山形の芸術祭会場で演劇『ファウスト』の記録を残し、届けたい。

山形の芸術祭会場で演劇『ファウスト』の記録を残し、届けたい。

支援総額

584,000

目標金額 250,000円

支援者
76人
募集終了日
2022年10月31日

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プロジェクト本文

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ご支援ありがとうございます!

 

みなさまご支援ありがとうございます!開始から4日にして、当初予定しておりました25万を達成し、現在すでに30万円に届く勢いです。初めてのチャレンジで、このように多くの方々にご支援いただけたこと、大変有り難く思います。おかげさまで、記録映像の撮影費用や滞在費の補填をすることができました!

しかし、このようにご支援いただいたものの、本公演を多くの方々に見てもらいたいという気持ちから、無料で行わせて頂いたため、人件費までは十分に回せていないのが現状です…

今回9/9から20まで山形で滞在制作を行いましたが、それに至るまでも本拠地である旧加藤家住宅や時には科学博物館に取材に行きながら制作や稽古を行ってきました。長い制作期間に対して、俳優や演出家らに十分な人件費を支払うことができていません。そこで、どうか再度ネクストゴールを設定させていただき、再度クラウドファンディングに挑戦させていただきたいと思います。

 

ネクストゴールについて

 

今回ネクストゴールを50万円に設定し、達成した暁には、人件費に回させて頂きたいと思います。そして達成しなかった場合25万円を超える分につきましては、今回の制作費の不足分から充てた後、俳優の人件費に充てさせて頂きたいと思います。

また、今回のネクストゴールのリターンとして、すでにご支援いただいた方々含め、演出家黒田瑞仁による演出ノートや、劇評、公演写真を掲載したパンフレット(pdfデータを予定)を追加でお送りします。

実際にご覧になられた方にも、記録映像で楽しんでくださる方にも楽しんでいただける一冊にしたいと考えておりますので、引き続きご支援宜しくお願いいたします!

 

新着情報について

 

10月31日のプロジェクト終了まで、不定期ではありますが、【新着情報】にて、今回の公演の裏話などを更新する予定です。今回の出演者、関係スタッフのプロフィールや活動歴、山形ビエンナーレについて、『ファウスト』のことなどなど…上演自体は終わってしまいましたが、記録映像見てみたいな…と思っていただけるよう更新していきますので、是非ともお楽しみください!

 

 

繰り返しになりますが、プロジェクトの達成、本当にありがとうございます。

みなさまのご支援のおかげでここまでたどり着くことが出来ました。

ここからもう一度チャレンジいたしますが、今後の制作を続けていくためにも、どうぞお力添えください。みなさまのご支援お待ちしております!

 

 

2022年9月20日 千穐楽後、ヤマガタダイカイギュウのブローチと共に

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

はじめに

 

はじめまして。私たちは埼玉県蕨市を拠点に活動している演劇集団ゲッコーパレードといいます。2015年の立ち上げから、集団の本拠地である旧加藤家住宅という民家を中心に、ホテルや洋館、博物館、納豆工場、そして時にはアートフェスティバルなど、劇場以外の会場での場所を活かした演劇作りに取り組んできました。

同時に、演劇に限らず様々なジャンルのアーティストとコラボレーションすることで、表現の新たな可能性を探ってきました。

 

2017年『とにかく絵の具を大量にかけるでしょう。そしたらあなたは目撃する。それが何であったかを。

あなたと私が昔から、必ず線を引いてきたって事も。』旧加藤家住宅 撮影:瀬尾憲司

 

こうした活動が演劇界の外からも注目を集め、東北芸術工科大学が主催する芸術祭、山形ビエンナーレに2018年から参加させていただいています。芸術祭は山形県山形市の街中で展開し、多くの人々に山形の土地とアートの可能性を提示しています。

 

