18歳で未来を諦めさせない | 100人の社会的自立を応援しよう！

 

===プロジェクトサマリー===

ページをご覧いただきありがとうございます！

 

私たちキャリアbaseは、通信制高校に通う高校生を中心に、社会的自立をサポートする活動として「個別就労支援・居場所支援・キャリア教育」を行うNPO団体です。

 

文部科学省の2023年の発表によると、小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人で過去最多となり、中学・高校における不登校生徒数も25万人を超えています。その中でも、高校進学後に不登校となった生徒の多くは通信制高校へ編入し、通信制高校に通う生徒数は、平成元年度の16万人から大きく増加し、令和5年度には日本全国で26万人に達しています。

 

また、通信制高校では、約76,000人の卒業生の内、3割にあたる24,000人以上が“進路未決定のまま”卒業していくと言われています。不登校の経験があったり、何かしらのハンディキャップを抱えていたり、家庭の事情で思うように将来を描けていなかったりと、18歳にして「自分の未来を諦めてしまう」生徒にも多く出会ってきました。

 

このような状況を変えていくべく、私たちは今回のプロジェクトを通じて「通信制高校に通う、困難を抱える高校生に向けたキャリア教育・個別就労支援」を届ける体制作り強化を進めたいと考えています。皆さまからのご支援で、約100名の高校生に個別伴走型のキャリア支援を届けることができます！

 

私たちが最終的に目指すのは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」です。 どんな背景を持つ高校生も、主体的に将来を選び、自分の未来や社会に対して希望を持って一歩を踏み出せるように。一人でも多くの方に私たちの活動を知っていただき、高校生の“社会的自立”を応援するサポーターになっていただきたい、と願っています。

 

あたたかなご支援・応援を何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

■一人の高校生との出会い

 

NPO法人キャリアbaseは、2021年から「学校と社会の架け橋に」をスローガンに掲げて活動を開始し、これまでに延べ20,000名を超える生徒・教職員へのキャリア教育と、累計180名を超える生徒への個別就労支援を実施してきました。

 

2023年度には、年間100名を超える高校生の個別伴走支援を行ってきましたが、その中でも一番象徴的であった生徒の一人は、私たちのスタッフが初めて会った時、緘黙(かんもく)で口頭でのコミュニケーションはとれませんでした。

 

 

ホワイトボードを使用して会話するところからコミュニケーションをはじめ、絵しりとり、ジェスチャーゲーム、スマホゲームのチャット機能などで会話を重ねていき、少しずつ少しずつ心を開いてくれるようになりました。

 

■初めて「働く」に触れる体験へ

 

7月にはキャリアbaseのスタッフと一緒に、職場見学へ。口頭でのやりとりはできなくても、社長さん、社員さんが生徒とまっすぐ向き合いながらお仕事の内容を丁寧に伝えてくれたので、生徒は初めて「働く」に触れる体験をすることができました。

 

初めての場所・人を目の前に、最初は不安な様子の生徒でしたが、安心できる大人の方たちに囲まれ、だんだんと表情が変わっていき、その場でのコミュニケーションを一生懸命していた姿が印象に残っています。

 

9月、生徒は職場見学に行った数社の中から、介護事業を営んでいる会社を受けることに決めました。

 

あなたには素敵なところがたくさんある。できることや得意なことを見つけて、その部分を活かして働いていったらいいんだよ。

 

人事担当の方が伝えてくれた言葉は、生徒に働く希望を与えてくれました。“この企業に行きたい”と生徒は決断し、面接の準備を始めます。ホワイトボードなどを使用した形での面接実施をご了承いただき、生徒に伝えたところ、驚くべき返事が返ってきました。

 

　　『自分の声で伝えたい』  

 

面接練習では声を出すところからはじめ、何度も何度も練習を繰り返しました。面接当日、生徒は自分の声で想いを伝えることができました。結果、生徒は無事に内定をいただき、自分で決めた道へ大きな一歩を踏み出すこととなりました。

 

11月、企業様から内定者懇親会のお知らせが届きます。生徒は「今回は自分一人で行ってみます」と、参加の意思表示をしてくれました。懇親会当日、これまでは外すことのなかったマスクを外し、先輩社員の皆さま、同期になる皆と一生懸命にコミュニケーションをとる彼女の姿を、人事の方が共有してくださいました。

