「今日の結言(ゆいごん)」~私から大切なあなたへ届ける言葉~

「今日の結言(ゆいごん)」~私から大切なあなたへ届ける言葉~

支援総額

2,029,000

目標金額 2,000,000円

支援者
56人
募集終了日
2021年6月30日

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プロジェクト本文

 

日々浮かんでは消えていく、他愛のない想いも、大切な言葉も。

大切な「あの人に」に伝える特別な1冊、『今日の結言』

 

たくさんのプロジェクトの中から大慈学苑のページにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。玉置妙憂と申します。私は現在、看護師僧侶として、終末期の方々や日々の生きづらさを感じている方々、そしてそのご家族のお話を聴く訪問スピリチュアルケア活動をしています。

 

2019年に始めてクラウドファンディングに挑戦した際にはたくさんのご支援を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで、大慈学苑は訪問スピリチュアルケア活動を順調に実施しております。みなさまのご支援に、心から御礼申し上げます。

 

 

今回、再び、クラウドファンディングへの挑戦を決意したのは、訪問スピリチュアルケア活動の中で、ひとりの女性に巡り会ったことがきっかけでした。


彼女が病床でつぶやいた言葉。

 

「私が“生きていた”という証を残したい。
そして、毎日浮かんでは消えていく他愛のない思いを、大切なあの人へ届けたい。」

 

その言葉をきっかけに、今回のプロジェクトである、『今日の結言』が生まれました。

 

『今日の結言』は、日々の生活の中でふと浮かんだ「あの人に伝えたい想い」を、気軽に書き留めていくうちに、世界に一冊しかない特別な本になる、というものです。

 

『今日の結言』は、人と人をつなぐお手伝いをする特別で自由なツールです。

 

想いをつなげ、結び、残す。

 

言葉は、形のないものですが、それが文字として形になった時、何度でも読み返すことができるし、人を勇気づけたり癒したりする力を持っているもの。

 

『今日の結言』プロジェクトの応援を、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

エンディングノートでもなく遺言でもなく。

もっと自由に、もっと気軽に。毎日の想いを書き留めて手渡していけるように。

 

私は日々、終末期のスピリチュアルケアの活動の中で多くの方の、答えのない、なんとも解決しがたい想いも含め、様々なお気持ちを拝聴しています。

 

「今日の結言」の発想のきっかけになった彼女との出会いもまた、緩和ケア病棟でした。

 

彼女は、がんの末期と診断され、余命3か月の告知を受けて緩和ケア病棟に入院しており、はじめてお目にかかったのも、その病室でした。

 

何度か訪問を重ね、その日も、いつもの用意お話を伺うため、病室を訪れました。

他愛もない話をしているうちに、彼女がこんなことをおっしゃったのです。

 

「私、娘に伝えておきたいことがあるの。

 

黒豆の煮方とか、おはぎの作り方とか。衣の干し方とかね。

 

他愛もないことだから、いつか時間があるときでいいやと思っているうちに、こんなことになっちゃった。

 

最近、毎日、ぽっ、ぽっと、伝えておきたいことが浮かんでは消えていくの。

 

わざわざ呼びつけて言うことでもないし……、でも、伝えたい。」

 

メモ書きでは散らばってわからなくなってしまいそうだし、ノートではうっかり捨てられてしまいそう、などと話すうちに、それらの他愛ない言葉たちが集まって1冊の本になったらいいのに、という話になりました。

 

「そうね。そうなったら素敵!今日の遺言ね。毎日、思い浮かんだことを、あの娘に書いていく。それを渡して逝けるなら、安心だわ。」

 

このやりとりこそが、『今日の結言』プロジェクト始動のきっかけ、になりました。

 

原則、私がスピリチュアルケアでお聴きしたことは私の心の中だけにしまっておくのですが、中には、その想いを相手の方に伝えたほうがいいの

 

では、と感じることも多々ありました。

 

しかし、コロナ禍で面会も制限される中、どうやってその想いを伝えたらいいのかと考えた時、エンディングノートでもなく、遺言でもない、新しい形のツールを作り、故人と大切な方との間を橋渡しできれば、とも考えてきました。

