親子で選挙に親しめる絵本を作り、未来の有権者を育てたい

支援総額

1,875,000

目標金額 1,500,000円

支援者
55人
募集終了日
2020年9月30日

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プロジェクト本文

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 目標達成のお礼とネクストゴールについて 

「親子で選挙に親しめる絵本を作り、未来の有権者を育てたい」――このプロジェクトに共感し、ご支援をくださったみなさま。おかげさまで当初の目標金額150万円を達成することができました。心から感謝申し上げます。

そして、残りのクラウドファンディング実施期間に、ネクストゴールとして250万円を目指すことに決めました。これによって絵本の刊行部数を増やし、より多くの「未来の有権者」を育てたいと思います。

民主主義の考えが日本社会に広まった大正デモクラシーの時代から、すでに100年が過ぎました。そして現在、日本の社会は大きな岐路を迎えています。どのような方向に進むにせよ、そこでは「みんなの意見で決めること」を欠かしてはなりません。

しかし、「みんな」とは誰でしょうか? また、どうすれば「みんなの意見で決めること」ができるでしょうか? 大切なことは、自分と異なる意見や立場の人と、きちんと話ができること。そして、その力は小さい子どものうちから育んでいくものです。

絵本「ケロッキーブー」では、動物たちの森に起こった問題を、動物たちが互いの意見を聞きながら解決します。「自分と違う意見でもきちんと聞きましょう」「じょうずに意見が言えなくて困っている子はいないかな?」――さまざまな動物たちが住む森で、ケロッキーブーはサクゾウさんに教わりながら投票をします。

より多くの「未来の有権者」にこの絵本に親しんで欲しいと思います。皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

2020年9月23日追記
特定非営利活動法人古川学人
理事長 佐藤俊明


 

1①

開館25周年を記念して

吉野作造記念館の新たなプロジェクトが始まります!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。NPO法人古川学人(ふるかわがくじん)です。

 

私たちは、宮城県大崎市にある吉野作造記念館の運営のほか、2015年以降は選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受け、青少年に対する主権者教育、社会教育の取り組みを始めました。

 

吉野作造記念館外観
吉野作造記念館

 

 

選挙や民主主義をテーマに宮城県内の高校で出前講座を行うほか、高校生が自主的に地域の課題や政治について学ぶ「高校生デモクラシー塾」、また「吉野作造記念おおさき社会貢献大賞」「吉野作造フェローシップ」といった、社会貢献や地域課題の解決に取り組む若者を表彰・支援する活動も行っています。

 

ですが、民主主義や選挙の重要性は一朝一夕では育むことができません。

 

私たちの生活がどのようなプロセスで決められるのか、決められるべきなのかについて、より小さな頃から触れられる環境を作りたい!

 

そんな想いから今回のクラウドファンディングでは、皆さまからご支援いただき、子どもが選挙について学べる「ケロッキーブーとおおきなあな」という絵本を制作することにしました。

 

皆さまと制作する絵本がついたリターンもあります!あたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

 

ケロッキーブー、キャラクターデザイン

 

当時、熱望された「選挙権」も

今では投票しない人の方が多いという状況に

 

吉野作造記念館は1995年に、大正デモクラシー運動のリーダー・吉野作造を顕彰する博物館施設として、出身地の大崎市(旧古川市)に建てられました。

 

現在は、NPO法人古川学人が大崎市から委託を受けて運営しています。所蔵資料は吉野作造の遺品類や直筆の原稿、手紙など、吉野作造の生涯や業績を紹介する常設展示室のほか、年2回の企画展示を開催しています。

 

吉野作造(1878-1933)

 

■吉野作造とは

 

1878(明治11)年に生まれた政治学者。

 

当時の日本では、選挙権が多額の税金を納める人に限られていたため、多くの国民は政治に参加できませんでした。

 

これに対して吉野は、政治は国民の幸福のために、国民の意見によって行われなければならないと主張しました。吉野が説いた「民本主義」は、より良い政治を求める国民に広く受け入れられ、1925(大正14)年の普通選挙法制定につながっていきました。

 

吉野は1916(大正5)年、雑誌『中央公論』に発表した「憲政の本義を説いて其有終の美を済〈な〉すの途〈みち〉を論ず」という論文で、「民本主義〈みんぽんしゅぎ〉」という言葉を使い、「デモクラシー」つまり民主主義の必要を説きました。

 

こうした普通選挙や言論・結社・集会の自由を求める運動など「大正デモクラシー」は日本の民主主義のルーツとして、現代社会の基礎を作りました。(吉野作造記念館HPより

 

国民からの声に応える形で生まれた普通選挙とそれに支えられてきた民主主義ですが、近年、若者世代の投票率の低下や政治への無関心が危惧されています。

 

