終活をも考える多羅の家寧々房の組織化に、皆さまの愛をくださいませ!
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陶芸歴やっと25年の一陶芸家・澤井かやと申します。
「家に仏像がひとつあるととてもいいのよ」と、昭和54年(’79)滋賀県比叡山坂本でとある方から言われ、その20年後、すっかり忘れていたその言葉が不意に頭に浮かび、それがきっかけで、まさかの仏像を作る人になっていました。それ以来、摩訶不思議な世界の扉の中に迷い込んだようで、翻弄されつつも、それを面白がっている自分がいます。
焼き物では稀な陶仏。したがって独学です。一昨年、試行錯誤の失敗劇を繰り返しながら、身を削るがごとく最後の作品、不動明王坐像を20ヵ月かけて完成させました。結果は満身創痍。見た目にはわかりませんが、わが身然りで、永らえた人間の姿のよう…。
作りながら、どうしても作らされている感がするのはなぜでしょう。
そう、いつかその疑問が解ける日が来るような気がしてなりません。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。