 

■一人ひとりと向き合ったキャリア支援を

 

 

この生徒とは、1年以上の時間をかけ、15回以上の面談も重ねながら、個別の伴走支援を行ってきました。その中で、一歩ずつ、一歩ずつ、着実に心を前に進め、行動を起こしてきた生徒。卒業を迎えた3月は、独り立ちし、我が家を出て行く子どもを見るような心境であったのと同時に、キャリアbaseとしてのあるべき姿、役割を再認識する機会となりました。

 

私たちが主にサポートしているのは、本人や本人の家庭の事情によって、進学や就職に課題を抱えている高校生です。彼らが抱える問題は千差万別であり、自分の将来を思い描けず、18歳という若さで「未来を諦めてしまう」ケースも少なくないのです。 

 

そんな彼らに自然体で向き合い、生徒自身が主体的に将来の進路を考え、未来に希望を持って一歩踏み出せるように。一人ひとりと向き合ったキャリア支援を届けていくことが、キャリアbaseの役割の一つです。

 

高校現場からは、24年3月時点で、24年度以降の生徒に関する相談が70名分以上寄せられています。安定した支援体制を継続させていくためにも、今後は、個別伴走支援にあたる人員体制の強化・育成を進めていくことも目指しています。

 

一人でも多くの高校生へ個別伴走型キャリア支援を届けられるよう、皆さまのあたたかなご支援・応援を何卒よろしくお願いいたします。

 

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＊以下、私たちが取り組む社会課題や、本プロジェクトに関する詳細を記載しています。

 

 

キャリアbaseでは、通信制高校に通う高校生を中心に、社会的自立をサポートする活動として「個別就労支援・居場所支援・キャリア教育」を行っています。

 

■増加の一途をたどる、不登校児童・生徒数

 

 

文部科学省が2023年10月4日に発表した「令和4年度　児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小・中学校における不登校児童生徒数は299,048人であり、過去最多となりました。また、中学・高校における不登校生徒数は25万人を超えています※1。

 

その中でも、高校進学後に不登校となった生徒の多くは通信制高校へ編入し、通信制高校に通う生徒数は、平成元年度の16万人から大きく増加し、令和5年度には日本全国で26万人に達しています※2。さらに、通信制高校では、不登校経験者や特別支援が必要な生徒が大半を占めるケースも多いと言われています※3。

 

※1【参考】令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査／文部科学省

※2【参考】令和5年度 学校基本調査／文部科学省・平成元年度 学校基本調査／文部科学省

※3【参考】通信制高校の第三者評価制度構築に関する調査研究最終報告書（山梨大学）／文部科学省

 

■18歳にして“生きづらさ”を抱えている生徒たち

 

私たちは、通信制高校におけるこれまでの活動の中で、何らかのハンディキャップを持ち、18歳にして“生きづらさ”を抱えている生徒に数多く出会ってきました。

 

発達障がいの生徒もいれば、自傷経験のある生徒、若くして妊娠をした生徒、ヤングケアラーとして踏ん張っている生徒、外国籍でまだ日本語が流暢ではない生徒、施設育ちで18歳で住処を失う生徒など、彼らの抱える課題はさまざまです。自分の力だけではどうすることもできない事情を抱え、教室で他の生徒たちがしている“高校生らしい”会話を聞いていると孤独を感じ、未来に希望を持てないと言う生徒もいました。

 

また、対人関係・家庭環境などに問題を抱え、コミュニケーションにハードルを抱える生徒も少なくなく、卒業後の進路として「就職」という道を選ぶ際には、更なる課題が顕在化します。

 

■「進路未決定のままの卒業」が引き起こす、社会的孤立

 

 

皆さんは、高校卒業後に就職をする高校生が、全国にどれくらいいるかご存知でしょうか。

 

「大学全入時代」と言われる昨今ですが、令和5年3月の数字では、962,009人の卒業生（全日制・定時制）の内、約14％にあたる136,509人は就職という選択肢を選んでいます。

 

