津島本宮社

津島本宮社の御由緒を記す旧記・古文書は、元禄6年(1693年)の大火にてその大半を焼失したため、その詳細を
明確には出来ませんが現存する『日本地誌提要 巻三十一』
という書本のなかに「武烈天皇の御代、あるいは聖武天皇の
天平二年の創建にかかる」という記載があることから、本社
の創建は天平二年(七三〇年)と伝えられております。また、歴代神職の羽生氏所蔵の古文書には、奥州藤原秀衡奉
納の経文「金光経全巻」や「短刀」「御幕」等が御神宝として所
蔵されていたことが記載されており、秀衡の崇敬が厚くよ
せられていたことも窺われます。 源頼朝が奥州藤原氏征討を試みた際、本社にて祈願し戦
勝を納めた。この文治五年(一一八九年)四月二十八日に当
時の代官であった葛西壱岐守に仕えていた佐久間左衛門尉
定義が本社の守護を命ぜられ、社領として三十九貫文を奉
納された。以後は祇園牛頭天皇と崇められ、現在も「ご

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