笠間日動美術館 館長 長谷川徳七

笠間日動美術館長の長谷川です。当館は1972年に父の郷里笠間市に創設され、以来日本館、野外彫刻庭園、企画展示館、フランス館と規模の拡大と内容の充実に努めてまいりました。今回のクラウドファンディングの舞台である分館の「春風萬里荘」は、北大路魯山人が晩年を過ごした北鎌倉より1965年に移築されました。広大な丘陵地帯に父と笠間市が「芸術の村」構想を立ち上げ、その中心施設として移築したのです。笠間日動美術館開館と同時に一般公開され、今では多くの観光客の皆様に楽しんでいただいております。北大路魯山人が過ごした住居としては、国内で唯一残る建物です。しかしながら茅葺き屋根が傷み、建物への影響を避けるため屋根の葺き替えが必要となりました。魯山人が実際に過ごした茅葺き民家をより良く後世に残すため、どうか皆様のお力添えをお願いするところでございます。

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