東京都清瀬市｜豪華寝台客車のパイオニア「夢空間」ともに後世へ紡ごう

＜目標金額＞

1,000万円

＜資金使途＞

豪華客車「夢空間」の「三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷」からの搬出・清瀬市立中央公園への搬入にかかる費用

※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、必要金額分を自己負担するなどして、必ず上記の実施内容の通り実行いたします。

◆第1弾クラウドファンディング（本件：2024年8月〜10月）

①「三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷」からの搬出作業

②清瀬市立中央公園への搬入作業

◆第2弾予定（時期未定）

③外装の修復作業

④内装の修復作業

◆第3弾予定（時期未定）

⑤空調・電装系の修理

⑥失われたパーツ・調度品の制作作業

清瀬市では「子どもと幸せを育む『舞台』」として、市立中央公園に児童館等複合施設を新たに整備することといたしました。

令和8年2月に児童館等複合施設を、同年10月には中央公園をフルオープンする予定でございます。この児童館、図書館、地域市民センターの複合施設は、多世代交流の拠点として多くの方々にご利用いただきたいと思っております。併せて公園内に新たな賑わいを創出し、市内外から多くの方に訪れていただけるための良い仕掛けがないか、市民ワークショップで出た意見や話し合いにより、鉄道車両が最適であるとの結論に達したことから、車両を探しておりましたが、簡単に譲渡いただけるものではありませんでした。

このような状況の中、「三井ショッピングパーク ららぽーと新三郷」にある車両について、再整備を予定している清瀬市立中央公園において、児童館・図書館等の複合施設の建設とともに鉄道車両を公園内に設置することで子どもたちのために活用したい、という本市担当者の趣旨にご賛同いただく形で「夢空間」車両の2両の設置を実現することになりました。

これを受けて本市では、清瀬市民、学識者、鉄道車両保存専門家と市職員からなる「鉄道車両譲受検討委員会」を設置して「夢空間」車両の譲り受け・保存・活用などについて検討いただき、委員会から次の提言を受けました。

「鉄道車両を譲り受け、公園内に展示・活用する手法は珍しいものとは言えないが、当該車両「夢空間」については、コンセプト車両として製造され、日本にそれぞれ1両しか存在しないものであることから、清瀬市において修復・設置することでマスコミなどにも大きく扱われ、多くの方が中央公園を訪れることが期待される。ただし、この車両は、日本における豪華寝台客車のパイオニアとして、鉄道文化財としての価値も高く、譲受することにより、車両を大切に保存・維持し、後世に残していく責務を同時に担うことになる。オリジナル部分を残して修復し、メンテナンスを行いながら保存していくことで清瀬市の名が高まることになるが、一方、譲り受けた後に、財政上の理由などで解体・廃棄するようなことがあれば、世間から非難されることにも留意する必要がある。今後、清瀬市において、この貴重な車両を譲受・修復・保存・活用するにあたっては、クラウドファンディング、寄付、企業からの協賛金などによる資金調達を積極的に行い活用するとともに「夢空間保存活用計画」を策定し、計画的に定期メンテナンスを行いながら、鉄道遺産や登録文化財への登録も視野に入れていくべきであろう。」

この提言を受け、日本にそれぞれ1両しか存在しない貴重な車両で、日本鉄道史の1ページを飾る豪華客車のパイオニア「夢空間」を本来の用途としても活用できるような状態に戻し、後世に残していく役割を本市が担うことで、多くのみなさまが本市を訪れていただけるものと確信したことから、譲り受けることを決定しました。

「夢空間」の移設・修復・保存へ向けて、全国のみなさまの力をお借りしたく存じます。何卒ご協力賜りますようお願い申し上げます。

清瀬市長　澁谷 桂司

【24系夢空間の新たな門出にお力を！】

長野県千曲市、戸倉上山田温泉地区の日帰り温泉、万葉超音波温泉にて115系「クハ115-1106」を保存している株式会社翠明荘の利根川です。

昨今地方自治体が保有する公園の蒸気機関車などが劣化に伴い解体されてしまう事象が多い中、夢空間のような後世に残すべき車両を新たに管理・保存する計画を拝見しまして大変驚愕いたしました。さらに単に保存されるだけではなく、ドア開閉や車内アナウンスができるようにするのは勿論のこと、実際に運行されている鉄道車両のリニューアル工事とも思える内容の大規模な修繕・改造工事を行うとの内容で、いかに本気で取り組まれるのか清瀬市様のその熱量を計画図面から感じ取ることができました。

弊社115系は「走行以外現役同等」という社是ならぬ「車是」を掲げて「クハの動態保存」を行っています。また、清瀬市様と同じくクラウドファンディングをREADYFOR様で一昨年に実施し、皆様の温かいご支援により無事車体修繕費用の1,000万円を達成することが出来、昨年に車体修繕を実施しました。

現在は土日祝の午後に車内公開を行っています。来場者はお子様連れのご家族が多いのですが、すべての機器が作動する運転台操作体験、車内アナウンスやドア開閉などの実際に稼働する機器類の体験が大変好評です。

24系夢空間も、鉄道を夢見た子どもたちや鉄道ファンに「夢の空間」を与えられる車両として活用されることを願いまして、プロジェクトの成功をお祈り申し上げます。私も様々な面でお力添えさせていただきたいと思います。

1989（平成元）年に登場した「夢空間」。日本中が好景気に沸く中、オリエント急行の設計思想を基に開発された車両は鉄道ファン垂涎の的でした。

私もかつて一度だけ乗車する機会がありましたが、定員たった6名の豪華な寝台車両、バーカウンターを設えたラウンジカー、パリのビストロを思わせる展望ダイニングカーなど、贅を尽くした内装と設備に只々圧倒されたことを覚えております。