 

必要とされる方がいらっしゃるのであれば、必要な方にお届けできるよう、早急に形にできるよう動きたい。そんな想いで、いま挑戦しております。

 

『今日の結言』の案について話をしてみたところ、多くの方からポジティブな声をお寄せいただきました。

 

~大切な人を見送った家族の立場から~

カミさんを看取る際に、エンディングノートを二人して記入することにしました。亡くなる半年前から書こうとして手元に置いていましたが、筆が進まない様子。心理的に書く気にならないのかと思って聞いたら、そうではなく考えがまとめられないのだとのこと。

 

亡くなってから思うこと。エンディングノートに書かれるような内容は、実務や実利的なもののように思います。ふとカミさんに聞いてみたくなるのは、得意だった料理の作り方だったり、キッチンに貼ってあるメモに残された言葉の意味だったり。カミさんも最後に残したかったのは、そんな他愛もない日々のそこここに転がっているようなことだったように思うのです。

 

でも、どんな形でそれを残せばよいのか判らないまま、白紙のエンディングノートだけが残っていいます。

『今日の結言』が、そんな想いを形にしてくれるような気がする。そして、書きたくても書けない状態の人の言葉を聞いて、形にしてあげるのを手伝うのも、一緒に生きていた者の役割。そんな風に感じています。

 

 

~緩和ケア病棟看護師から~

日本の医療における緩和ケアの技術は、驚くほど向上しました。30年前、がんの終末期は一日中痛みとの闘いだったのです。でも今は、疼痛のコントロールが可能になり、患者さんは痛みと闘う必要がなくなりました。

でも、痛くなくなったからといって、治るわけではないのです。結局、痛みと闘わなくてよくなった分、「死」と向き合わなければならない時間が増えてしまったんだなあと感じます。

 

患者さんがベッドの上でもできることはないだろうか、自分からすすんでできることはないだろうか、そして、生きていた足あとを大切な人の心の中に残せるような方法はないだろうか、と思っていたところです。自叙伝だと重いし、エンディングノートもちょっと違う。

 

でも、ふと浮かんだことを自由に書き留めていくだけでいいなら、患者さんたちの体力でも負担にならずできそうです。書きあがったら本になるという、特別感もいいですよね。これなら、患者さんにすすめやすいです。

『今日の結言』をきっかけに、患者さんのモチベーションが少しでも上がってくれたら……。期待できます。

 

 

 

「わたし」と「あなた」を繋ぐスペシャルな1冊を作ります。

ことばで、大切な人同士の絆を結び続けていくために。

 

今回皆様から頂くご支援は、すべてこの『今日の結言』の製作費に充てさせていただきます。

 

<資金使途>

印刷・製本費:2,800,000円    
デザイン料:500,000円    
通信費:100,000円    
人件費:200,000円    
広告費:200,000円    
雑費:100,000円    
必要金額合計:3,900,000 円

※2021年10月8日までに、『今日の結言』を500部出版したことを以って、本プロジェクトを実施完了とします。

 


私たちが残していきたいのは、考えに考えて、肩に力入れてうんうん言いながら書くのではなく、日々ぽっと思い浮かんだことをそのまま、その日の想いとして、気軽に書き留められた言葉。

 

人と人を軽やかにつなぐような、日常の言葉、です。

 

調子のいい日も悪い日も。気持ちが前向きな日も、後ろ向きな日もある。だから、写真やシールを張ったり、イラストを描いたりできるような自由や遊び心も取り入れたい。字も書くけれど、文章のときもあれば、1ページに一文字のときもある。もちろん、白紙のページがあったっていい。

 

それでも、それらが集まると、大切な人に届けたい想いの詰まった特別な1冊の本になるようにしたい。ページをめくるたびに、日々の想いとともに、綴った方の過ごした毎日が、その息吹があふれ出てくるような、そんな、世界に1冊の本。

 

それが「今日の結言」です。

 

大切な人に残したい、伝えたい言葉。

そんな言葉は、誰しも持っているのではないでしょうか。

 