この数字からも分かるように、高校卒業後に就職するということは、高校生にとって身近な選択肢の一つなのです。令和5年度、高校生の新卒採用における求人倍率は3.52倍（※4）となっており、大卒求人倍率の1.71倍（※5）と比較しても、恵まれた環境であることがお分かりいただけると思います。

 

しかし、私たちが主に対象としている通信制高校の現場では、そのメリットを享受するところまでは至っていないのが現状です。通信制高校では、約76,000人の卒業生の内、3割にあたる24,000人以上が“進路未決定のまま”卒業していくと言われています※6。

 

※4：【参考】令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ（7月末現在）／厚生労働省

※5：【参考】大卒求人倍率調査（2024年卒）／リクルートワークス研究所

※6：【参考】令和5年度 学校基本調査／文部科学省

 

その背景としては、学校内におけるキャリア教育や支援体制の不足、生徒自身の活動量の問題、受け入れる企業側の理解不足など、さまざまな理由が考えられます。高校生の新卒採用を検討している企業は「明るさやコミュニケーション力」を重視する傾向が強く、「通信制高校の生徒」というだけで、企業側から敬遠されることは珍しくありません。

 

 

 

加えて、通信制高校の生徒は「学校に通う」という機会が少なく、居住地も各地に点在しています。結果的に、学校や友達との関係性が強くならないまま卒業を迎えてしまうケースも多く、そのような状況下における「進路未決定のまま卒業」は、さらに社会的孤立を深めてしまう要因にもなっています。　

 

当然ながら、学校現場では多くの教職員の方々が、生徒のサポートに向け日々尽力しています。しかし、生徒の抱える悩み・課題は年々複雑化し、学校だけでは対応しきれない難しいケースが増えてきています。そして、その受け皿となり得る支援体制はまだまだ少ないのが現実です。私たちキャリアbaseは、そんな生徒・教職員の方々をサポートしていくため、体制を強化していきたいと強く考えています。

 

 

 

（１）個別就労支援

 

 

学校側だけではサポートが難しいような複数のハードルを抱えた生徒が、キャリアbaseのカウンセラーに個別に進路相談できる場を設けています。 昨年一年間だけでも、幾度となくぶつかる壁に疲れてしまい、進学や就職を諦めてしまいそうな高校生とたくさん出会ってきました。そのような中でも、自然体で一人ひとりと向き合い、“最善の選択肢”を一緒に探していくことを大切にしています。

 

（２）居場所支援

 

 

進学・就職・将来に関する幅広い相談ができる“居場所”として、「ふらっぽ北柏」を千葉県柏市に開設しています。キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントなどの資格を持ったスタッフが、生徒たちの個別相談や課題感に寄り添い、問題解決に向けてサポートしていきます。

 

（３）キャリア教育

 

高校・先生方の外部パートナーとして、それぞれの学校にあったキャリア教育を提供しています。丁寧な事前ヒアリングをもとに、各学校・クラスの特性にあわせた授業を展開しています。年間を通じたカリキュラムでは、就職や進路を考える上で“今、知っておいてほしいこと”をタイムリーに伝えられるようなプログラムを設計しています。 

 

 

私たちが目指すのは、「通信制高校における“進路未決定のままの卒業”をなくし、その先の社会的孤立が起きない社会をつくること」です。 その第一歩として、今回のプロジェクトを通じて「通信制高校に通う、困難を抱える高校生に向けたキャリア教育・個別就労支援」を届けるための体制作りを進めたいと考えています。

 

通信制高校でのキャリア教育の様子：ワークに取り組む生徒たち

 

私たちが支援していく生徒の多くは不登校の経験があったり、発達障がい・グレーゾーン（※7）といった、何かしらのハードル・困難を抱えている高校生です。一人の生徒の進路・就労先決定に至るまでに平均5回以上、多い時は10回以上の面談を重ね、先生・生徒・企業と密にコミュニケーションを取りながら進めていく必要があります。

 

※7：発達障がいのグレーゾーンとは？

発達障がいの特性がいくつか見られるものの、発達障がいの診断基準をすべて満たしているわけではなく、確定診断ができない状態を言います。症状の程度はかなり幅広く、「症状が軽いからグレーゾーン」というわけではなく、複数ある診断基準を満たしていない場合を指します。キャリアbaseがサポートする高校生の中には、そもそも診断を受けていない生徒や、保護者の意向により手帳取得ができていない状態の生徒もいます。障がい者手帳を取得すれば、障がい者雇用枠での就活を進めることができる一方で、グレーゾーンの生徒たちは、合理的配慮が必要であるにも関わらず、一般雇用枠での就活を進めなくてはならない現状があります。

