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さて, ご紹介ページにもありますように, 山口大学共同獣医学部では生体実習からモデル実習への切り替えに取り組んでおります。

その取り組みとして, 平成28年からClinical Skills Lab(クリニカル・スキルスラボ)を設置いたしました。

Clinical Skills Labには小動物や大動物のシミュレーターが設置されています。

今回は, その中でも小動物の聴診シュミレーターについてご紹介いたします。

 

聴診シュミレーター (心音, 肺音聴診モデル)

このモデルでは, 正常な心臓の音や様々な病気の心臓の音, 正常な呼吸の音, その他呼吸器に異常がある場合の音を聴取することができます。

学生は授業で心臓のしくみや病気を机上で勉強しても, 実際に心臓の音を聴診する機会は多くはありません。そのため, このモデルで様々な病気の心臓の音を聞き分けたり, 肺の音を聞く訓練をしています。

 

 

実際, 獣医師は動物の心臓の音(心音)や肺の音の聴診をどのような時に行うか, ご存知ですか?

 

心臓の音を聞くことは健康診断の時や, 風邪をひいて病院を受診された際, 医師に聴診器を当てられたことが, きっと一度は皆さまご経験があると思います。

私たち獣医師も, 犬や猫の身体検査としてまず体温測定や心拍数や呼吸数を確認すると同時に, 心音や呼吸音の聴診を行います。

 

心臓の音はどくんどくんと表現されますが, 実はそれは血液が心臓の中を通過するときに心臓の弁が閉じる時の音を表現しています。

心音の数やリズム, 音が正常に聞こえるかを, 聴診器を使用して聞き取ります。

異常な音や過剰な音が聞こえた場合は, それは体のどの場所で大きく聞こえるか, その音は通常の心音のどの部位に聞こえるかを調べていきます。

聴診は心臓の病気を発見するきっかけとなる非常に重要な検査です。

心音だけでは, 心臓にどんな病気があるかを確定することはできませんが, 心電図検査やレントゲン検査, エコー検査を実施することで, 心臓にどんな病気があるかを診断していきます。

 

実際に病気の心音は, 病気の動物がいないと聞くことはできません。

獣医師になってから初めて聞くような異常な音もあるでしょう。

ただ, 一度聞いたことがある, ないとでは大きく異なりますが, 学生全員が病院実習などでそのような動物の心音を聴診することは難しいです。

このモデルを使用することで, どんな音が聞こえるかを実際に体感することができます。様々な病気の音が組み込まれているので, 病気の心音を聞き分ける訓練もできますし, この音はどんな時の音でしょう, と問題を出し合うこともできます。

机上での勉強と心音の聴診を組み合わせて勉強することで, 実際どうしてこのような心臓の音がするのかを理解しながら学ぶことができ, 学習効率も向上することが期待できます。

 

今後は他のシミュレーターについてもご紹介していく予定です。

今後もぜひ新着情報をご確認ください!

 

 

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