福山市|江戸時代の教育施設がありのままの姿で残る「廉塾」を未来へ

福山市|江戸時代の教育施設がありのままの姿で残る「廉塾」を未来へ

寄付総額

11,880,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
95人
募集終了日
2023年12月22日

    https://readyfor.jp/projects/Renjyuku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロジェクト本文

|第一目標達成の御礼とNEXT GOALについて

 

皆さまの温かいご支援のおかげで、第一目標の10,000,000円に到達することができました!


いただいたご支援は、廉塾の保存修理にかかる費用として大切に使わせていただきます。本当にありがとうございます。
 

温かい応援と励ましのお言葉を受け、残り8日間、ページに掲げておりましたNEXT GOAL 20,000,000円を目指してまいります。
 

いただいたご寄附は、引き続き保存修理のための費用に充てさせていただきます。
 

クラウドファンディングを通して、廉塾を一人でも多くの方に知っていただき、建物の保存修理にかかる費用について支援の輪を広げていきたいと考えております。変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。


福山市文化振興課/神辺の至宝を未来に受け継ぐプロジェクト

2023年12月14日追記

 

 

本プロジェクトは福山市の

ガバメントクラウドファンディングです。

 

 

・個人様からの寄附金は「ふるさと納税」の対象となります。

 

寄附金のうち2,000円を超える部分について、確定申告またはワンストップ特例の申請を行うことで、税の控除が受けられるため、今回のプロジェクトでは、実質自己負担額2,000円でご寄附いただけます。

 

▶️詳細はこちら

 

 

国特別史跡

廉塾(れんじゅく)ならびに菅茶山(かんちゃざん)旧宅とは

 

福山市神辺町にある廉塾ならびに菅茶山旧宅は、18世紀後半に教育者で漢詩人の儒学者・菅茶山によって開かれた私塾です。

 

江戸時代後期に、備後国神辺(現:広島県福山市神辺町)に生まれた菅茶山(1748~1827)は、京都で儒学を学んだ後、郷里で私塾を開き、「学問の種」を育てるために神辺の地で一生を過ごしました。

 

菅茶山肖像画
重要文化財菅茶山関係資料、広島県立歴史博物館蔵・画像提供

 

江戸時代に盛行した私塾のうち、廉塾ならびに菅茶山旧宅は、その塾舎・塾関係施設や塾主の旧宅が一式現存しており、当時の教育環境を今に伝える全国唯一の遺跡*として学術上の価値が極めて高いことから、1934年(昭和9年)に史跡、1953年(昭和28年)に特別史跡の指定を受けています。

 

当初は金粟園(きんぞくえん)、現在の場所に移ってからは黄葉夕陽村舎(こうようせきようそんしゃ)または閭塾(りょじゅく)と呼ばれました。後に福山藩の郷校になると塾舎は廉塾、正式には神辺学問所と呼ばれ、多くの塾生を輩出しました。

 

塾主を務めた茶山の旧宅とともに、茶山が実践した教育、学問、文芸のあり方を今日に伝えています。

 

「特別史跡 廉塾ならびに菅茶山旧宅  保存活用計画」より(文化庁指導)

 

「廉塾図」 蠣崎波響画・岡本花亭賛 寛政12年(1800)頃か
北海道・旧相馬邸蔵

 

≪廉塾の成立≫

 

茶山の時代、神辺は遊民が増加し、「ことの外悪風俗の処」でした。茶山は学問や教育の力によって当時の身分制的な社会秩序を回復し、維持していくことを目指し、自宅近くに私塾を開設しました。後に、茶山は、この塾の永続を願い、塾の建物、塾付属の田畑を福山藩に献上して福山藩の郷校としました。塾主の茶山を中心に、都講として藤井暮庵、頼山陽、北条霞亭たちがいました。

 

塾生は、福山藩をはじめ、中四国、九州、畿内、東北にいたる全国各地から集まり、その数は2,000~3,000人に及びます。

 

身分は、武士、医者、僧侶、町人から農民にいたる幅広い層に及び、多くは10~20歳代の若者でした。飯料と書物料を払わなければなりませんでしたが、貧しく払えない者は、塾の家事を手伝いながら学ぶこともできました。塾生の多くは2~3年在塾した後、郷里に帰って行きました。

 