終末期のスピリチュアルケアを行う中で、私はそんなたくさんの想いや言葉に出会ってきましたが、なにも死を目前にしなければ言ってはいけないというわけではないのです。

 

むしろ、死に臨んでからではなく、元気に日常を送る中でも、うまく言えなくてしまい込んでしまった大切な人への大切な思いをもっと気軽に、ウキウキと書き留めてしまえばいいのではないかしら、そんな風にも思います。

 

親から子へ。子から親へ。夫から妻へ。妻から夫へ。おじいちゃんへ。おばあちゃんへ。恋人へ。友へ。転職する同僚へ。お世話になった上司へ。

 

「わたしからあなたへ」を形にする。

 

『今日の結言』を通して、多くの人が大切な想いを、きちんと大切な人と贈り合える、そんな機会をゆくゆくは増やしていけたらと思っています。

 

 

 

誰の心の中にもある、様々な深い想いに寄り添うこと。
言葉には、その人の生きてきた在り方が宿っているから。
言葉を通して、その人の生き方や人生の仕舞い方をサポートしてゆく。

 

2019年から「訪問スピリチュアルケア」活動を実践し、緩和ケア病棟や一般病棟、ご自宅や施設など、ご要望に応じてどこへでも訪問させていただき、ご本人様やご家族様のお話に耳を傾けてきました。

 

中には「どう言葉にすればいいかわからない。」「どこから話していいかわからない」「話したいことなんてなにもない」という方も多くいらっしゃいました。

 

でも、誰の心の中にも深い想いがあることを、私たちはこれまでの経験を通して知っています。

 

だから、私たちは、これまでの経験を活かして『今日の結言』つくりのお手伝いをしようと思います。

お話を伺い、こころのうちに深く沈んだ想いや言葉を共に探り、一緒に作っていきます。

 

それはきっと、その方の生きてきた時間と育んできた想いを丁寧に紡ぐ作業になるでしょう。

その作業のサポートは、スピリチュアルケアを志す大慈学苑だからこそできる使命と心得ています。

 

出来上がった『今日の結言』は、ご希望される全国の緩和ケア病棟や地域包括ケアセンターに無料でお届けいたします。

 

『今日の結言』のさまざまな活用方法をお伝えするワークショップを開催したり、関心のある方が集うオンラインサロンなどの開催も考えています。

 

完成した『今日の結言』を持ち寄って開くワークショップの場は、時に、遺された人たちの心を癒す、グリーフケアの場ともなり得る事でしょう。

 

生まれてきたいのちは必ず、いつかまた新たな旅に向かいます。

 

旅立ちに際し、多くの方が「生きることも死ぬこともどちらも大変だけれど、でも、今回この世界に生まれてきてよかったな」という想いを持てるように。

お気持ちの整理をするサポートとなり得るように、活動してまいります。
 

伝えられなかった無念、を残さずに、言葉と想いを繋いで、一つでも多くのしあわせをこの世界に生み出してゆくために。

 

目に見える形で、大切な人が傍らにいなくなっても。

 

ページを開けば大切な人の息吹を感じる、『結言』があることは、大切な人を失った喪失感を少しだけ、軽くしてくれるかもしれません。
 

そして、『今日の結言』に出会った人が、もっと常日頃から想いを素直に伝えあう大切さに気付き、実践していくうちに、いつしか社会全体が、想いや言葉をもっともっと大切にし、ありのままの姿を受け止め合うことのできる優しさに満ち溢れていけば、嬉しく思います。

 

どうぞ、たくさんの方からの応援をよろしくお願いいたします。

 

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プロフィール

たくさんのプロジェクトの中から大慈学苑のページにお立ち寄りいただき、本当にありがとうございます。玉置妙憂と申します。 私は現在、看護師僧侶として、終末期の方々や日々の生きづらさを感じている方々、そしてそのご家族のお話を聴くスピリチュアルケア活動をしています。 その活動の中でひとりの女性に巡り会い、『今日の結言』の構想が生まれました。彼女は病床で「しっかりと生きていたということを残したい。そして、毎日浮かんでは消えていく思いを大切なあの人へ届けたい。」と言いました。ひとりの人間は小さく脆く、時にその生命は儚いものです。でも、同時に、ほかのなにものにも代えられない唯一無二の存在でもあります。そんな当たり前のことに、彼女の言葉があらためて気付かせてくれました。大慈学苑は、彼女の思いをしっかり受け取って、かたちにします。つなげて結び響かせる。『今日の結言』プロジェクトを応援してください。