 

 

面談では、生徒自身の自己理解に始まり、強みや長所の整理・言語化、時には「何ができ、何ができないのか」といったことの明確化も必要になってきます。 さらには担当教員に対して、生徒との面談内容フィードバックや客観的な問題把握の共有も丁寧に行います。そして、それらを踏まえ、生徒が自分らしく働ける企業をキャリアbaseのネットワークからピックアップし、企業側へのフォローも並行して行っていきます。

 

このような個別伴走型のキャリア支援を行っていくためには、平均約10万円程度（生徒一人当たり）の資金が必要となりますが、この資金全てを学校側や保護者に負担していただくのは非常に難しい状況です。

 

今回のクラウドファンディングで皆さまからのお力をお借りすることで、2024年度、合計100名の高校生に、個別伴走型のキャリア支援を届けることができるようになります。 

 

また、これまではキャリアbaseのスタッフ2名が、多くのリファー先と連携しながら、100名以上の高校生への伴走支援を行ってきました。一人ひとり、個性も異なれば置かれている状況も異なり、個別伴走支援には幅広い専門性・スキルが必要になってくるのですが、学校現場からは、現時点（24年3月）で既に、24年度以降の生徒に関する相談が70名分以上寄せられています。相談件数が増加している中で、安定した支援体制を継続させていくためにも、今後は、個別伴走支援にあたる人員体制の強化・育成を進めていくことも目指しています。

 

一人でも多くの高校生にキャリア支援を届けるために、ぜひ皆さまに、高校生の社会的自立を応援するサポーターになっていただけないでしょうか。

 

あたたかなご支援・応援をどうぞよろしくお願いします。

 

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【目標金額】

・1,000万円 

 

【資金使途】

・個別伴走型のキャリア支援　※1名につき約10万円×100名

 

【生徒との面談で実施すること】

①相談内容ヒアリング 

②自己理解 

③企業研究・履歴書作成支援 

④職場見学前後の準備フォロー 

⑤面接対策 

⑥入社前送り出し　等

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「さまざまな背景を抱える生徒と接する上で、先生が意識されていることは何ですか？」

 

この問いに対して、とある通信制高校の先生から「依存させず、自立させること」という答えが返ってきました。この答えが、多くのことを物語っているなと感じています。

 

自分の力ではどうすることもできない現実に向き合う生徒。頼れる大人が周りにいない中で生きてきた生徒。彼らが歩んできたこれまでの人生について聞けば聞くほど、心を大きく揺さぶられる場面も出てきます。生徒にとっては、先生が、初めて手を差し伸べてくれた大人かもしれません。しかし、そのような状況下でも、生徒が自分（先生）に依存してしまうことがないよう、「依存させず、自立させること」を強く意識されていると仰っていました。

 

「先生に言われたから」ではなく、大切なことは「自分で決めたから」と言えること。その気持ちを持ってもらうことがとても重要なのだと。どのような状況にある生徒でも、自分の進む道を自分で決める「自己決定」の経験を重ね、自立していくサポートをする。それが私たちの役目であると、先生のお話から改めて認識させていただきました。

 

 

一人でも多くの高校生が、主体的に将来を選び、自分の未来や社会に対して希望を持って一歩を踏み出せるように。私たちは活動資金を集めると同時に、今後も広報活動や政策提言を通して「通信制高校の進路未決定と、その先の社会的孤立」を解消するための支援の必要性を、社会に訴えていきたいと考えています。  

 

あなたのお力を貸してください。 みなさまの温かいご支援、お待ちしております。

 

 

 

NPO法人キャリアbase 理事長　草場 勇介 

 

私たちが支援している高校生のうち、約30%は「通常の就職だと難しいかな」と感じる生徒たちです。特に障がい者手帳を持たないグレーゾーンの生徒や、不登校で家にひきこもりがちな生徒たちは、社会に出て行くためのステップも「スモールステップ」であるべきだと、多くの高校生に触れる中で考えるようになりました。

