こんにちは。

 

重ねて、本チャレンジへのご支援を、本当にありがとうございました。

 

今回、本チャレンジの振り返りを行いたく存じます。

 

最初に、クラウドファンディングを思い立ったきっかけですが、2012年2月のハーバード社会起業大会スタディプロブラムにご参加されたベテラン社会人の方との2012年夏のランチがきっかけでした。「若者を応援したいです。ですが、個人的に応援しているだけでは持続性や広がりが弱くなってしまいます。何か民間で若者を応援できる仕組みはないでしょうか」との問いかけを頂きました。以来、薄く広く支援を募集できるクラウドファンディングが適しているのではと思うようになりました。

 

そして、私たちがクラウドファンディングでご支援を募ったのは、以下の3つの目的がありました。第一の目的は、ハーバード社会起業大会スタディプロブラムに参加する若者たちのファンコミュニティをご一緒に生み出したかった事。第二の目的は、スピーティな資金調達。第三の目的は、ハーバード社会起業大会スタディプロブラムの認知の拡大です。

 

ですので、資金調達は第一の目的という訳ではなく、将来性ある若者を今回支援くださり、中長期的に見守ってくださる方々とつながり、コミュニティを作りたかったのです。

 

そこで、こちらにありますように、ご支援者の方々と若者がつながるFacebookグループも発足しました。今回ご支援くださった方々に、改めてお誘いのお知らせをお入れさせていただきます。

 

Ready For? を選択した理由です。確かに、クラウドファンディングサイトでは、Ready For?以外にもいくつか存在します。ですが、Ready For?は運営手数料10%とクレジットカード手数料7%ですが、他のサイトは拝見した限りでは軒並み運営手数料が20%でした。あまりやる気が伝わってこないウェブデザインのサイトもありました。ソーシャル案件に突出して強く、実績が豊富で、信頼性が高いのはReady For?と私たちは感じ、Ready For? でチャレンジをさせていただく事に致しました。

 

次に、ご支援額の累計の推移です。

 

 

2014.2.23に「たえこさん」がご支援くださった時点で、臨界点を超え、急上昇が始まりました。心から深謝申し上げます。「たえこさん」以来、過去参加者から数万円単位のご支援が続き、渋澤健さん、米倉誠一郎先生ら著名人の方々のご賛同があり、その後は新しい支援者の方々が支援額を細かく大挙してご支援くださり、ずっと上昇の角度が変わらずに最終日に目標達成ラインを突き抜けました。

 

実は、私(田辺)が理想と思いますクラウドファンディングは、こちらです。

 

Happy Flower Project (HappyDream in雲雀ヶ原) by Arts for Hope

 

「福島の子どもたちへアートを届ける」という社会性の深みもさることながら、最も安い3,000円と10,000円の引換券で資金の殆どがまかなわれました。「薄く広く」というクラウドファンディングの理想型を見事に体現したプロジェクトではと拝察します。上記の Arts for Hope さんをお手本と思いながら、今回のチャレンジをさせていただきました。

 

引換券の金額別の傾向です。

 

 

引換券のうち、3,000円券と10,000円券にご支援が集中しています。クラウドファンディングで「薄く広く」支援を募ろうと願っておりましたので、大変ありがたく思っております。飲み会1回分くらいの3,000円で、将来性ある若者の人生を応援できるのです。そして、30,000円という高額のご支援額が全体(54万円)の約4割を占めており、かけがえないご支援を、本当にありがとうございます。

 

次に、ご支援者をグループ別に分けてみました。

 

 

新しいご支援者から4割以上の口数という、かくも多くのご支援が集まるとは、私たちは想定しておりませんでした。 「コミュニティを作りたい」という第一の目的にも合致することになりましたが、「若者を応援しよう」との皆様のお心を、本当にありがとうございます。

 

次に、支援総額における構成比です。

 

 

まず、ハーバード社会起業大会スタディプロブラムの過去参加者の方々が5割を占めておられます。

 

つまり、過去参加者の方々からの応援が一番多く、「これから訪米する後輩たちを応援しよう」というバトンタッチが行われました。

 

 

過去参加者の方々、改めて、本当にありがとうございます。

 

一方、新しいご支援者の方々も3割に到達しています。今回のチャレンジは新規でありましたが、多くの方々から共感をいただけて、本当に感謝しております。

 

最後になりますが、私は前回の地域リビング開設プロジェクト(当時の学びを整理したFBメモ「クラウドファンディングの成功要因とは(2013.4.27)」)に続いて、2回目のチャレンジになりましたが、今回も新たな学びを感じました。

 

そこで、「クラウドファンディングの成功の7か条」というものを自分なりに考えてみました。

 

