事例から学ぶストーリー作成のポイント|動物愛護プロジェクト

 

ストーリー作成のポイントを実例から学ぼう!

 

クラウドファンディングのプロジェクトページでは、具体的な活動のイメージがつき、活動内容や必要性を理解してもらえることがポイントです。

 

今回はこちらのプロジェクトを参考に、伝わりやすいストーリー作成のポイントを解説します。

 

・陸の孤島のネコたちを救出したい! 保護救出&保護猫シェルター建設

 https://readyfor.jp/projects/savecatsosaka

 

 

 

支援者像を整理しましょう

 

あなたのプロジェクトを支援してくれる人はどのような人になりそうでしょうか?

支援者像を整理したうえで、ストーリーの構成やリターンの検討を行いましょう。

 

<動物愛護プロジェクトでの支援者例>

・団体の既存支援者

・団体メンバーの身近な方、すでにつながりのある方

・動物を飼っている・飼っていた方、保護活動に参加しているなど、動物との関わりが生活の一部になっている方

・もし特定地域での活動の場合は、その地域に住む人・ゆかりのある人

・牧場や保護施設などの場合、過去に訪れたことがある方

 

課題によっては想定される支援者が年配の方が多い場合もあると思いますので、代理支援(※)も検討しましょう。
※代理支援とは:https://readyfor.zendesk.com/hc/ja/articles/13259754968847

 

 

ストーリー記入のポイント

 

<文字数>

2,000~2,500字が目安です。4,000文字を超えてくると文量的に最後まで読んでもらうことが難しくなります。

 

公開後に「活動報告(※)」機能で記事を足すこともできますので、ストーリーには支援を決断してもらうために大事な要素に絞り、残りは活動報告で書き足しましょう。

ページ再訪を促すための広報活動の一環にもなり一石二鳥です!

※活動報告の投稿方法はこちら

 

<写真の活用>
活動のイメージが伝わるよう、写真を必ず入れましょう!(※5枚以上推奨)
・活動の様子を写した写真
・できればメンバーのお顔が写った写真など

 (顔が見えることで、ページを読む方からのプロジェクトへの信頼性が高まり、支援されやすくなります。)

 

また「①明度は明るく、②高画質、③(人がメインの場合は)寄り」の写真を選びましょう。
暗い写真や画質が悪いと興味関心を寄せられず、ページへ訪問されづらくなってしまいます。

 

<内容>

以下の要素をプロジェクトページ内に盛り込みましょう。

ここからは、それぞれの要素について解説します。

 

①プロジェクトのきっかけ
 ①-1 団体のプロフィール、これまでの活動の紹介
 ①-2 今回のプロジェクトに至るまでの経緯や背景にある課題、事情、これまでの活動について

 ①-3 取り組んでいる課題について、具体的なわんちゃん、猫ちゃんなど活動にまつわるエピソードやメンバーの声など

 

② 今回のプロジェクト内容について

 ②-1 今回のプロジェクト内容の詳細 

 ②-2 具体的な資金使途

 

③ (長期的なプロジェクトの場合)スケジュール

 

④ 今後の展望、結びとして決意表明&支援の呼びかけ

 

ある程度文面が完成してきたら第三者に読んでもらい、内容が理解できるか、今回支援を集める理由として納得感があるかどうかなど意見をもらうことをお勧めします。

 

 

①プロジェクトのきっかけ

 

 ①-1 団体のプロフィール、これまでの活動の紹介

 

<自己紹介>

団体のミッションやこれまでの活動実績、現在の活動内容を紹介しましょう。

 

<これまでの活動紹介>

また現在何匹のわんちゃん、猫ちゃんを保護されているのかや、過去保護された数、譲渡実績など、具体的な数を交えて紹介しましょう。

 

【記入例】

 

 

 ①-2 今回のプロジェクトに至るまでの経緯や背景にある課題、事情、これまでの活動について

 

①取り組んでいる課題についての実情を、できるだけ客観的な数字を交えて伝えましょう。

②団体の活動がなぜ必要なのかが伝わるように、今回取り組む予定の課題に対するこれまでの活動を紹介しましょう。①-1で紹介した内容と変わらない場合は、どちらかにまとめていただければOKです!