私たちが、過去4年にわたってこの芸術祭で発表してきた作品群は、一貫して「演劇をアートの展示会場に重ねる」というものでした。それぞれが独自の世界を持つアート作品を一つにまとめる展覧会に、さらに演劇の物語を重ねることで、アート作品と、展覧会に、新しい見え方をもたらしてきました。

土地、アート、そして演劇を重ね合わせることで、芸術祭の体験をよりリアルなものとして芸術祭の参加者に届けることができたのです。

 

今回の公演の舞台となる文翔館議場ホール及び前庭

 

そして今年わたしたちゲッコーパレードは、山形ビエンナーレ2022のメイン会場の一つである旧山形県庁「文翔館」で展開する《現代山形考 藻が湖伝説》に、ドイツの大文豪ゲーテによる『ファウスト』を重ねます。山形の近代化の象徴「文翔館」、山形がかつて海の底にあったという伝説を形にした展覧会、そして悪魔と契約してあらゆる世界を冒険した錬金術師・ファウスト博士の物語の出会いが実現するのは今年だけです。

 

しかし、一度上演したら消えてしまう演劇。それが演劇の良さでもありますが、そこでしか体験できないアートと演劇の輝きを、映像を通じてより多くの人々に届け、何よりも未来にその姿を残したい。支援をいただき、山形に足を運べなかった皆さんにも、映像を介して山形の土地の魅力とそこで行われる芸術祭の壮絶さを知っていただきたい。

また、制作のために山形に滞在するにあたって、現地でのリサーチ費用や滞在費が不足しています。もう一歩、ご支援いただける方には、ご協力お願いいたします。

 

演劇、美術、そして山形の間で起きた出来事を今後に残していくために、ご支援よろしくお願いいたします。

 

2019年『ファウスト』旧加藤家住宅 撮影:瀬尾憲司

 

私たち、ゲッコーパレードについて

 

あらためて、自己紹介をさせていただきます。私たちゲッコーパレードは2015年結成、埼玉県蕨市の「旧加藤家住宅」を拠点に活動してきました。

パレードという名前の通り、演劇の俳優や演出家のほか、ピアノ奏者、ダンサー、美術家といった多彩なメンバーが参加し、常識に囚われない自由な発想の作品を生み出してきました。

ゲッコーパレードのもう一つの特徴として、演劇を劇場で行うことが少ないという点が挙げられます。例えば私たちの代表作『リンドバークたちの飛行』は、各地の文化財である島薗邸/東京をはじめ、旧里見弴邸/鎌倉、早稲田大学演劇博物館/東京、宮城野納豆製造所/仙台での公演のほか、2018年の山形ビエンナーレの展示会場での上演や、2020年にはタイのバンコク市内の文化施設で現地アーティストとのリメイクを行いました。

 

『リンドバークたちの飛行』 左:早稲田大学演劇博物館、右:旧里見弴邸 撮影:瀬尾憲司

 

山形ビエンナーレでのゲッコーパレードの歩み

 

私たちがこの度、演劇上演『ファウスト』で参加する山形ビエンナーレは、山形の美大である東北芸術工科大学が主催する芸術祭です。東北芸術工科大学は山形で、アートと土地を結びつける教育と芸術活動を行ってきており、山形ビエンナーレはまさに山形市の中心部で人とアートが出会うお祭りです。

 

 

山形ビエンナーレ2018 移動型演劇『リンドバークたちの飛行』

 

ゲッコーパレードと山形ビエンナーレの縁は2018年に、芸術祭唯一の演劇作品として移動型の作品『リンドバークたちの飛行』を上演したことから始まりました。美術作品が展示された「100ものがたり」の会場と、作家や学生たちが制作を行うアトリエや大学キャンパスを舞台に展開し、目標に向かって突き進む主人公の姿が、美術を制作する作家の痕跡と重なることで、多くのお客様の印象に残った上演となりました。

 

山形ビエンナーレ2018 https://biennale.tuad.ac.jp/2018/

100ものがたり https://biennale.tuad.ac.jp/2018/100story

 

