日蓮聖人逗留の寺 奈良・日蓮宗常照寺

日蓮宗 寂而山 常照寺は、奈良盆地の南の淵に当たる高取町にある小さな山寺です。
地元奈良県高取町史には次のようにあります。
『和銅年中(708~715)に寺ヶ谷にあり、行基の開山と伝わります。
宝治2年(1248)日蓮大士、他同宗の上人の参詣せられた縁故により、元禄2年(1689)に日蓮宗に改めています。江戸中期に高取城主植村公により大改修されています。その後は衰退していったようです。』

このように小さな田舎のお寺ですが、宗祖日蓮聖人逗留の言い伝えがあります。真言宗であった時代の本尊薬師如来座像の体内に上記の如くの文字が見受けられます。このように歴史のある古刹ですが、そんな歴史は人知れず埋没していました。近年では、少しでも多くの方に日蓮聖人逗留のお寺常照寺を知ってもらい、100年来の衰退に終止符を打つべくSNSやブログなどで情報発信の甲斐あってか、檀家さん以外の来訪者も増え始めています。

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