1. 己を知る。かつ己を透明に知られるようにする。

 - プロジェクトの計画を練り、必要な費用をできるだけ詳細に試算し、予定される期間で募る事が現実的な目標金額を設定しましょう。己を知らずして無茶な目標金額を設定しても、どこかで無理が発生してしまいます。目が肥えた支援者の方々は、費用の使途と金額の規模のバランスを必ずチェックされています。そして、資金の使途をできるだけ詳細に募集本文に記載するようにしましょう。資金の使途が入っていないプロジェクトは透明性に不足するとの印象が広がってしまいます。

 

2. 引換券は特別感あるものを。

 - 引換券は、そのプロジェクトならではの特別なものをできるだけ用意しましょう。ありがとうレター等の場合でも、できれば支援対象の方々が自ら書く等、支援者の方々にとっての特別感や、手応えがあるものを用意しましょう。もちろん、限定品(例:支援対象の工場や農場で生産された品物)等があれば一層訴求力がアップします。

 

3. 先手先手で動く。

 - クラウドファンディングは基本的に短期決戦なので、常に先々の準備をしましょう。後手後手に回ると評判も落ち、成功確率も下がってしまうと思います。外せない1回きりのタイミングもきちんと活かしましょう。

 

4. 新着情報をまめに更新する。

 - 広報の起点になるのは新着情報です。新着情報でコンテクスト(文脈)を作り、SNS等でリンクに添えて映画の予告編的な一言コメントを拡散していきましょう。よい品質の記事ならば、読み手の自発性に響いて、拡散されやすくなるようです。

 

5. 情報の量よりも質。

 - 新着情報では「あと◯日です」「あと◯円です」と量的な情報に留まらず、「チャレンジを行う意味は何か」「ご支援者にとって何か新たな発見や学びとなる特別な情報は何か」にこだわりましょう。もちろん「あと◯日です」など量的情報で緊迫感を生み出すのは大切ですが、共感しない人にとっては緊迫情報はスルーされ、支援につながりません。学びのある特別感を感じる情報ならば、共感されやすくなります。

(例1)コアラを守りたい!~東山動植物園コアラ応援プロジェクト~

(例2)歌舞伎や『寅さん』、大切な日本の文化の宝箱を守る。

これらの新着情報では、毎回ためになり、学びを感じる情報が多く、実践者視点としてはあっぱれと感じてしまいました。

 

6. 告知は細かく作り、大きく展開する。

 - 告知文(募集文と新着情報)は、もちろん最初は社会的意義や期待される効果などコンセプトを「大きく考える (Think Big)  」事が大切と思います。ですが、実際に書き始めた後は、微妙なニュアンスの違いなどを細かく調整して行きます。こちら(サービスの負債を減らし、小さな改善を積み重ねる)にありますように、常に小さな更新であっても怠らずに告知文の品質を作り込んで行く事が大切かと思います。松尾芭蕉も推敲を重ねました。そして、出来上がった告知文は、できるだけ大々的に展開すべきと思います。小さくまとまってしまう告知展開は、訴求力が落ち、潜在的に賛同の可能性があって情報を届けたい人々にも届かないという事態になりかねません。志村けんさんは「芸は大きく。ジェスチャーや声を大きく。」と後輩芸人にアドバイスをしたとのエピソードもあります。しつこいスパムのようになってもいけませんが、相手をよくみて、告知を大きく展開しましょう。なお、友人知人への個別の声がけはやはり重要ではありますが、相手の立場を極力考えていきましょう。無理強いのお願いはしないようにしましょう。

 

7. 最後の1秒まで気を抜かない。

 

 

サッカーでは最後の1秒まで気を抜けません。走るのを止めたら、サッカーは負けてしまいます。

 

Ready For? でも、最後まで気を抜かずに、そしてあきらめずに、クオリティー高い新着情報と展開による広報で、走り続けて行きましょう。

 

クラウドファンディングは全て共通かと思いますが、「楽な Ready For? はない」と私は思います。例えば上記の7か条のうち「質的な情報提供には務めていたが、先手先手に動けていなかった」など、不備だった要素があると、やはり失敗してしまうようです。最近でも、ソーシャルな深みがあり、質の高い新着情報に務めていたのに、あとわずかで届かず失敗、という他のReady For?プロジェクトをいくつか拝見しました(例1例2)。ただ、あとわずかであれ失敗すると、「社会からプロジェクトは支持されなかった。やめた方が良いのか」と実行者と支援者の落胆は大きいものがあると思います。本当は進め方の問題だけだったのかもしれないのです。

 

日経新聞記事(例: 「クラウド」が呼ぶ個人資金 動き始めたリスクマネー、2014年2月12日)にもありますように、クラウドファンディングは投資型も始まり、今後より実用的になり、市場規模が拡大し、関係者も増えて行くと思います。クラウドファンディングは誰もがチャレンジできるので「資金調達の民主化」とも言われています。ですが、進め方を誤れば簡単に失敗しますし、透明性や倫理性も一層求められると私は思います。上記の7か条をすれば必ず成功する、という訳ではないと思いますが、最低限必要ではと思う事を整理しました。

 

上記が一つのご参考になりましたら、幸いです。

 

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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