山形ビエンナーレ2018 『リンドバークたちの飛行』 東北芸術工科大学 撮影:根岸功

 

山形ビエンナーレ2020 コロナ禍で生まれた演劇映像『ファウスト』

 

2020年山形ビエンナーレは世界的なコロナ感染症の影響を受け、オンライン開催となり、ゲッコーパレードが参加する《現代山形考 藻が湖伝説》もまた、オンライン開催となりました。

「藻が湖伝説」とは山形県の東根と西根という場所を東西端とした大きな湖があったとされる伝説です。名前に水辺の痕跡の残る「船着観音」から、土地の知恵からインスパイアされた現代アートまでが時空を超え、山形に伝説の湖を描き出す展示です。

2020年、ゲッコーパレードは誰もこの展示を観ることができない状況に対して、モニター越しに山形と展示の風景を伝えるため、全三幕からなる演劇映像『ファウスト』を出品しました。芸術祭の会場で得られたはずの体験を演劇の手法を使った映像で届ける、類を見ない意欲作となりました。

 

《現代山形考 藻が湖伝説》 https://yamagatako.jp

演劇映像『ファウスト』 https://yamagatako.jp/mogaumi/08/geckoparade.html 

 

2020年 演劇映像『ファウスト』第三幕・足 撮影:飯名尚人

 

アートと演劇、どちらも表現という意味では同じですが、同じフィールドで協働する機会はなかなかありません。しかし、ゲッコーパレードの劇場外で公演を行ってきた実績と山形ビエンナーレの柔軟な受け入れによって、2018年、2020年と新しいアートと演劇の在り方に山形で挑戦してきました。

 

 

山形ビエンナーレ2022 ついに実現する演劇上演『ファウスト』

 

そして2022年9月、ついに、山形ビエンナーレは4年ぶりに山形市内で実施。《現代山形考 藻が湖伝説》もまた、山形県近代化の象徴である「文翔館」で展示されます。ゲッコーパレードはドイツの大文豪ゲーテによる戯曲を題材に、2020年に実現しなかった新作の移動型演劇を発表します。

「いのち」をテーマに掲げる芸術祭で、大昔の「伝説」が現れる展示空間で、山形の「近代化」を象徴する建物で、ゲッコーパレードは満を持して世界文学が誇る壮大な戯曲ゲーテ作『ファウスト』を上演します。

上演の前半は文翔館議場ホール前庭を舞台に、野外劇として『ファウスト』第一部の物語を描きます。後半はいよいよ議場ホールに入り登場人物たちがそれぞれの結末を迎えるまでを《現代山形考 藻が湖伝説》の展示を舞台に展開します。

 

2022年『ファウスト』チラシ

 

改めて、映像についてとご支援のお願い

 

「演劇は上演を観てこそ。消えるのが美学。」

そう言われることがあります。しかし本当にそれだけでしょうか。観客の方々の心の中に作品が残れば、それで十分という考え方もあります。しかし、演劇とは、ある時代の空気感の中、同じ会場で俳優と観客と登場人物といった見ず知らずの他人同士が出会うことで生まれるその時代が短い時間のなかで、はげしく現れる芸術です。感動は実際に上演に立ち会うことで得られますが、ある上演がそこで行われたという記録に触れることも、大きな知的興奮をもたらすはずです。そして演劇の記録に適した媒体が、映像記録によるドキュメンタリーなのです。

この作品が、あるいは未来の演劇、美術、はたまた山形という土地にとって一つの歴史となって時代を前に進めるために、映像記録をしっかりと完成させたい。

同時に、滞在制作を行った際の費用のご支援も、受け付けています。

 

何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

※天候及びコロナ感染症拡大が原因で公演が中止になった場合でも、既に山形入りをし最後の調整段階に入っているため、滞在制作の費用として支援金を使用させていただきます。

 

2022年9月11日 稽古風景 文翔館前庭にて

 

 

