プロジェクト終了のご報告
この度は、「コウノトリが舞う豊かな環境を未来へ」プロジェクトを応援してくださり、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
本年度に挑んだプロジェクトは、皆様のご支援により、令和5年度3月末に無事に完了することができました。
まず、令和5年4月~7月の期間に実施した”餌場調査”で得たコウノトリの飛来情報を基に、市内15か所の水田や水田退避溝、ビオトープなどを選び、餌量調査を実施しました。
餌量調査とは・・・水田や水路、ビオトープの中の一定の面積から、タモや網を用いて水生動物や陸上動物の種類と個体数を調査します。
11月に実施した個体数は39分類、2月は44分類の動物類を確認できました。
地域には、湧き出し水などにより水田でも恒常的に水域のある場所が多く、水田退避溝には多くの生き物が生息していて、今後、水域のある場所を創出する取組みが広がることにより、餌資源量の増加が期待できます。また、調査地域には魚類相も多く、魚道により水田や水路とのつながりを回復させることで、水田を利用する魚類の保全効果も期待できることがわかりました。
この結果を、今後の環境整備事業に活用してまいります。
次に、小浜市コウノトリビジョンを策定いたしました。
小浜市は、平成14年から食のまちづくりに取り組んでいます。食文化を育む基礎となったのは、地域の豊かな自然環境です。コウノトリもその一つであり、本市に縁の深いコウノトリをシンボルに食のまちづくりを支える豊かな自然環境を保全し、次世代に伝えることを目指し策定しました。
小浜市の現状と課題を把握し、今回策定したビジョンの目標である「自然・食・農が融合し、人もコウノトリも豊かに住み続けられる小浜市」を目指し、3つの基本方針を定めました。
今後、さらに具体的な取組内容を協議し、アクションプランを策定してまいります。
詳しくは、下記の小浜市ホームページに掲載しましたのでご覧ください。
「小浜市コウノトリビジョン」を策定しました | 小浜市公式ホームページ (city.obama.fukui.jp)
さて、小浜市では、今年も、4年連続となる雛のふ化が確認され、先日5月13日に4羽のヒナへの足輪装着が完了いたしました。
6月に無事に巣立つことを期待しながら、温かく見守ってまいりたいと思います。
これで、プロジェクトは一区切りとなりますが、今年度もホームページなどを活用し、小浜市のコウノトリの状況などをご報告できればと考えております。
今後とも応援をよろしくお願いいたします。