
当法人の代表である、理事長の黒田由紀子と申します。私と副理事長は、過去にDV被害を経験しました。被害を受けていた当時はもちろん、暴力から逃れた後も、長い間苦しみ続けてきたという現実があります。そうした自身の経験から、同じように苦しむ人々の支えになりたいと考え、被害者の会を立ち上げました。おしゃべり会を通じて、被害者同士が安心して語り合い、心のケアを行う場を提供してきました。
近年DVには暴力だけでなく、精神的経済的な支配も含まれることが少しずつ認識されるようになってきました。しかし、まだ社会全体で本質的な理解が十分に浸透しているとは言えません。
だからこそ、私たちは(被害者自身だからこそできる支援)があると考えました。被害者一人ひとりに寄り添いながら、適切な支援を提供し、社会全体の意識を変えていくことが私たちの使命だと確信しています。