無限大にふくらむ夢の学校を、ぼくの故郷ネパールに。

皆さん、ナマステ！

シャラド ライです。

昨年はクラウドファンディングにご協力いただき本当にありがとうございます。
皆さんのご支援に勇気をもらい、よりいっそうYouMe Nepalの活動が加速しています。

ご報告が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。
本日はオンラインスクールプロジェクトの進捗についてお伝えいたします。

■プロジェクトの概況■
このプロジェクトはリムチュンブン市で実施しています。
市長のメジャー・ライ氏とYouMe Nepalがタッグを組んで、市の教育を本気で変えようとしています。

現在は4つの学校でプロジェクトを進めています。
 

プロジェクト全体を率いるマネージャー1名、そしてそれぞれの学校にコーディネーターを1名ずつ計5名をYouMe Nepalがカトマンズから派遣しオンライン教育の準備を進めています。

コーディネーターの役割は設備の計画や手配、学校への設置だけではなく、学校と共に伴走し先生達や保護者達との協力体制を作りあげることです。

■Online Schoolの進捗状況■
オンライン授業を行えるように、今はネットワーク環境の実証試験を行なっています。
いくつかの学校付近ではまだ十分なネットワーク速度が確保できていないものの、なんとか運用できそうな学校もあります。
現地マネージャーを中心にネットワーク環境を構築する試験を進めており、4月以降には本格的に利用を開始できるよう、引き続き進めて行きます。

また、足りていなかった教材の補充や教員の確保、オンライン授業を始めるときに必要な資材も調達していっております。
必要な資材は、最終的に当初の計画とは違うものを設置する可能性もあります。

■次のSEE（中学卒業試験）に向けて■
オンライン授業のプロジェクトが開始され、その成果がでてくるのは2020年のSEE（中学卒業試験）ですが、今、現地では2019年のSEEが間近に迫っています。

まだオンライン授業は実施できないですが、すでにYouMe Nepalは教育改革に深く関わっているので、今年のSEEでも、1人でも多くの合格者を出したいという思いから、4つの各学校ではコーディネーターを中心に試験対象の生徒たちへ放課後授業を行なっています。

実は、今まではカリキュラムが全く追いついていない状況だったので、少ない残された時間で一気に追い上げをする必要があるのです。

例えば、次のスケジュールはある学校の生徒の1日です。
　  5:00 〜   5:30   起床、洗顔等
　  5:30 〜   7:00   授業
　  7:00 〜   7:30   学校の清掃
　  7:30 〜   9:00   授業
　  9:00 〜 10:00   朝食、学校の準備
　10:00 〜 16:00   通常の学校の授業
　16:00 〜 17:00   おやつ、自由時間(バレーボールなど)
　17:00 〜 19:00   授業
　19:00 〜 20:00   夕食
   20:00 〜 21:30   授業+自習
   21:30 〜 22:00   就寝準備・就寝

この学校では子どもたちが学校に住み込みで放課後も勉強をしています。

もちろん、僕たちの派遣しているコーディネーターだけでなく、この学校の先生が夜遅くまで学校に残って生徒たちの勉強をサポートしています。

これはとてもすごいことです。

先生が学校に来なかったりすることが普通のネパールで、ここでは、こんなにも先生達が積極的に活動しているのです。

子どもたちの中には、いままでは放課後には家に帰って仕事をしていた子達もいます。
コーディネーターがその保護者とコミュニケーションをとり、SEEを合格することの重要性を理解してもらい、放課後授業への参加に納得してもらうことができたのです。

このように、現地の人々全員が一致団結し、教育の改革を成功させようという想いが感じられて、僕もとても嬉しかったです。

放課後授業を通して、実際に成績が向上した生徒もでてきました。
また、「今までは少しあきらめていたSEEに自分が合格し、夢に向かって次のステップに踏み出す希望を持てた！」という生徒のエピソードなど、まだまだたくさんの嬉しいお話があります。

このようにそれぞれの学校で起こっているエピソードを、次回以降のレポートでいくつかご紹介させていただきたいと思います。

■リターンについて■
ご送付が遅れており、たいへん申し訳ございません。

ネパールからのギフトと、子どもたちからの手紙（このリムチュンブンの子どもたちに書いてもらいました）は先日、日本に到着しました！

その他のリターンについても順次、ご連絡さしあげますので今暫くお待ちいただけると幸いです。

引き続きご支援・ご声援のほどよろしくお願いいたします。