 

一方で、企業側にとって、このような生徒たちを「採用する」メリットはそう多くありません。一般的に、即戦力が欲しいでしょうし、高校生を採用するとなると一日も早く戦力化してもらいたい、と考えるのはごく普通のことだと思います。しかしながら、そのような会社からの「期待値」は、生徒たちにとって大きな「プレッシャー」になっているのもまた事実です。

 

今、これだけ社会課題化している不登校という状況。その状況から社会に出て行く生徒たちは今後ますます増えていくでしょう。そういった状況にある生徒たちが安心して社会に出て行けるように、ご理解をいただける企業の皆さまと一緒に、セーフティネットワークを形成していきたい。さらには、そのような「採用し、ゆっくり・じっくり育てる」企業を、障がい者雇用のように補助金や制度で応援できるような仕組みづくりを最終的には創りあげ、不登校の生徒たちが社会の中で活躍していく、社会的な人的資源のエコシステムを創っていきたい、これが我々の大きなビジョンです。

 

皆さまのお力をお借りして、我々自身も一歩ずつではありますが、目指すべき理想の社会に向けて進んでいければこれほど心強いことはありません。是非、あなたも高校生の未来応援団の一員になってくださいませんか？ 

 

 

NPO法人キャリアbase 事務局長・キャリアコンサルタント　福本 真実　

 

このプロジェクトをご覧いただき、ありがとうございます！ 私たちは本プロジェクトを通じて、活動資金を集めていくと同時に、高校生の未来応援団を500名集めたいと掲げております。日々出逢う高校生が、これだけ沢山の大人や企業が自分たちに興味や関心を持ち、応援してくれているのだということを知り、自信に繋げることができるよう願っております。 

 

現代の高校生が抱える背景は多岐に渡り、家庭や学校以外の居場所・相談できる大人の存在は、社会で生きていくための自信や心の支えになります。すこし離れた距離感の存在だからこそ、普段は胸にしまっていた不安を吐露できるのだと感じる瞬間も多くございました。それぞれのペースを大切に、変化の大きい気持ちの波に寄り添いながらも、変わらぬ温度感で伴走してまいります。ぜひ応援団に参画いただき、お力添えいただけますと心強いです！どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

   

 

鹿島学園高等学校 キャリアサポートセンター室長　室町 佳子 先生

 

通信制の生徒は、様々な背景を持った生徒がいます。特に就職を希望する生徒が背負っている事情は、大人でも耐えられないような状況の生徒がいます。キャリアbaseの皆さんは、そんな生徒達一人ひとりに寄り添い、生徒のベストの進路に伴走支援をして下さいます。  

 

高校1年生の時、友人関係のトラブルで当校に転校してきた生徒が就職をすることを決め、いざ就職活動を始め職場見学を始めた時に、新しく一歩を踏み出すことが怖いと就職を辞めようとしていました。そんな時に草場代表に面談をしていただきました。「君なら何でもできるよ、大丈夫！」と最後にひとこと素敵な言葉をプレゼントしてくださいました。その後その生徒は、プロの草場さんに言われたんだから大丈夫！！と積極的に就職活動に取り組み、希望の会社に内定をもらいました。その生徒にとっては、草場代表の言葉がまさに魔法の言葉・人生のお守りを頂いたようだと後日私に話してくれました。 

 

上記の生徒以外にも、「人生のお守りになる言葉」を今年も沢山の生徒にキャリアbaseの皆様から頂きました。卒業式の際、卒業生の何人かが私に「先生、就職して嫌なことがあったら戻ってきていい？」と話しかけてきました。私は、何を言っているのかな？と最初は分からなかったのですが、キャリアbaseに相談していいんだよねという意味でした。 

 

本当は、生徒ではなく私自身が一番キャリアbaseの皆さんに助けていただいております。生徒とカウンセリングをしていると、その場で抱きしめたくなる時が多々あります。抱きしめることは簡単でも私が親の代わりになることができない！ジレンマがあります。そんな時、キャリアbaseの福本さんが私をサポートしてくださいます。 まさに鹿島学園にとっての港が、「キャリアbase」です。

 

 

 

