皆さん、ナマステ!
シャラド ライです。

 

前回につづいて、現地の状況をお伝えします。

YouMe Nepalは4つの学校で教育プロジェクトを進めています。

今回は、バスボテ(Basbote)校についてのお話となります。

■バスボテ(Basbote)校の紹介■
バスボテ校は創立54年、全校生徒549名の学校です。

今年は59名の生徒がSEE(中学卒業試験)を受験する予定です。

 

(バスボテ校と受験生)


この学校は先生の数が足りない等の多くの課題を抱えている状況です。

そのためこの2年間はSEEの合格者が一人も出ていません。

 

そんな状況だった事に対して、先生たちは生徒の保護者たちを責め、保護者たちは先生達を責めるという悪い状況になっていました。

 

YouMe Nepalがプロジェクトのために派遣したコーディネーターは、この学校に関わる全員が協力し、SEEの結果を出せるように努力する必要があります。

(バスボテ校のコーディネーター Chandan Shah)


■プロジェクトの全体像・進め方の方針■ 

バスボテ校では、今年のSEE受験生に対してキャンプ型の補習を実施し追い上げを図っています。

可能な生徒には学校に泊まってもらい、毎日朝5時に起き、夜の10時近くまで補習を行っています。

ほどんど追いついていなかった授業のカリキュラムを急ピッチで学習しています。

 

また、最近では初めての取り組みとなる模擬試験を実施しました。

 

生徒達の学習理解の確認をしながら、残された時間では、過去問題をつかって試験の対策まで行っていく予定です。

 

(授業の様子)

 

このようなことが出来ているということは、

保護者や先生など、地域の教育に関係する全員の協力が得られはじめたということです。

まだ試験をうける前ですが、まずはこの状態になっていることが、すごく嬉しいことだと感じています。

 

このようにみんなが一体となって取り組んでいるバスボテ校の代表例として2名の生徒をご紹介します。

■Nimkala Majhi■

 

ニムカラは15歳の女の子で6人家族です。

数年前に父親を病気で無くしたため、この家庭の収入は短期労働で兄が稼いでくるお金だけです。

そのお兄さんは過去にSEEを3回受験しましたが、合格はできませんでした。

だからこそ、ニムカラはこの家族で初めの合格者になる可能性があると、

とても期待されています。

ニムカラは今、家を離れて学校に泊まりながら勉強を続けています。

 

今までは毎日2時間かけて学校に通い、家では家事をしていたため、勉強するような時間はありませんでした。

 

このプロジェクトに参加してからは、たくさんの勉強時間が確保できるようになりました。

 

ニムカラの今の目標は「SEEに合格し、近くの街にある学校に通うこと」です。

■Amina Rai■


19歳となるアミナも今年SEEを受験します。

アミナは就学を開始した時期が遅かったために、この歳での受験となります。

(SEEは特に年齢制限はありません)

 

経済的に苦しい家庭のアミナは、これまで村の人や家族のために燃料となる薪を刈ったり、生活用の水を汲んできたりするという仕事をしていました。

 

しかし今はYouMe Nepalのプロジェクトに参加し、勉強に打ち込むことができています。

薪や草を刈るための鎌の代わりにペンを持ち勉強に取り組んでいます。

アミナの父親は、彼女がSEEに合格し地域で活躍する立派な人になってほしいと願っています。

アミナの母親は、自分が文字が読めないので、我が娘が国が行う試験を受けることそのこと自体を誇りに思っているようです。

 

アミナは両親のためにも、また、暴力から女性を守れるように、軍に入隊するという夢に向けて勉強を続けています。

■その他、ちょっと嬉しい話■

今までバスボテの村にはインターネットはありませんでした。

このプロジェクトでバスボテの学校にインターネットを引いたことが、この村では初めての事となったのです。

このプロジェクトを通して生徒たちの人生だけではなく、その地域全体にも良い影響を与え始めているのかもしれません。

 


今回のレポートは以上です。

引き続き応援よろしくお願いいたします。

 

 

訂正:2019/3/7

「バスボテ校と受験生」に使われていた写真が違っていたため差し替えました。

 

 

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