仏教における乞食、托鉢は、自らは少欲知足の生活のなかで修行する人だということです。 そしてふさわしい行者には多くの人々から供養があったそうです。

 

持続可能な社会に向けて、課題解決を目指すNPOを運営するものとしては、まさにこの乞食道はふさわしい道といえます。

 

そして特定のテーマに沿ったファンドレイジングは、寺や仏像を作るために諸国をめぐり奉納を募った活動に通じ、まさに勧進といえます。

 

つまりNPO活動とは、まさに乞食勧進道であるわけですね。

 

有望なタネがあれば、事業化し独自の資金源とするのも大事です。 欧州で僧院がワイン醸造を行っていたことなどは、そういう例でしょう。

 

また、きめ細かな公助などなかった昔は、西も東も、宗教者は地域コミュニティと共にローカルな課題解決の主役であったはずで、現在は、行政が大きくなる一方で、地域コミュニティは弱体化しているので、NPOなどの組織がその代替物として活動する余地もあるわけです。

 

会員さんや熱心な支持者さんというのは檀家さんのようなものでしょうか。欧米の慈善活動は、多くがキリスト教の信心が背景にあり、それが無報酬や持ち出しがあってもボランティアに向かう大きな動機になっているのでしょうが、日本のNPO活動ではミッションや創立者への共感で、新たに動機を引き出さなくてはなりません。

 

これなどまさにミッションは「伝道」ですし、そのなかで創立者は教祖のようなものですから、やはり宗教的な面が強いのでしょう。

 

そうした側面こそが本質だと思います。 より健全な財政や無駄の少ない組織運営のためにビジネスの手法を取り入れること自体には大賛成ですが、ビジネス手法にとらわれ過ぎることで、活動の本質を見失うことはないようにしたいものです。

 

NPO法人よかっぺいばらきに関しては、根っこは、あくまでも、「乞食」「勧進」です。

 

時々、どうすればこの活動を上手にできるかという「ノウハウ」を質問される方が社会活動の分野でもおられます。 それは効率的に活動を進めるんには大事なことです。 でも私の場合は最初にはその質問は出ない。

 

最初に知りたいのは思い、動機、情熱です。 ノウハウなんてものは試行錯誤の中から自然に出てくるわけで、最初にノウハウを聞くというのは、活動をメシのタネにするのが主目的で情熱はそんなにない、ビジネスライクな姿勢と感じます。 それが悪いわけではありません。 むしろ上手に儲けながらやる方が利口です。

 

しかし私の場合は、思いが先にあり、それが情熱を生み、動機となって組織を立ち上げたので、社会活動に入るルートとして、やはり同じタイプの方とのほうが、よりしっくりくるという感じはあります。

 

耕作放棄地の開墾

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