「学校の衰えは、世の衰ふる基」、茶山のいう「学種」を育て、荒廃した村邑を再生、社会秩序の回復を目指したのです。

 

閭塾(廉塾)にて講義をする茶山(『菅波信道一代記』より)
広島県重要文化財「菅波信道一代記」(部分)個人蔵、広島県立歴史博物館寄託・画像提供

 

プロジェクト概要

老朽化が進む建物の保存修理を支えてください

 

この塾を未来に継承し、江戸時代の教育環境などを追体験できる場として活用していくため、皆様からのご支援を大切に活用させていただき、老朽化が進む9棟全ての建物の保存修理を進めてまいります。

 

廉塾屋根 解体修理状況
廉塾1階 解体修理現地見学
祠堂屋根解体修理
 祠堂こまい壁の修理
廉塾床修理
 
  • 第一期 廉塾及び付属施設の復元修理
  • 第二期 寮舎の復元修理
  • 第三期 菅茶山旧宅の復元修理

 

塾舎や関係施設、茶山旧宅が当時のままの姿で残る全国でもまれな教育施設ですが、近年、経年による劣化が著しく、2020年度から13年計画で順次保存修理事業を始めています。

 

廉塾当時の赤色の壁
廉塾床に切られていた炉
廉塾床に切られていた炉
修理状況の現地見学会
修理状況の現地見学会
 
 
 

施設概要

廉塾の特徴と各施設

特別史跡 廉塾ならびに菅茶山旧宅の配置図

                                         

 

≪廉塾・付属施設≫

廉塾・付属施設と茶山旧宅の間を流れる水路は、北側が教育の場、南側が日常生活の場とされていました。

 

式台より右の3室・20畳が当時の塾舎で、襖をはずして講釈に利用されました。塾舎の北側は浴室・便所、西側は書見所、東は竹縁が設けられています。

 

茶山が神辺宿大火後に居住した槐寮(塾台所)は自牧斎の時代に廉塾と接続され、明治20年頃に2階が増築され、付属施設となり、米蔵・米搗小屋とともに教育施設として塾が機能していた当時の形態を残しています。

 

水路(手前)と廉塾(右)

                                                 

              付属施設(左2階建て)

           

廉塾式台

                                                             

廉塾内部

                                                             

廉塾の竹縁と方円の手水鉢

                                               

方円の手水鉢(水は方円の器に随う)

 

 

≪茶山旧宅≫

茶山が晩年に過ごした住まいです。塾が機能していた時代のものとしては、6畳二間・納戸と2階の10畳(板間)、玄関、玄関土間、書斎があります。旧宅西側の中之間・新座敷・2階和室は明治時代の増築と考えられますが、歴代塾主の旧宅として当時の面影を残しています。

 

茶山旧宅

                                                                   

 

≪水路≫

廉塾・付属施設と茶山旧宅の間を流れる石組水路には、石段が設けられており、塾生たちが筆や硯を洗っていたと伝えられています。

 

水路をまたぎ茶山旧宅と付属施設を結ぶ建物

 

石組水路と石段

 

 

≪寮舎≫

現存する寮舎は南寮です。当初の南寮は、弘化4(1847)年以降に現在の位置に改築されたものと考えられますが、塾が機能していた時代に塾生が生活する場でした。

 

寮舎(南寮)(南から)

                                                   

寮舎(南寮)(北から)​​

                                                   

 

≪その他の施設≫

来訪者の食事に供する鯉など淡水魚の養殖と防火用水的性格を合わせ持たせた養魚池、米蔵、木小屋、菅家の先祖を祀る祠堂、書籍・書画・書状類を保存してきた書庫、表門、中門も当時の場所に位置し、特別史跡を構成する要素として欠かすことができません。

 

祠堂(修理前)

 

祠堂(修理後)

 

祠堂位牌部屋

                                                               

書庫

 

米蔵

                                                                 

養魚池

 

 畑(菜園)

                                                             

表門

 

 

なぜクラウドファンディング?

