支援総額
目標金額 1,520,000円
- 支援者
- 133人
- 募集終了日
- 2015年9月2日
専門諸機関の包摂連携を構築する共通言語としての調査データ
日常生活を送る上で、ある程度「安定度」の高い道があるとすれば、その道に乗り切れない理由(困難性)を複合的に抱えるで不安定度が高まっていきます。
数々の社会政策における包摂性を実現するためによく描かれる二次元図が上記のようなものです(若者支援でよく使われる図を簡潔にしています。原図はこちらです)。
さまざまな社会資源(という言葉が使われます)が有機的に連携することで、さまざまな困難を抱えるひとを連携/ネットワークによって包摂し、各専門機関が個別の困難を解決していこうというものです。
このような図は、これからどこを目指し(目的)、どのような諸機関と協働し、どう専門性を互いに活かしていくのか。そんなことをイメージし得るために作成されています。
しかしながら、図上に描かれるさまざまな専門性を持つ諸機関が、今現在、どのようなレベルにあり、どんなひとたちを支え、どのように活動しているのかがわかりません。
委員会や支援者会議などで互いに自分の経験値を共有すべく意見交換を行うものの、なかなか相互理解が進みません。これを「共通言語がない」と表現することもあります。漠然と素晴らしい活動をしていることはわかるものの、その言語の違いによって、自分と相手の差異がいまいち見えづらいままになってしまいます。
互いの専門性を活かしながら、包摂性を高めていく方向性は共有していても、曖昧な理解が強固な連携にまで昇華し切れないことが少なくありません。少なくとも私自身がさまざまな会議に出ていて感じるのは、ある程度の共通項目・表現を前提とした支援にかかるデータの存在が理解を大きく助けます。
逆にわかりづらいのが、「○○のひとが多い」「最近、××のケースが目立つ」といった母数がわからず、発言者のなかでのみ成立する漠然としたケースで語られることであり、ひとつの支援ケースの紹介で発話時間が終わってしまうときです。
比較的歴史のある専門分野は、国レベルの統計調査や、研究者による多角的なリサーチが蓄積され、少し調べれば(自組織でなくても)専門性などを表現するデータは見つかります。
しかしながら、2000年代初頭に入ってから政策ベースで動き出した「若者支援」に関しては、国や自治体の統計調査から研究者がひも解いてくれたものは多々ありながら(いつも、とても勉強になります)、その一方で、支援現場で積み上げた詳細な調査データはほとんど見かけません。
前回の新着情報で前作「若年無業者白書」を公開しました。まだ十分に整理ができていませんが、ざっとDLを見ている限り、自治体関係者によるアクセスが非常に大きい印象です。そのなかには現在、若者支援や困窮者対策などをご担当されているようです。
本来であれば、いちNPOの刊行する白書(調査データ)ではなく、信頼度の高いものを活用し、政策や制度設計を進めていく(だろう)立場の方々であっても、若年無業者に係るデータが不足しているのだろうと感じます。
その意味で、クラウドファンディングを通じてご支援いただいた方々による第二弾「若年無業者白書」を刊行させた意義と価値を持って、より大きな規模や枠組みで、より詳細な分析を政府や自治体などに投げかけていきます!
リターン
3,000円
■サンクスメールを送付いたします。
- 支援者
- 25人
- 在庫数
- 制限なし
10,000円
■サンクスメールを送付いたします。
■「白書」を一冊送付いたします。
■「白書」制作記者発表にご招待いたします。
※2015年11月開催予定(都内)<決まり次第ご連絡いたします>
- 支援者
- 96人
- 在庫数
- 制限なし
30,000円
10,000円の引換券に加え
■書籍「無業社会-働くことができない若者たちの未来-」
■書籍「働くってなんですか?」
■調査研究書
「ひきこもり、矯正施設退所者等みずから支援に繋がりにくい当事者の効果的な発見・誘導に関する調査研究」
を各一冊送付いたします。
- 支援者
- 10人
- 在庫数
- 制限なし
50,000円
30,000円の引換券に加え
■工藤啓/西田亮介/制作チームが「白書」
読書会を開催させていただきます。
※2015年11月開催予定(都内/平日夜/2時間)
<決まり次第ご連絡いたします>
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 10
50,000円
30,000円の引換券に加え
■工藤啓/西田亮介/制作チームが「白書」
読書会を開催させていただきます。
※2015年11月開催予定(都内/土曜の日中/2時間)
<決まり次第ご連絡いたします>
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 10
100,000円
50,000円の引換券に加え
※読書会は平日夜/土曜日から選べます
■工藤啓/西田亮介とのセッションを
開催させていただきます。
※2015年11月開催予定
<日程は個別に調整させていただきます>
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 2