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本日の新着情報は, Clinical Skills Lab 大動物編2のご紹介です。

ご担当は, 獣医繁殖学 谷口雅康准教授です。

 

牛と馬の繁殖学教育モデル(直腸検査シミュレーター)

 

牛と馬の直腸検査による卵巣や子宮などの生殖器の検査, また人工授精法や, 牛の妊娠診断のトレーニングが可能です。

 

現在日本では90%以上の牛が人工授精で妊娠していることをご存知でしょうか?

優秀な雄牛の精子を凍結保存し, その精子を授精することで牛の肉質や牛乳の量などは飛躍的に向上してきました。

 

人の場合はお腹に超音波診断装置をあてて診断することが可能なのですが, 牛や馬は体が大きく, お腹から超音波をあてても生殖器を診断することができません。

そこで, 直腸検査による生殖器の診断は非常に重要な技術の一つとなっています。

直腸検査とは, 診断医が直腸へ手を入れて, 直腸壁を介して, 子宮や卵巣の状態や異常を触診するほか, 妊娠診断を行う検査方法です。 内部生殖器の触診検査法として,

極めて有用かつ重要な検査法です。

 

このシミュレーターは複数の子宮や卵巣が付属しており, 目的に合わせてそれらをモデルに設置することができます。妊娠していない人工授精のトレーニング用, また妊娠診断用の妊娠45日目, 妊娠60日目, 妊娠90日目の子宮です。妊娠日齢が進むと, もちろん子宮も胎子も大きくなります。それぞれの違いを理解し, 子宮の大きさから妊娠日齢の推測をすることも可能です。

 

 

実際の牛や馬で直腸検査を行う場合には, もちろんお腹の中を見ることはできません。すべて手の感触だけで診断していきます。教員が学生に教える時も, 教員が手で感じる感触を伝えることしかできません。教えるのが非常に難しい技術の一つです。

しかし, このシミュレーターを使用することで, 学生は教員のお手本を反対側から見て, 手の動かし方、触診の仕方を見て学ぶことができます。また逆に教員は, 学生が練習するときに, より的確な指示と指導をすることができます。

 

 

直腸に腕を入れて行う検査ですから, 実際の動物には痛みが伴います。

このシミュレーターを使用し, しっかりとトレーニングを積んでおくことで, 臨床実習で実際の動物に対して直腸検査を行う際, なるべく短い時間で, 正確な診断ができるようになることが期待されます。

 

次回は, 第2回目の研究室紹介を予定しております。

今後とも, 本企画を見守っていただけましたら嬉しく思います。

 

 

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