三幸学園 飛鳥未来高等学校 池袋キャンパス 教務主任　宮崎 滋庸 先生

 

通信制高校では様々な困難を抱えた生徒が、たくさんの才能に満ち溢れた生徒がいます。昨年度までキャリアbaseの皆様の力で通信制高校に通う生徒に「生きる力」を養う機会を多々いただいてきました。

 

自分を見つめ直し良い部分を見つけるガイダンス、人の良い部分を見つける習慣や大切さを学ぶガイダンス、スポーツを通じてコミュニケーションを交わす授業、SNSで起こりうるコミュニケーションの壁を生徒にわかりやすく熱く話していただいた講話、などなど…形のない課題をたくさん解決に導いていただきました！

 

そして、その活動はさらに発展し、新たな取り組みに常に挑戦されています。学校と社会を繋いでいただく活動を、これからも共に実施していきたいと思います。変化の目まぐるしい時代に自由な発想で、様々な角度から解決していくキャリアbaseの活動を、これからも応援します！

 

 

 

認定NPO法人育て上げネット 理事長    工藤 啓 様

 

通信制高校に希望を持って入学を迎える時、どれほどの若者が卒業後進路の充実までを期待しているのでしょうか。

 

全国各地から参加できる仕組みには、地域や地元への「就職」という面では、十分なサポートが受けづらい環境であることはあまり知られていないのではないでしょうか。 特に複雑な家庭背景や、生きづらさを持つ若者をしっかりと学び舎から送り出していくには、学校だけに責任を負わせるのではなく、地域や社会の多くのひとたちとのつながりの力が不可欠です。

 

本プロジェクトは、社会的にはまだ知られていないが、若者たちにとって大きな転機であるキャリア・就職支援に対する不十分性を補う非常に大切な取り組みです。若者たちが通信制高校の卒業を、進路が決定している状態で迎えられることを願っています。

 

 

 

認定NPO法人D×P 理事長　今井 紀明 様  

 

当法人は10代の孤立の解決のためにオンライン相談サービス「ユキサキチャット」を運営していますが、通信制高校の高校生からの相談も多く、悩みは多様です。中退や不登校を経験した方も多く、進路についての悩みも多いので、丁寧なサポートが必要です。そういった意味で、キャリア教育や居場所と個別支援などキャリアbaseさんで関わろうとしている取り組みは、かなり大切だと思っています。通信制高校によっては進路のサポートなど充実していないところも多く聞いているので、地域にこういった関わりを持つNPOがあることは重要だと思っています。この活動が広がっていくことを期待し、応援しています。

 

 

 

グロービス経営大学院 経営研究科 教員   中村 直太 様

 

自分の将来を思い描くことができない。そこに一筋でもいい。わずかでも光が差し込めば、苦しみを転じて、力強く動きはじめられる。それが私たち人間ではないでしょうか。 キャリアbaseの活動（キャリア教育・個別就労支援・居場所支援）はまさに高校生にとってのその光です。「希望」「つながり」「自信」といった光が高校生を突き動かすのです。

 

私は草場さん、そして地域に縁がありこのプロジェクトを知りました。でも未来を担う高校生の明日に無関心な人、無関係な人は誰一人としていないはず。 末席で教育に携わるものとして、このプロジェクトにたくさんの支援が集まり、一人でも多くの高校生が希望と共に歩み始められることを願っています^^

 

 

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授    佐藤 大吾 様

 

草場さん（通称：えびぞう）は、10年前に僕がチャリティプラットフォームやJustGivingを通じて日本に寄付文化を根付かせようとしていたときに共に働いてくれた仲間です。

 

えびぞうから数年前、高卒の就職実態をはじめて聞き、僕自身、ここにも大きな社会問題があると初めて知りました。毎年約15万人が高卒で就職しますが、一人一社制をはじめとした制度や就職慣習もまだまだ課題が多く、生徒も背景が多様で、ビジネスと社会福祉の両面からこの課題は解決すべきだと思います。 特にキャリアbaseが掲げている「通信制高校に点在している不登校生徒のキャリア支援」という活動は、そのまま社会人デビューできずに孤立していく子どもたちを減らすことに繋がっています。昨年よりまたパワーアップしているこの活動を、僕も応援しています。是非、皆さんも一緒に応援してください！