目標達成の御礼

この度の隨心院クラウドファンディング「門跡宣旨800年、文化財を守り継ぐ本堂改修にご支援を」におきましては、多くの方のご支援により目標を達成することが出来ましたこと、改めて御礼申し上げます。

 

門跡寺院たる格式を今に伝える寺院は数えるほどしかなく、この貴重な文化財を何としても後世に残したい。このまま、時運の変遷に伴って、荒廃していくことを黙って見過ごすわけにはいかない。

私たちはあらゆる手立てで文化財を守る方法を模索し、クラウドファンディングに挑戦することを決意しました。

 

古都京都には名だたる有名寺院が数多く点在しており、地元の人でさえも隨心院という名前を聞いたことがないという方も多くいらっしゃいます。

こんな知名度でクラウドファンディングに挑戦したところで目標金額には到底及ばないのではないかという不安な想いが少なからず心のどこかにありました。

 

しかし、いざクラウドファンディングが始まるとそんな不安を一蹴するかの如く、たくさんの方からご支援いただきました。

そこで大切なことに気づかされたのです。

このクラウドファンディングを通して、目に見える形でご支援やご声援をいただき、「私たちが思っているよりも、とても多くの方に支えられている」ということです。

私たちの想いを汲み取って、達成に向けて一緒に奔走してくださる方が多く、非常にありがたいことでした。

 

これまでご縁があった方には深い絆をいただき、さらには今回新たなご縁を多く結ぶこともできました。

支援の輪が次第に広がり、お寺と人を繋いでくれました。

今後、私たちはこのご縁を大事に紡いでいきたいと考えています。

 

最終日を待たずして、4月23日に第一目標である1000万円を達成することが出来ましたが、最終日まで支援の輪は広まり続けました。

結果的には代理支援を含めると419名の方から11,742,000円の支援金が集まりました。

目標を達成できないのではないかと一抹の不安もあったため、この達成感は筆舌に尽くしがたい感動を覚えました。

 

今後、本堂の改修に着手していくことになりますが、その情報も引き続き発信して参ります。

私たちは、不撓不屈の精神でこの貴重な文化財を後世へ受け継ぐという責務を果たしてまいります。

皆様、引き続きよろしくお願いいたします。

 

合掌　

 

真言宗　大本山　隨心院

第四十四世門跡　亀谷英央