井手久美子

「ツルブからの手紙」のページをご覧いただき、ありがとうございます。
 私は、当実行委員会の代表の井手久美子と申します。
 海峡の町下関に生まれ育った生粋の下関人。俗に言う団塊世代の少し後の「シラケ世代」の申し子です。私たち世代は日本が戦後復興から徐々に高度成長へと向かう中で、ことあるごとに「戦争を知らない子だから」と、さんざん大人たちに叱られた世代です。そして祖父母から、叔父から、母から毎夜のごとく聞かされる戦時下の話には本当にうんざりでした。その私も成長するにつれ、あの大人たちの繰り言は一般庶民が戦前・戦中・戦後を「生抜いてきた証」だったことに気付くようになります。
そして戦争も敗戦も知らないに等しい私たちが昭和17年の終戦60周年を機に、地元の空襲から戦争を紐解いて見てはと、たった一度のつもりで取り組んだ「下関空襲・終戦展」が、今夏で第15回を迎える運びとなりました。

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