 

細部まで説明する必要はないですが、今回初めて皆さんの団体の活動を知る人が読んでも、「この活動は必要だ」と思ってもらえる内容になっているか、確認しましょう。

 

【記入例】

 

 

 ①-3 取り組んでいる課題について、具体的なわんちゃん、猫ちゃんなど活動にまつわるエピソードやメンバーの声など

 

困っているというエピソードや、活動によってポジティブな変化があったエピソードがあれば、記載しましょう。

・過去に保護したわんちゃん、猫ちゃんなどのエピソード
・過酷な状況からレスキューしたエピソード
・皆さんの活動のおかげで幸せを見つけられたエピソード
・里親さんや関係者の人の声

 

実際の写真もできる限り載せることを推奨します。(保護前と後などがあると良いです)

 

【記入例】

SAVE CATS OSAKA

代表 竹澤真沙美(たけざわまさみ)

 

昔から猫が好きで、野良猫たちをみるとほっておくことができず、近所でTNR活動をする傍ら、緊急性のある子達を10年ほど前から自宅に連れて帰り治療をし、看取ってきました。保護した猫が現在自宅にいます。溶血性貧血から見事に復活した子やFIPの子たちもいます。どの子も大切な命です。大切な家族です。 

 

現在は、役員で手分けし、保護できる子、妊婦の子を優先的に保護して妊婦さんは自宅で出産してもらい、里親さんのところで幸せに暮らしてもらってます。現在も継続的に体調が悪い子や子猫を保護できる範囲で保護し治療や里親さん探しをしています。

 

今回工場の子達のことを伝え聞き、何とかしたく1年半ほどボランティアで参加していた保護猫団体に保護の要請をしたのですが、願い叶わず途方にくれていました。私たちが諦めると工場の子達はどうなるの?別の保護猫団体に頼んでみる?自宅に入れるにはあまりにも数が多すぎる…。悩んだ末に、保護猫団体を自分たちで立ち上げて、シェルターを作ろう!誰もやらないなら、自分たちでなんとかしよう!と一念発起しました。そのための当面の活動資金がどうしても必要になります。皆さまのあたたかいご支援を切に願います。 人間もネコも命の重さは同じ…その思いを持ち続けて頑張ります。

 

 

② 今回のプロジェクト内容について

 

 ②-1 今回のプロジェクト内容の詳細

 

改めて、今回の資金使途となるプロジェクトについて、ページを読んだ人が「支援した場合どのようなことに自分のお金が活用されるのか?」がわかるように、具体的に記入しましょう。 

今回なぜクラウドファンディングで資金を集めるのか、その背景や理由、込められた思いを伝えましょう。

 

例)
 ・メンバーの持ち出しで活動してきたが、保護する必要がある猫ちゃんが多く、常に資金が不足している。命がかかっているので、活動を止めるわけにはいかない
 
・このクラウドファンディングをきっかけに活動をより多くの人に知ってほしい、参加してほしい
 
・このクラウドファンディングをきっかけに、社会全体で取り組むべき課題として、一緒に考えてくれる人を増やしたい

 

【記入例】

 

 ②-2 具体的な資金使途

 

自分のお金がどのように使われるのか?は、支援するかどうか判断する上で重要なポイントです!
できるだけ具体的に記載しましょう。
 

【記入例】

【資金使途】

・保護猫約30頭の避妊去勢手術費及びワクチン代:60万円

・整地費:50万円

・基礎工事費:80万円 

・コンテナハウス購入費:90万円

・コンテナハウス設置費:30万円

・エアコン他什器類購入設置費:30万円

・電気・水道工事費:40万円

 

以上が今回のクラウドファンディングでご支援頂きたい金額です。

総額380万円の費用のうち、まずは 300万円を第一目標として設定したいと思います。

 

※仮に、何らかの事情で工場の方から保護活動の停止を求められて、中途で活動が妨げられた際には、残った支援金は今後の活動費(シェルター内の猫たちの餌代や病院代等)に充てることになります

 

 

③(長期的なプロジェクトの場合)スケジュール

 

クラウドファンディング実施後~資金を使っての活動が完了までが長期間になる場合は、今後のスケジュールを紹介しましょう。

 

【記入例】

【コンテナハウス完成までのスケジュール】

土木基礎工事(草刈り、石撤去)1日→水道工事(給排水管)1日→コンクリ打設1日→乾燥4日→エクステリア工事(プレハブ設置)1日→電気工事1日→波板囲い工事1日 約2週間を見込んでいます。

 

 

④ 今後の展望、結びとして決意表明&支援の呼びかけ

 

今回のプロジェクトが実現したら、どのようなポジティブな変化がありそうですか?

また、さらにこの次に実現したいことは何ですか?


支援者に対して、今回の支援によってどのような未来に繋がっていくのか、今後の展望を伝えましょう。

改めて、絶対に達成させたいという想いを伝え、支援のお願いをしましょう!

 

【記入例】

 

いかがでしたか?「ストーリー」は、プロジェクトを知ってもらい、支援するかどうか判断してもらうための大事な顔です。長い文章を作成するのは大変な作業ですが、「ストーリー」を通じて応援してくれる人とつながることをイメージして、ぜひ思いの丈をぶつけていただけたらと思います。


過去の類似事例もこちらから参照可能ですので、チェックしてみましょう!:こちら