きっかけ及びご寄附の使いみち

 

所有者のご努力により今日まで、当時の教育環境を改変することなく守ってこられました。しかし近年、各建物とも劣化が著しく進み、2020年度から所有者により補助金を充てながら本格的整備事業が行われていますが、個人で守っていくには限界がきています。

 

廉塾は個人所有とはいえ特別史跡であり、国や地域にとっても貴重な歴史資産です。所有者の負担分を全て所有者の負担に帰すのではなく、地域でも負担をして整備を進めるため「神辺の至宝を未来に受け継ぐプロジェクト」を立ち上げ、ガバメントクラウドファンディングへのご寄附を呼びかけることにしました。

 

≪目標金額≫

第一期目標金額:10,000,000円

NEXT GOAL: 20,000,000円

最終目標金額:60,000,000円

 

≪ご寄附の使いみち≫

建造物の保存修理や、その設計、防災設備整備などを行う保存整備費に要する経費及び日常の維持管理に必要な経費など、所有者が負担する経費を補助し、老朽化が進む建物の保存修理を行います。

 

近世の教育環境を今に伝える廉塾の価値や、創始者で当世随一の漢詩人として全国に名を馳せた菅茶山の魅力を全国に発信しながら、特別史跡を将来へ継承する事業に使わせていただきます。

 

※所有者より寄附及びクラウドファンディングの実施について、同意を得ています。

※支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合も、自己資金により必ず上記の実施内容の通り実行いたします。

 

 

市長よりお願いのメッセージ

福山市長 枝広  直幹

 

 廉塾は、儒学者でこの時代第一の漢詩人と絶賛された、菅茶山によって開かれた私塾(後、福山藩校の郷校(分校))であり、当時の教育施設を今に伝える全国唯一の教育史跡です。

 

 塾舎や関係施設、茶山旧宅が当時のままの姿で残る全国でも稀な教育施設として、県内では厳島のほか唯一の国の特別史跡にしていされていますが、近年、経年による劣化が著しく、2020年度から13年計画で順次保存修理事業を行っています。

 

 福山市が全国に誇るこの塾を未来に継承し、江戸時代の教育環境などを追体験できる場として活用していくため、老朽化が進む9棟全ての建物の保存修理を進めて参りたいと考えております。

 

 この廉塾を一人でも多くの方に知っていただきたい、建物の保存修理にかかる費用について支援の輪を広げていきたいと考え、ガバメントクラウドファンディングに挑戦いたします。

 

 地域の思いを伝え、神辺の歴史遺産の保存活用を支援するとともに、全国に向けて、神辺の歴史文化の魅力発信を行うことを目的に設立された「神辺の至宝を未来に受け継ぐプロジェクト」の皆様の賛同をいただき、協力して地域の宝を未来に継承します。

 

 つきましては、誠に恐縮ではございますが、是非とも趣旨に御理解、御賛同をいただき、御寄附をいただきますようお願い申し上げます。

 

神辺の至宝を未来に受け継ぐプロジェクトメンバー

 

 

マルチな才能を持つスーパースター

今に生きる菅茶山

 

菅茶山(1748-1827)は、江戸時代後期を代表する儒学者・漢詩人として全国に知られていました。茶山の詩集「黄葉夕陽村舎詩」は平易な言葉で情景を表す漢詩として多くの人に親しまれ、ベストセラーになりました。

 

教育者として郷里の備後神辺に開いた私塾は、福山藩の郷校として認められ、「神辺学問所」として多くの子弟を育成しました。また医者であり、自然科学者、歴史学者でもあった茶山は、まさに,マルチな才能を持つスーパースターでした。

 

「茶山に学べ」。神辺では昔から言い続けられて来た言葉です。

 

この特別史跡を特色づけるのは、教育者としての茶山です。塾を開き、全国からその名を慕って来た者を塾生として分け隔てなく受け入れました。

 

茶山が教育で最も重視したのは「行儀」です。また、教育を受ける機会を与えてくれた家族に感謝することを塾生に求めました。「誰もが平等に教育を受ける機会に恵まれるべきである」という茶山の思想は、現在にも通じる教えと言えます。

 

江戸時代に盛行した私塾は全国に1,500もあったと言われています。廉塾ならびに菅茶山旧宅は、その中で最も良く旧観を維持しており*、当時の教育施設と歴代塾主の旧宅とともに茶山の息遣いを今に伝える貴重な特別史跡なのです。

 

「象図」「アシカ図」は重要文化財菅茶山関係資料、広島県立歴史博物館蔵・画像提供
「舜典璿璣玉衡説」(部分)は黄葉夕陽文庫、広島県立歴史博物館蔵・画像提供

 

