宇野マサシ(事務局:株式会社皓星社)

1948年愛知県豊田市に生まれ、高校二年生の時書道家を志して大阪の書道用具店へ住み込んだが挫折。二度と郷里には帰れないと思い、この時から放浪の旅が始まった。ある日、ふらりと立ち寄った書店で佐伯祐三の画集に出会い、書道の線に通じるものがあると感じたのが油絵の道を歩む契機となった。単身上京後は新宿美術研究所にて山口長男、麻生三郎らから基本を学び、同時にボナール、スーチン等の色彩の持つ生命力に感銘を受ける。その後は日本海側を中心に寝袋での旅を続け、働きながらその原風景を描いた。長く滞在した大阪の西成、東京の山谷は今でも第二のふるさとだと感じている。現在は書家である妻・小畑延子と共に下町平井で暮らす。

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