3.11を忘れない。気仙沼市の新しいシンボル「祈りの帆」の建立へ

ご無沙汰しております。復興祈念公園整備担当です。

震災から９年となる３月１１日を迎えました。

 

あの日から３２８７日過ぎたということになります。

被災地にいる、いないに関わらず、

あの時のことを思い返されていることと思います。

 

亡くなられた方へ深い哀悼を捧げるとともに、

生き残った私たちはしっかりと生きて、

あの未曾有の災禍が風化することなく、

未来へしっかりと残し伝えていけるよう努めてまいります。

そのために、昨年の今ごろ、皆さまに応援頂きました

復興祈念のシンボル「仮称・祈りの帆（セイル）」の建立につきましては、

鋭意工事を進めているところです。

 

本日は、その進捗の一部をご報告いたしますとともに、

今の景色、つまり復興するまちなみの様子をご報告いたします。

 

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＜工事の進捗＞

 

私たちは令和２年秋の復興祈念公園の開園にむけて、

①公園づくりと②モニュメントづくりに分けて、

それぞれ工事を進めています。

①は整備地「陣山」を公園にする土木工事、

②は祈りのセイル、犠牲者銘板、寄附者銘板を制作・設置する工事です。

 

 

 

①公園づくりは、昨年１１月地鎮祭を行い工事がスタートしました。

②モニュメントづくりは、今年１月に工事業者が決まり、

現在工事スタートに向けて、

材料の手配や制作・設置の打合せを行っています。

 

 

②モニュメントづくりの制作の様子はまだご紹介できませんので、

本日は、①公園づくりの様子をご紹介します。

 

工事着手前の整備地

 

はじめに、工事前の８月と本格着手前の１２月に撮影した

整備地の様子をご紹介します。

 

 

最近の整備地

 

この整備地が最近では下のような風景にまで工事が進んでいます。

 

 

 

頂上部まで登る園路や頂上部の広場の形が少しずつできてきました。

しかし、整備地は石灰岩地帯で（つまり陣山は岩山です）、

地下には鍾乳洞も広がっていると言われており、

非常にデリケートな工事を日々行っています。

 

加えて、史跡「陣山館跡」をなるべく生かした公園にするため、

不必要な工事用進入路なども作らずに作業を行っています。

 

なお、祈りのセイルは下図に丸で囲んだ場所に設置する予定です。

 

 

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＜祈りの帆（セイル）から見える景色＞

 

今度は、祈りの帆（セイル）から見える景色、

つまり今の気仙沼市の復旧・復興の様子をご紹介します。

 

北側の景色（鹿折地区方面）

 

以前の記事でもご紹介したとおり、震災では津波火災に見舞われ、

また、大型漁船が打ち揚げられるといった、

未曾有の災禍を象徴するような風景が広がっていました。

 

あれから９年で穏やかなまちなみを取り戻し、

住まいやお店も随分増えてきました。

 

 

南東側の景色（気仙沼湾方面）

 

海と空の間には、三陸沿岸道路の（仮称）気仙沼湾横断橋が

開通に向けて整備を進めています。

 

橋のすぐ手前には、高度衛生管理型設備を備えた気仙沼魚市場、

橋のすぐ奥には、開通まで半世紀を要した大島架橋を望むことができます。

どちらも昨年完成しました。

 

そして、橋の先には、水平線を望むことができます。

 

 

南西側の景色（内湾地区方面）

 

木々の先には、気仙沼の賑わいの顔である「内湾地区」。

 

一昨年から観光・商業の集客拠点となる施設

「迎（ムカエル）」「創（ウマレル）」

「拓（ヒラケル）」「結（ユワエル）」

が続々と完成し、震災前にはなかった新しい賑わいと活気が出てきました。

 

 

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どの景色を見ても、復興を実感できるようになってまいりました。

 

一日も早い開園を目指し、関係者一同引き続き努めてまいりますので、

引き続き、温かい応援のほどよろしくお願いいたします。