菅茶山顕彰会では「茶山詩をさらに多くの人に、ことに小中高校の児童、生徒にふれ親しんでもらうために、茶山の詩をイメージした絵を描いてもらって展覧会をしよう」という考えから、1993年(平成5年)に第1回「茶山ポエム絵画展」を開催して以来、毎年開催し、今年度で30年を迎えました。

 

「梅」
「蝶」
「廉塾」
「夕日」
 

税制上の優遇措置について

 

本プロジェクトはガバメントクラウドファンディングです。

 

・個人様からの寄附金は「ふるさと納税」の対象となります。

 

ガバメントクラウドファンディングでは寄附金のうち2,000円を超える部分について、確定申告またはワンストップ特例の申請を行うことで、税の控除が受けられるため、今回のプロジェクトでは、実質自己負担額2,000円でご寄附いただけます。

 

控除対象額には上限があります。また、寄附する人の収入や家族構成などにより還付・控除額は変わります。詳しくは総務省ホームページをご覧ください。

 

・ワンストップ特例申請を希望される方は、こちらから申請書類をダウンロードの上、2024年1月10日(必着)までにご提出ください。

 

※本人確認書類の同封が必要となりますのでご注意ください。

 

・確定申告の場合は、別途2024年1月末までにお送りする受領証明書を添付の上、申告期間内に確定申告を行ってください。

 

- - - - - - - - - - 
ワンストップ特例申請書の送付先はこちら

〒720-8501
福山市役所 文化振興課

電話番号 084-928-1278(直通)

(8:30~17:15/土日祝を除く)

- - - - - - - - - -

※ふるさと納税の申請に関するお問い合わせは、READYFORでは受け付けておりません。

 


ご留意事項:

・本プロジェクトは目標金額の達成有無にかかわらず、寄附をした時点で申し込みが確定し、その後のキャンセルはできませんのでご注意ください。

 

・ご寄附に関するご質問はこちらをご覧ください。

プロジェクト実行責任者:
福山市長 枝広 直幹(福山市)
プロジェクト実施完了日:
2025年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

建造物の保存修理や、その設計、防災設備整備などを行う保存整備費に要する経費及び日常の維持管理に必要な経費など、所有者が負担する経費を補助し、老朽化が進む建物の保存修理を行います。近世の教育環境を今に伝える廉塾の価値や、創設者で当世随一の漢詩人として全国に名を馳せた菅茶山の魅力を全国に発信しながら、特別史跡を将来に継承する事業に使わせていただきます。そして廉塾を江戸時代の教育環境を追体験できる場、市民に親しまれる場、来訪者に価値が伝わり郷土の魅力が伝わる場となることを目指します。また、郷土の文化財を守り、歴史文化を活かしたまちづくりにより、本市の文化振興につなげます。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金で補填します。

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/Renjyuku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

プロフィール

あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!

    https://readyfor.jp/projects/Renjyuku?sns_share_token=&utm_source=pj_share_url&utm_medium=social
    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
  • Facebook
  • X
  • LINE
  • note

ギフト

10,000


alt

1万円コース|お礼状

⚫︎お礼状

⚫︎寄附金受領証明書

※複数口でのご寄付も可能です。

申込数
68
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

50,000


alt

5万円コース|廉塾屋根瓦に記名します(希望制)

⚫︎廉塾屋根瓦に記名(希望制)
※ご希望の場合、ご寄付時に登録いただいたお名前で記名させていただきます

⚫︎お礼状

⚫︎寄附金受領証明書

申込数
8
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月

10,000


alt

1万円コース|お礼状

⚫︎お礼状

⚫︎寄附金受領証明書

※複数口でのご寄付も可能です。

申込数
68
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年1月

50,000


alt

5万円コース|廉塾屋根瓦に記名します(希望制)

⚫︎廉塾屋根瓦に記名(希望制)
※ご希望の場合、ご寄付時に登録いただいたお名前で記名させていただきます

⚫︎お礼状

⚫︎寄附金受領証明書

申込数
8
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2024年3月
1 ~ 1/ 8

プロフィール

あなたにおすすめのプロジェクト

注目のプロジェクト

もっと見る

新着のプロジェクト

もっと見る