山形ビエンナーレ2022 現代山形考 藻が湖伝説

ゲッコーパレード滞在公演『ファウスト』

2022年9月16日(金)-19日(月祝)

山形県郷土館「文翔館」 議場ホールおよび前庭

参加無料・申込不要

https://biennale.tuad.ac.jp/program/133

作=J.W.ゲーテ

訳=手塚富雄

演出=黒田瑞仁

出演

ファウスト博士=崎田ゆかり

弟子ワーグナー=林純平

町娘グレートヒェン=永山香月

ホムンクルス=宮本悠加

悪魔メフィストフェレス=ヤマガタダイカイギュウ(深井聡一郎《動物考 ─ヤマガタダイカイギュウ》)

衣装=YUMIKA MORI

振付=宮本悠加

舞台オペレーション=市松

広報ビジュアル、現地コーディネーター=石原葉

 

企画・制作=ゲッコーパレード

山形ビエンナーレ2022 山のかたち いのちの形 参加作品(主催:東北芸術工科大学)

 

プロジェクト実行責任者:
ゲッコーパレード
プロジェクト実施完了日:
2022年10月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

ゲッコーパレードが山形県郷土館「文翔館」で開催される山形ビエンナーレ2022のメイン会場《現代山形考 藻が湖伝説》の展示で演劇公演『ファウスト』を実施、その記録映像を撮影、完成まで持っていく。集まった資金25万円は映像制作費および、余剰分は滞在費用の補填に当てます。

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プロフィール

埼玉県蕨市にある旧加藤家住宅を拠点とする演劇集団。民家や文化財建築など、劇場外での公演を得意としています。最新作は山形ビエンナーレ2022に出品中の『ファウスト』です。

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リターン

3,000+システム利用料


応援だけコース

応援だけコース

●お礼&実施報告メール
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
13人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

5,000+システム利用料


映像視聴コース

映像視聴コース

●お礼&実施報告メール
●記録映像の最速視聴権(視聴有効期限:2023年9月30日)
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
33人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

10,000+システム利用料


映像視聴と創作の応援!1万円コース

映像視聴と創作の応援!1万円コース

●お礼&実施報告メール
●オリジナルポストカード送付(手書きでお手紙を書きます)
●記録映像の最速視聴権(視聴有効期限:2023年9月30日)
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
27人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

30,000+システム利用料


映像視聴と創作の応援!3万円コース

映像視聴と創作の応援!3万円コース

●お礼&実施報告メール
●オリジナルポストカード送付(手書きで感謝のお手紙を書きます)
●記録映像の最速視聴(視聴有効期限:2023年9月30日)
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

50,000+システム利用料


映像視聴と創作の応援!5万円コース

映像視聴と創作の応援!5万円コース

●お礼&実施報告メール
●オリジナルポストカード送付(手書きで感謝のお手紙を書きます)
●記録映像の最速視聴権(視聴有効期限:2023年9月30日)
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年11月

120,000+システム利用料


あなたの土地でも演劇の可能性を探そうコース

あなたの土地でも演劇の可能性を探そうコース

●お礼&実施報告メール
●オリジナルポストカード送付(手書きで感謝のお手紙を書きます)
●記録映像最速視聴権(視聴有効期限:2023年9月30日)
●ゲッコーパレード演出家、黒田瑞仁による町歩きワークショップ「妄想演劇散歩」の実施。土地に演劇が重なる可能性を参加者と一緒に探します。
※日本国内の人里であれば伺います。交通費や宿泊費は別途いただきません。
※詳細な日程や内容については、ご相談の上、決定させていただきます。
●パンフレット(演出ノートや劇評、公演の様子など。PDF形式でメールにてお送りします。)

支援者
0人
在庫数
2
発送完了予定月
2022年11月

プロフィール

埼玉県蕨市にある旧加藤家住宅を拠点とする演劇集団。民家や文化財建築など、劇場外での公演を得意としています。最新作は山形ビエンナーレ2022に出品中の『ファウスト』です。

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