例えば2017年衆議院議員選挙における宮城県内の世代別投票率調査では、60代前半の67.07%、60代後半の71.59%に対し、20代前半では30.72%、20代後半では32.49%となっています(「平成30年度 新しい有権者のための選挙講座」宮城県選挙管理員会・宮城県明るい選挙推進協議会)。

 

こうした投票行動の世代別傾向や投票率の数値は、全国的な状況を見てもほぼ同じです。このことは、現代の日本ではしばしば「シルバー・デモクラシー」と呼ばれます。

 

何が問題かと言うと、若者世代の投票率が低いと、政治はどうしてもシニア層向けの政策を選挙で打ち出す傾向になり、教育・子育てといった現役世代に必要な政策を後退させてしまうかもしれないのです。

 

 

一方、2017年衆議院議員選挙における世代別投票率調査では、20代の投票率が30%台前半であるのに対し、18・19歳の投票率は約40%(宮城県では41.12%)と比較的高い数字になっています。

 

これは、高等学校などで行われる選挙教育の成果だと考えられますが、人格形成がある程度進んだ段階での選挙教育の効果が限定的・短期的である可能性も読み取ることができます。

 

このプロジェクトでできること

 

私たち吉野作造記念館では、小さなお子さんとその保護者の方を対象に、オリジナル人形劇「ケロッキーブー」を通じて選挙や投票を体験する「親子で楽しむ子供投票体験」のイベントを開催し、ご好評をいただいてきました。

 

■イベント内容


人形劇「ケロッキーブー」では、吉野作造記念館のオリジナルキャラクターであるケロロ、ウッキー、ブーカがピクニックに出かけたり、クリスマスパーティを開いたりします。

 

その後、ピクニックのお弁当のおかずや、パーティの食べ物などでキャラクターがケンカを始めたところに、職員扮する吉野作造が投票箱を持って登場、「みんなの意見で決めよう」と提案し、子どもたちがキャラクターの主張を順番に聞いた後、保護者と一緒に考えて投票します。

 

投票箱は地域の選挙管理委員会から提供された本物の投票箱を用いています。

 

「みんなの意見を集めて決めよう」「少ない意見の人たちからもちゃんとお話を聞かなきゃ」――物語のなかでは、森の動物たちが自分たちの森をより良くするために、自分たちで考え、課題を解決していきます。

 

イベントでの一幕

 

 

吉野作造記念館「親子で楽しむ子ども投票体験」
吉野作造に投票の仕方を教わっています

 

子どもの頃に親の投票に付いて行った経験がある人は、有権者になってからの投票率が高いという統計調査があることから、主権者教育や社会教育はできるだけ早い段階から、特に家庭や地域生活における習慣化が重要であると考えられます。

 

そして、習慣化のためには親しみやすさが鍵になることから、今回はイベントに出てくる人形劇キャラクターたちが主人公の絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」をつくることにしました。

 

 

今回の絵本の対象年齢は主に5歳以上。保護者の方がお子さんに読み聞かせをすることで、ご家庭の中で楽しく選挙(みんなの意見で決める)の大切さを学ぶことができます。

 

皆さまからのご支援は、絵本の制作費用(約200万円)の一部として使わせていただきます。

 

※絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」は、現在は作画を進めている段階です(年内の終了予定)。

その後、印刷所への入稿、編集、数度の校正等を経て、刊行は2021年7月を予定しています。

 

家庭の中で楽しく選挙に親しむ習慣を作り、それによって10年後、20年後の有権者を育てることができればと考えています。

 

あらすじ

                  

「ケロッキーブー」は絵本の主人公であるケロロ、ウッキー、ブーカの略。

 

ケロロはおとなしい性格で小さな声で話し、心優しく友達思い。ウッキーはおちょうしもので、いつも元気いっぱいに跳び回っています。ブーカは食べるのが大好きで、おっとりした性格です。

 

ケロッキーブーを助ける森の相談役・サクゾウさんは、山高帽に杖、黒いマントを身につけた紳士で、吉野作造を模したキャラクターです。
 

ケロロ、ウッキー、ブーカが住む動物たちの森に、突然ぽっかりと空いた大きな穴。みんなが暮らしやすい森を作るために、この穴を何に使えば良いだろうか。動物たちの意見が分かれてケンカを始めたところに、森の相談役サクゾウさんが現れ、みんなの投票で決めることに…。

 

「ケロッキーブーとおおきなあな」表紙画(作画:菅原暢子)

 

制作した絵本は吉野作造記念館の窓口のほか、記念館HPのミュージアムショップからも注文できます。また、Amazonでの販売も検討しています。

 

地域を支える人づくりを皆さんと一緒に

 

社会・公共空間(―動物たちの森)をより良い場所にするにはどうしたらいいのか。

 

