りますと伝えると、お会いする方からよく聞かれます。でも、たぶん、誰かがリスクを背負ってやらなければ進まないと思うんです。
 

無人の古本屋をやった時もそう思いました。「無人の本屋さんって成立すると思うだよね」と口で言っても、まだ世にないので「成立しないでしょ」と言われて終わりでした。

 

自ら作り、伝え、続けることでようやくその可能性を感じてもらえるのだと6年続けてようやく気づきました。

 

今回取り組むブックマンションのような、“みんなでもちより、みんなで運営する仕取り組み”は本屋でなくても既にこの世に存在します。その取り組みを見て今回実施することにしました。

 

他に既に取り組まれているのになんでやるの?と思われるかもしれませんが、それはもっとこの取り組みを知って欲しいからです。その一心です。

 

どのような地域でも展開しやすいこの取り組みを、一人でも多くの方に知ってもらえるよう、今回は吉祥寺の一等地に店を構えます。

 

そして、聞いたことをまとめて伝えるのではなく、実際に自らの手で作り、お店を運営し、そこで得た知見を伝え、広めていこうと思います。
 

大好きな吉祥寺で、大好きな人達に助けてもらいながら、自分がいいと信じ切れる仕組みに取り組みます。

 

最後に。

 

改めて、東京・吉祥寺に「本屋をシェアする文化」の発信基地となる本屋を作り、そこで得たノウハウを公開することで、日本に地域のハブになる本屋さんを増やしたいと思っています。

 

支援という形でこの仕組み構築の段階から仲間になっていただき、「日本列島、書店増大計画」を一緒に推し進めていただけないでしょうか。


 

 

■支援金の使い道
 

吉祥寺駅から徒歩5分で東急百貨店裏手のこちらのビルですが、中心地にあるにも関わらず、前のお店が出られてから半年間以上、借り手が付きませんでした。

 

私が手を上げ借りれることになったのは今年の1月。ただ、吉祥寺の一等地にあるビルが使われなかったのにはやはり理由がありました。一つは通常のやり方で改装するにはかなりのお金がかかるということ。もう一つは各階が狭いにも関わらず、4フロアあり人件費がかかるというものです。
 

今回の工事では、解体工事や電気系統は専門家に任せるものの、他は手伝っていただきながら、改装していきます。
 

とはいえ、もともと厨房として使われていた地下一階を本屋として利用するだけで相当の費用がかかります。また、各階の冷暖房の設備もなく、それだけでかなりの出費で借りられない理由はやはりごろごろとあります。
 

こちらのプロジェクトではその改装費用についてご支援いただければと思います。

 

豪華な空間にすることはできないですが、ご利用いただく方にとって気持ちよく使えるよう修繕し、日本に本屋を増やすため、からくりと鈴木さんの作品を広めるため、スモールコミュニティの醸成所として運営していきたいと思います。

 

■オープンまでのスケジュール

5月下旬:解体
6月上旬:1階部分の改装
6月中旬:2階・3階部分の改装
6月下旬:完成
7月7日 :7月7日オープン予定

 

■お問い合わせ先

中西 功(なかにし こう)
名称:吉祥寺×4ビル
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-1
メールアドレス:bookroad.mujin@gmail.com


 


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