小守壽文(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 分子硬組織生物学教授)

1980年大阪大学医学部を卒業し、大阪逓信病院(現第二大阪警察病院)で2年間勤務した後、大阪大学医学部第3内科に入局、その年新設された血液グループの立ち上げに参加しました。白血病の治療に骨髄移植が始められた頃であり、私は米国の6施設を訪問し、その技術を取り入れ、大阪大学で1例目の骨髄移植を施行しました。1991年に米国コロンビア大学とハーバード大学に留学し、2年8ヶ月研究三昧の生活を送りました。帰国後は、大阪大学医学部第3内科(その後分子病態内科に改名)で独立したグループを作り、白血病の病因を明らかにする研究を行なっていましたが、その中で、偶然、骨の形成を指令するマスター遺伝子Runx2(Cbfa1)を発見し、骨・関節研究にのめり込んでいきました。基礎研究に専念するため、2004年に長崎大学に移り、現在に至っています。

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