絵本「ケロッキーブー」の読み聞かせを通じて、人の話をよく聞き、みんなの意見で決めること、ひいては政治や社会について考えたり話したりすることを家庭や日常生活の中で当たり前のことにして欲しいと考えています。

 

 

今後、幼児・児童対象の事業としては、近隣の図書館、公共施設や幼稚園・保育園などで絵本の出張読み聞かせ会、人形劇講演会を開き、「ケロッキーブー」シリーズを通じた主権者教育、社会教育を普及したいと考えています。

 

また、青少年対象の事業としては、自分たちの活動・行動に社会的意義があると感じられるような、社会貢献・社会実践の場づくりをしたいと考えています。

 

キャラクターイラスト(額装)

さいごに

 

日本は民主主義の国となりました。しかし、民主主義を守るとはどういうことでしょうか。吉野は次のように語っています。

「私たちが最も心がけるべきことは、今現在正しいとされることを守り続けることよりも、常により正しいことを追求する向上的な態度をもつことでなければなりません。」

民主主義の担い手であるわたしたちひとりひとりへの呼びかけとして、吉野の言葉は今も色あせることなく、光を放ち続けています。

 

価値観や社会問題が多様化、複雑化する現代の日本で、公共のあり方を国や自治体に任せきりにすることはできなくなっていくでしょう。

 

そうした時代には、さまざまな人と協調しながら率先して意見し、行動できる若者世代の登場が必要だと考えています。

 

今回のクラウドファンディングをとおし、そんな若者世代を育て、彼らが行きていく時代がより良い時代になるお手伝いができれば幸いです。

 

あたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

 

 

※本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関する条件の詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」をご確認ください。

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プロフィール

2002年設立。吉野作造記念館(大崎市)指定管理者。吉野作造のデモクラシー(民主主義)の理念を活かした社会教育、市民社会育成の事業に取り組んでいます。公益財団法人明るい選挙推進協会より、「令和元年度明るい選挙推進優良活動賞」を受賞。 ☆吉野作造記念館は今年開館25周年を迎えます(2020年度事業特設サイト:https://www.yoshinosakuzou.info/npo-1)。

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リターン

5,000


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お気軽応援コース!

■サンクスレター
■絵本の奥付に「制作協力者」としてお名前掲載(ご希望の方のみ)

※絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」は、現在は作画を進めている段階です(年内の終了予定)。その後、印刷所への入稿、編集、数度の校正等を経て、刊行は2021年7月を予定しています。
※絵本制作完了は2021年7月を予定していますが、サンクスレターは2020年11月までにお送りします!

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

10,000


絵本&オリジナルコーヒー(1個)付き 応援コース

絵本&オリジナルコーヒー(1個)付き 応援コース

■サンクスレター
■絵本の奥付に「制作協力者」としてお名前掲載(ご希望の方のみ)
■完成した絵本(1冊)
■吉野作造記念館オリジナルコーヒー(1個)


※絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」は、現在は作画を進めている段階です(年内の終了予定)。その後、印刷所への入稿、編集、数度の校正等を経て、刊行は2021年7月を予定しています。
※絵本制作完了は2021年7月を予定していますが、サンクスレターは2020年11月までにお送りします!



申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年8月

5,000


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お気軽応援コース!

■サンクスレター
■絵本の奥付に「制作協力者」としてお名前掲載(ご希望の方のみ)

※絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」は、現在は作画を進めている段階です(年内の終了予定)。その後、印刷所への入稿、編集、数度の校正等を経て、刊行は2021年7月を予定しています。
※絵本制作完了は2021年7月を予定していますが、サンクスレターは2020年11月までにお送りします!

申込数
30
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

10,000


絵本&オリジナルコーヒー(1個)付き 応援コース

絵本&オリジナルコーヒー(1個)付き 応援コース

■サンクスレター
■絵本の奥付に「制作協力者」としてお名前掲載(ご希望の方のみ)
■完成した絵本(1冊)
■吉野作造記念館オリジナルコーヒー(1個)


※絵本「ケロッキーブーとおおきなあな」は、現在は作画を進めている段階です(年内の終了予定)。その後、印刷所への入稿、編集、数度の校正等を経て、刊行は2021年7月を予定しています。
※絵本制作完了は2021年7月を予定していますが、サンクスレターは2020年11月までにお送りします!



申込数
88
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年8月
1 ~ 1/ 10

プロフィール

2002年設立。吉野作造記念館(大崎市)指定管理者。吉野作造のデモクラシー(民主主義)の理念を活かした社会教育、市民社会育成の事業に取り組んでいます。公益財団法人明るい選挙推進協会より、「令和元年度明るい選挙推進優良活動賞」を受賞。 ☆吉野作造記念館は今年開館25周年を迎えます(2020年度事業特設サイト:https://www.yoshinosakuzou.info/npo-1)。

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