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リターン

3,000


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【3,000円】「今日の結言」プロジェクト全力応援コース

●お礼のメール

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

5,000


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【5,000円】「今日の結言」プロジェクト全力応援コース

●お礼のメール

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

5,000


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「今日の結言」1冊

●お礼のメール
●「今日の結言」1冊

支援者
20人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

10,000


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スピリチュアルケア体験セミナー招待

●お礼のメール
●「今日の結言」1冊
●スピリチュアルケア体験セミナー招待
※セミナー日程の詳細は8月までにメールにてご連絡をさせていただきます。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

10,000


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【10,000円】「今日の結言」プロジェクト全力応援コース

●お礼のメール

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

20,000


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玉置妙憂著書1冊

●お礼のメール
●「今日の結言」1冊
●スピリチュアルケア体験セミナー招待
※セミナー日程の詳細は達成後メールにてご連絡をさせていただきます。
●玉置妙憂著書1冊

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

30,000


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養老指南塾招待

●お礼のメール
●「今日の結言」2冊
●スピリチュアルケア体験セミナー招待
※セミナー日程の詳細は8月までにメールにてご連絡をさせていただきます。
●養老指南塾招待
※養老指南塾の開催は11月を予定しています。日程の詳細は8月までにメールにてご連絡をさせていただきます。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

30,000


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【30,000円】「今日の結言」プロジェクト全力応援コース

●お礼のメール

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
3人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

50,000


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「今日の結言」を書きたい方、書いて欲しい方が集うオンラインサロン招待

●お礼のメール
●「今日の結言」2冊
●スピリチュアルケア体験セミナー招待
※セミナー日程の詳細は8月までにメールにてご連絡をさせていただきます。
●『今日の結言』を書きたい方、書いて欲しい方が集うオンラインサロン招待
※オンラインサロンの月額などは発生しません。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

50,000


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【50,000円】「今日の結言」プロジェクト全力応援コース

●お礼のメール

※このコースは、リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はサービス手数料を除いたすべてを活動内容に充当させていただきます。なお、寄付控除の対象にはなりません。

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年7月

300,000


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玉置妙憂講出張公演

●お礼のメール
●玉置妙憂講出張公演
※ご希望に応じた内容で90分講演します
※講演内容や日時は達成後にメールでご相談させていただきます。
※交通費は別途いただきます。
●「今日の結言」(公演参加者分も含む)
●スピリチュアルケア体験セミナー招待
※セミナー日程の詳細は8月までにメールにてご連絡をさせていただきます。
●『今日の結言』を書きたい方、書いて欲しい方が集うオンラインサロン招待(公演参加者分も含む)
※オンラインサロンの月額などは発生しません。

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年11月

プロフィール

たくさんのプロジェクトの中から大慈学苑のページにお立ち寄りいただき、本当にありがとうございます。玉置妙憂と申します。 私は現在、看護師僧侶として、終末期の方々や日々の生きづらさを感じている方々、そしてそのご家族のお話を聴くスピリチュアルケア活動をしています。 その活動の中でひとりの女性に巡り会い、『今日の結言』の構想が生まれました。彼女は病床で「しっかりと生きていたということを残したい。そして、毎日浮かんでは消えていく思いを大切なあの人へ届けたい。」と言いました。ひとりの人間は小さく脆く、時にその生命は儚いものです。でも、同時に、ほかのなにものにも代えられない唯一無二の存在でもあります。そんな当たり前のことに、彼女の言葉があらためて気付かせてくれました。大慈学苑は、彼女の思いをしっかり受け取って、かたちにします。つなげて結び響かせる。『今日の結言』プロジェクトを応援してください。

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