一般社団法人原発事故被災動物と環境研究会

当研究会は、東日本大震災による被災地の畜産農家と協力し、低線量の放射性物質を長期間被ばくした牛を対象に、科学的な調査を行っています。
低線量の長期間にわたる被ばくが、人や環境に与える影響は,十分なデータがなく完全な予測はできていません。特に大型哺乳動物の被ばくに関しては実験すること自体がほぼ不可能なため、事故とはいいながらも多数残された被ばく牛の存在は世界的に見ても貴重です。国に繁殖を禁止されてしまったために遺伝的影響まで見ることはできませんが、牛の寿命は20年程度あるので、ある程度の長期被ばくの影響評価はできるものと考えています。当研究会の活動は、多くの方々の支援やボランティア活動で成り立っています。この調査研究で得られた結果を後世に残していけるよう、更に研究を進めてまいります。

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