本プロジェクトが成功を収め、鉄道文化財と呼ぶに相応しい名車両が、緑の街・清瀬市の新たな観光資源となることを願ってやみません。

まさにこれは「夢」のプロジェクトです。

古今東西を問わず、豪華鉄道車両は「夢とロマンの物語」を載せて走った玉手箱です。

日本における鉄道旅文化の一つの頂点ともいえる「夢空間」。この玉手箱を子どもたちのための施設の中に復活させるという清瀬市のプロジェクトは、その煌びやかなクリスタルのように、きっと子どもたちの眼を輝かせるでしょう。この「夢空間」が永く子どもたちと共にあることで、ここを訪れる子どもたちの心の中に、新しい「夢とロマン」の灯が生み出され続けると確信し、北の地から応援させていただきます。

出張先の薄暗いホームをかすめて札幌行き寝台特急「北斗星」がブルーの車体を輝かせながら一条の帯びとなって流れすぎてゆく。

列車の後方が近づくとこのあたりだけ明るい色彩に包まれ、一瞬ホームは華やかなステージのような空間に変化した。見たこともない客車がしんがりを飾っている。「カッコーイイ」とボクは思わず声を上げた。おおこれが噂の「夢空間」。

そう言えば緑色のダイニングカーは、横浜博の時に桜木町駅前でレストラン展示されていて家族で入店した。豪華で気品ある車内にビックリ。するとVIPが来所されたのか？騒がしい我が家族はそそくさと個室へ案内された。一番安価なビーフストロガノフを注文、横浜博の一番の思い出である。

家族が喜ぶ「夢空間」の復原活用を清瀬市に大いに期待したい。

私は千葉県の引退鉄道車両の保存展示施設「ポッポの丘」で車両の保存を行っているメンバーです。ポッポの丘の展示車両は、ポッポの丘自体が所有している車両17両の他に、車両保存の有志で作った保存会所有の車両が12両ございます。これらの保存会所有の車両は、なかなか確保することが難しい車両保存の場所をお借りして保守保存活動を行い、あわせてポッポの丘に来ていただく多くのみなさまに近くで鉄道車両を見て、触れていただける鉄道車両展示施設です。

ここは、鉄道会社が運営する博物館などとは異なり、いろいろな鉄道会社に所属していた、電車、客車、機関車、モノレール、ケーブルカー、地下鉄、食堂車、荷物電車など多彩な車両が展示保存されています。

昨今、先人たちが苦労して残してきた公園のＳＬなど、整備を怠っていた事により、劣化が激しくなったので解体してしまう自治体が多い中、きちんと将来の道筋をたてて後世に価値のある車両を残していく取り組みは素晴らしいことだと思います。

わたくしは昭和34年生まれで、幼少期からの鉄道好きで、夢が叶い国鉄に就職し、後にＪＲとなってからも定年退職するまで長年、車掌としてブルートレインをはじめ多くの列車に乗務しておりました。引退間近だった「夢空間」にも乗務した経験がございます。1988年に来日した、本場のオリエントエクスプレスにも乗務しましたが、それをも超える豪華さに驚いたものです。

全国の珍しい列車に乗りに行く鉄道ファンであっても、非日常的な豪華列車である「夢空間」に乗る機会はとても少なかったし、一般の方には目に留まることもなかったような豪華列車だったと思います。

そんな、まさしく夢のような豪華車両と触れ合える機会を作っていただけるこのプロジェクトが成功し、華やかだった鉄道の時代を懐かしんだり、日常では出会えない車両を多くのお子様に見て、乗って感じていただき、将来の「夢」に繋げていただければと思います。

「夢空間」の車両は鉄道での移動時間そのものを楽しむため、車両の空間を非日常なデザインで試作された、鉄道ロマンを追求した車両です。かつては首都圏と北海道を結ぶ、臨時の寝台特急・北斗星などに併結されて好評を博しました。その試みは「カシオペア」や「四季島」のリゾートトレインに受け継がれています。

そのリゾートトレインの元祖たる「夢空間」を再び整備・保存活用することにより、子どもたちから大人まで幅広く鉄道旅行のワクワク感を追体験できること、そして新たな鉄道ロマンを創造する場としての役割と、清瀬市のチャレンジングな取り組みに期待しております。

英国放送協会に在職した2年間、ロンドンに住み、休日には名所旧跡を家族で訪れイギリスの多様な文化に触れて楽しみました。その際、案内表示で産業考古学とか産業記念物という言葉に何度も接しました。産業革命以後、製造や運輸の分野で産業が国や地域の文化形成に果たした役割に気づかされた思い出です。

日本の産業と文化の発展に寄与した鉄道の歩みで、豪華な寝台車で夜の旅路を豊かにしたラウンジカーとダイニングカーの原型を復元保存し、清瀬市民に親しめる場所の誕生には期待が膨らみます。

弊社が運営する、陸・海・空・宇宙が勢揃いのテーマパーク「ユメノバ」では、清瀬市で保存される「夢空間」と連結して走行していた、寝台特急「北斗星」の車両4両を保存しています。現在、食事や宿泊のできる施設として営業を行っていますが、2015年に購入してから、今日に至るまでには、様々な整備作業が必要でした。

今回のプロジェクトの目的は、こうした整備が行われ、歴史に残る「夢空間」が有効活用され、永遠に清瀬の地において、光り輝き、展示、活用されることだとお聞きしております。是非、多くの皆様の支援が実現されることを、同じ車両を保存する仲間として応援いたしております。