創作能「鳴門の第九」・ベートーベン第九の奇跡の初演

創作能「鳴門の第九」・ベートーベン第九の奇跡の初演
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は6月28日(金)午後11:00までです。

支援総額

5,000

目標金額 400,000円

1%
支援者
1人
残り
42日
目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。支援募集は6月28日(金)午後11:00までです。

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プロジェクト本文

▼自己紹介

観世流緑泉会は、女流能楽師の開拓者・津村紀三子を創始者とし、役100年の歴史を持ち津村禮次郎が継承しています。津村禮次郎は1942年生まれ、北九州市出身。学生時代(一橋大学)に能の道に志し古典の活動・例会・別会の他、学生時代の知見を役立て、薪能、創作作品の制作演出、他の舞台芸術分野(演劇・舞踊等)での活動、海外公演、学生たちへの普及活動を精力的に行っています。観世流能楽師の集団として、女性の能楽師のメンバーも多く、伝統古典の世界にありながら、現代的な気風を持ちつつ活動致しております。

著作に「能が分かる100のキーワード」、写真集「舞幻」、ドキュメンタリー映画「躍る旅人ー能楽師津村禮次郎の肖像」がある。

 

 

▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ

創作能「鳴門の第九」の原案、創作者は英文学者・宗片邦義さんで、シェイクスピア能を多く作られ、ご自身でハムレット等を演じられてきました。コロナ禍の前に鳴門を旅行され、板東俘虜収容所の存在を知り、資料館として鳴門市ドイツ館を訪問し、ここが日本、アジアで初のベートーベンの交響曲第九番の演奏の地であることに驚き、創作能を起案しました。1918年、まさに第一次世界大戦の真っただ中で、英国軍の捕虜となったドイツ人を収容していたのがこの地の収容所でした。松江所長の人道的な扱いに自由な文化活動が行なわれ、地元の市民と協力して、ついに第九を演奏するまでになり、その思いは現在までも引き継がれています。国、人種、文化を越え、また繋ぐ物として音楽がありました。宗片氏は現代の世界情勢を鑑み、これを能という日本の代表的な古典芸能を通して表現しようとしました。正に国、文化、人種を越えた活動に実践です。観世流能楽師の津村禮次郎はこの願いを受け、現地を訪れその感動と、原作者、また当時の人々の思いを込めて、能に作ることを決断しました。能楽師、囃子方はもとより、合唱指導の福井敬さん、音楽監修の渋谷牧人さんらのご協力を願い、国立能楽堂のご理解をいただいて、上演致します。和洋のコラボレーション、平和への願い、現代へ訴えかける作品です。

 

プロジェクト成立後、天災等やむを得ない事情(緊急事態宣言、先のコロナウイルスの感染による影響を含む)により、予定期日にイベントが開催できない事態に対しては、開催時期の変更、延期を第一に考え、更に中止のやむなきに至った場合は返金とさせて頂きます。

 

 

 

▼プロジェクトの内容

創作能「鳴門の第九」公演。2024年7月5日(金)18.00開演/17.15開場。

国立能楽堂・東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1 03-3423-1331

S席8000円/A席6000円/B席4000円/C席3000円/学生席/2000円

 

原案・宗片邦義  能作・津村禮次郎  音楽監修・渋谷牧人  合唱指導・福井 敬 鳴門の第九特別合唱団

笛・松田弘之 小鼓・古賀裕己 大鼓・大倉正之助 太鼓・林雄一郎

後見地謡・山中迓晶 永島 充 坂真太郎 川口晃平 松山隆之 石井寛人

装束協力・林 広(藍染色家) 江藤富士江(麻糸生産者)

お話・森 清治(鳴門市ドイツ館 館長)

配役 鳴門の民・津村禮次郎 ドイツからの旅人・長谷川晴彦 天女(千手観音)・新井麻衣子

 

第一次世界大戦の中、中国で英国軍の捕虜になったドイツ兵の多くは日本に移送され、徳島県鳴門に開設された板東俘虜収容所(1917年~1920年)は1000人以上の規模であった。松江所長は会津の出身でその管理体制は極めて自由で俘虜達に自治活動を容認し、ドイツ文化生活も規制することはなかった。殊に音楽活動盛んで地元鳴門の市民にも普及していった。そして1918年6月のコンサートでベートーベンの第九交響曲第九番を公演した。日本・アジア発の初演であった。その演奏合唱には鳴門の市民も参加していた。ドイツ兵と市民交流は続き終戦となり収容所が閉鎖されても続き、ドイツ文化、食文化は残留したドイツ人たちによってその後の日本に根付いていった。

物語は現代、鳴門を訪問したドイツ人旅行者が、巡礼の旅人が行き交う街道で一人の不思議な男、日本人とも欧米人ともつかない老人に出会う。老人は鳴門の俘虜収容所の有様を語り、対戦に中での所内の人道的な生活を称賛し消え失せる。巡礼たちの唱えるご詠歌に乗せて千手観音が聖地を祝福し、かすかに第九の合唱の声が聞こえる中、ドイツ人俘虜の霊が現れ、現代の世界の有様を嘆き、その詩のごとく「人類兄弟、世界は一つ、海も山も皆生きている、地球は生きている」と新たなメッセージを告げて消えて行く。遠くに合唱が響いている。

 板東俘虜収容所の跡地はほぼ完全な形で残されており、彼らの生活ぶりを偲ぶことが出来る。また鳴門市ドイツ館として資料館があり、当時の状況が視覚聴覚的にも再現されてる。鳴門市では6月には毎年第九が演奏され、ドイツ・リューネブルク市と姉妹都市盟約を結んでおり友好の絆は今に続いている。今回、館長森清治氏にお越し願いお話をして頂き、また能装束として吉野の麻糸の布、阿波の藍染による作品を使用する。また能上演に先立ち四国に縁のある能の舞・高松の「屋島」と志度寺の「玉之段」を添えお楽しみいただきたいと思う。

 

 

▼プロジェクトの展望・ビジョン

 戦争の記憶は古今東西、様々な形で芸能に大きな影響を与え、また表現の素材ともなっている。創作能「鳴門の第九」はそのほんの一部の些細な事象ではあるが、人間は如何に生きるべきかを問いかかけてる。生きている以上かくあるべきと。今回の上演をふまえ更なる改定はあるかと思うが、ご当地鳴門の地での上演、さらにはドイツでの公演も実現を目指してして行きたい。多くの方のさらなるご支援は仰がなくてはならないだろう。

 

 

プロジェクト実行責任者:
津村 禮次郎(本名・大内禮修)(観世流緑泉会)
プロジェクト実施完了日:
2024年7月5日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

観世流緑泉会として広報活動。チケット販売・ぴあ/カンフェテイ。マスコミPR.。SMSにアップ。資金の使途・公演出演者の謝礼として使用します。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
自己資金150万円。チケット売上金210万円

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