こちらの記事では、クラウドファンディングにおける実施方式「All or Nothing型」と「All In型」について解説します。
All or Nothing型・All In型とは
クラウドファンディングの実施方式には、All or Nothing型とAll In型があります。
All or Nothing型では、実行者は、目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取ることができます(支援総額が目標金額に達した場合に限ってクラウドファンディングが達成したものとして取り扱われます)。
All In型では、実行者は、目標金額の達成の有無にかかわらず支援金を受け取ることができます(支援総額が目標金額に達したか否かにかかわらず、1円以上の支援があった場合にクラウドファンディングが達成したものとして取り扱われます)。
All In型でクラウドファンディングを実施するためには、当社の承認が必要となります。
当社は、実行者やプロジェクト・リターンの性質などを考慮し、All In型のご利用可否を判断いたします。
All In型の利用可否について
以下、All In型のご利用可否に関する基本的な考え方を示します。
【All In型を利用できる主体】
原則として、All In型をご利用頂けるのは、以下のいずれかに当てはまる団体となります。
①税制上の寄附金控除の適用対象である団体(国・大学・自治体・学校法人・認定NPO・公益社団法人・公益財団法人・社会福祉法人など)
②上場企業
ただし、当社は、これらに該当しない実行者に関しても、特別にAll In型のご利用を承認する場合があります。
【All In型を利用できるプロジェクト、リターンの性質】
上記に加え、目標金額を達成しなかった場合でもプロジェクトの実行やリターンの提供に支障が生じないと認められることも、All In型のご利用条件となります。
たとえば、すでにプロジェクトの実施やリターンの提供のために必要な原資が確保されているかや、プロジェクトの趣旨・目的に照らし、支援総額に応じてプロジェクトの規模を合理的に縮小して実施できるかなどが考慮されます。
<補足>
実行者の方、プロジェクト、リターンの性質なども考慮し、All In型のご利用可否を判断いたします。
All Inへは確認・承認となった際に弊社側で切り替え操作をいたします。実行者様の編集画面では操作できません。
<注意>
All In型のご希望をいただいた場合、内容を担当部署に確認し、適用可能かを改めてお伝えいたします。回答まで少しお時間をいただきますことご了承ください。
All In型のご希望をいただいていない場合、ご利用条件を満たしていても、READYFORよりAll In型の適用についてのご案内はおこなっておりませんのでご注意ください。
All In型が適用となる場合、最低手数料はございません。
All In型を希望する場合の対応
【コンサルティングプランの実行者の方】
READYFORの担当者までお問い合わせください。
【ベーシックプラン・サポートプランの実行者の方】
弊社クラウドファンディングは「いつ、どこで、誰が、どのようにいただいた支援金を使用するのか」をユーザー様にお約束して支援金を募るものです。All In型の場合、1件でもご支援がありクラウドファンディングが成立した際には、支援募集ページで説明しているプロジェクトの内容を必ず実施・完了していただく必要があります。
All Inには、次の2つのタイプがあります。
1)実行確約型:
集まった金額にかかわらず、プロジェクトを当初の計画通りに実行するタイプ。
ご支援が1件でも集まりプロジェクトは成立したものの、目標金額に届かなかった場合、ご自身にて不足分を補填しプロジェクトの全内容を実行・完了いただきます。
このタイプを選ぶ際には、支援募集前からプロジェクトの実施やリターン提供のために必要な総額分の原資が確保されている必要があります。
2)規模縮小型:
集まった支援金額に応じて、プロジェクトの規模を縮小して実行するタイプ。このタイプでは、以下2つの計画を事前に明示いただきます。
・目標金額が集まった場合に実施する理想的な内容
・目標金額に届かなかった場合でも、必ず実施する最低限の内容
ご支援が1件でも集まりプロジェクトは成立したものの、目標金額に届かなかった場合、ご自身にて不足分を補填し「必ず実施する最低限の内容」を実施・完了いただきます。
このタイプを選ぶ際には、支援募集前から「必ず実施する最低限の内容」の実施やリターン提供のために必要な原資が確保されている必要があります。
※集まった金額に合わせて後から計画を調整するものではありません。事前に設定した「必ず実施する最低限の内容」の実行を確約するタイプです。
All In型をご希望の際には、次の2点の対応をお願いいたします。
<1>メールでの対応
宛先:カスタマーサクセスチーム(user_support@readyfor.jp)まで、下記の内容への回答を送付してください。
1)実行者様について
実行する主体が、税制上の寄付金控除の適用対象である団体(国、自治体、大学、学校法人、認定NPO法人、公益社団法人、公益財団法人、社会福祉法人など)または、上場企業に該当しますか。該当しない法人、団体、その他(個人事業主など)ですか?
また、参考情報としてウエブサイト、SNSなどのURLをご教示ください。(任意)
<回答例>
・該当する:(例)〇〇法人〇〇です
・該当しない:(例)〇〇です
・参考情報URL:(例)https:/xxxxx.xx.xx
2)All In型のタイプについて
A.実行確約型、B.規模縮小型のどちらのAll In型でプロジェクトを実施されますか?
A、Bどちらかを選択してください。
<回答例>
A. 実行確約型:集まった金額にかかわらず、プロジェクトを当初の計画通りに実行するタイプ
B. 規模縮小型:集まった支援額に応じて、プロジェクトの規模を調整するタイプ(「必ず実施する最低限の内容」の実行を確約するタイプ)
3)上記にてBをご選択した方のみご回答ください
B. 縮小規模型では、事前に「必ず実施する最低限の内容」を明示いただく必要があります。
以下3点についてお知らせください。
・ 必ず実施する最低限の内容(何を、いくつ/どのくらい実施するのかなど、なるべく具体的に)
・ 必ず実施する最低限の内容に必要な金額
・ 支援額が、必ず実施する最低限の内容に必要な金額に満たなかった場合、不足分の補填方法
<回答例>
・ 必ず実施する最低限の内容:◯◯を◯個まで実施します。◯◯費と◯◯費までを実施します。など
・必ず実施する最低限の内容に必要な金額:◯万円
・支援額と必要金額の差分を補填する方法:自己資金で / 融資で / 入場料で / 〇〇で補填します。
4)All In型でのリターンの実施について
イ、ロ、どちらかを選択してください。
<回答例>
(イ)プロジェクト内容を実施する費用とは別に、リターン提供の資金を確保済みである。
(ロ)リターン提供とプロジェクトの両方を実施するだけの十分な資金が確保できない可能性がある。
<2>管理画面「プロジェクト編集」での対応
「ストーリー」の「プロジェクトの内容」または「いただいた支援金の使い道」を説明している部分にAll In型の説明を記載してください。次の項目をセットで記載してください。
A 実行確約型の場合:
目標金額 〇〇円
目標金額の使途および実施する内容 〇〇します。〇〇費、〇〇費
※本プロジェクトは、支援総額が期日までに目標金額に届かなかった場合でも、自己負担するなどして、必ず予定していた規模の実施内容の通り実行致します。
B 規模縮小型の場合:
目標金額 〇〇円
目標金額の使途および実施する内容 〇〇します。〇〇費、〇〇費
※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定します。目標金額に達しなかった場合でも、ご支援が1件以上あれば、プロジェクトは成立となります。その際は、自己資金等で不足額を補填し、最低限の企画内容◯◯◯◯◯を実行致します。
<3>1,2の対応が完了したら、「申請画面へ」ボタンより申請してください
All Inをご希望の場合も、適用可能となるまで画面上は「All or Nothing」が表示されます。
そのままご申請ください。
