「夢ノート」の書き方＆使い方例

 

 

ここでは、「夢ノート」の使い方と、具体的な使用例についてお話しします。

 

上の画像をみてください。

 

①のパートには「誰が」夢を「いつ」ヒアリングして、このノートにまとめたかを記録しておきます。

これにより、他の支援者などがご本人の「実現したい夢」などを共有できて、関わる人の多くからサポートや励ましを受けることが可能になります。

 

②のパートは③や④を経て最後に書いても構いません。「いつまで」と期間を決めることで取り組みやすくなり③の準備もそれに会わせて行えます。

「夢プラン」は実現の可能性があるものを書きます。失敗するために行うのではなく、「成功体験をする」ことも重要になりますので、サポートする人には傾聴をして、一緒に決めることが求められます。

 

③のパートには、②を実現するために「どんな準備」をどのように行うかを、具体的に書きます。

生活面や金銭管理などで課題がある人は、それがもとで夢実現ができないこともあるでしょう。そのようなケースではこの③に書くことがいわゆる「支援計画」になると思います。

 

④のパートは、メモ代わりに使ったり、サポートの振り返りをしたりと自由に使用できます。

 

総ページ数は32ページで、夢プランを10個ほど書けるようにする予定です。

 

大きさはA4で見開きでA3になる予定で、スペースが十分にあり、書きやすい設計を目指します。

 

 

夢ノートの使い方の例

 

夢の実現をお手伝いしたい、という想いからこの夢ノートプロジェクトはスタートしたわけですが、実際にどんな場面やケースで夢ノートを活用した支援やサポートができるでしょうか？

 

以下のようなケースでの活用をイメージしていただければと思います。

1. 障がいのある人の生活支援や家計管理・就労支援の現場においての目標や夢の共有のツールとして
    
2. 特別支援教育におけるライフプランニングの啓蒙（目標の持ち方）をわかりやすく行うために
    
3. 高齢者の生活支援の現場における「生きがい」を見つける際に
    
4. 生活困窮者自立支援などの「生活に行き詰った世帯」への「能動的な家計改善」を促すために
    
5. これから一歩を踏み出す「ひきこもり経験者」のライフプランニングツールとして

 

もう少し具体的に場面を想定すると、以下のような例で活用できると思います。
 

 

例）30代発達障がいのある男性の夢プランをサポートする。

 

• 現状
  毎日趣味もなく、一日が過ぎていくことが多い。
  働いてはいるが、給料の半分以上を10日あまりで使ってしまい、毎月末は食費が極端に少なくなってしまい、本人も困りつつある。
  「生きがい」を見つけて、家計も安定して欲しいと家族や支援者も考えているが、今までそこまでしてこなかった。
   
• ヒアリング
  本人と面談し、今興味があることなどを訊いたところ 「ロードバイクが欲しい。もし手に入ったら、少し遠出してみたい」という想いがあることががわかった。この想いを、「夢ノート」を使って、サポートすることとした。
   
• 目標の確認
  〜ステップ1〜
  ロードバイクを購入する

〜ステップ2〜
〇〇までサイクリングに行く

 

• そのための準備
  〜ステップ1〜
  購入資金を〇〇日までに貯金する

〜ステップ2〜
自転車で行くことができるような体力作りをする

 

• 支援計画やサポートプラン
  ステップ1について
  目的を持って貯蓄できるように、家計の改善を図ることと、それを確実に行えるように実行支援をする

ステップ2 について
体重を落とす体力 up の為に、週に何回かウォーキングする。ウォーキングするための時間を作るのに、少し早めに就寝して、少し早めに起床する
 

 

このようなケースでも、夢ノートを活用することで、その人の「夢プラン」を実現できるのではないでしょうか？