支援者の皆様へ。プロジェクトの進捗情報です。

皆様、ごぶさたしております。子どもNPOセンター福岡です。

 

早いもので、みなさんからご支援頂いて1年が経ちました。当時は全く予想ができませんでしたが、長引くコロナ禍の中、引き続き、福岡市の里親家庭・児童福祉施設等で暮らす子どもたちや職員の方々に支援が必要な状況が続いております。

 

当初は今月で本プロジェクトを終了する予定で進めておりましたが、引き続き、活動を進めていく予定です。よろしくお願いいたします。

 

前回、お知らせしましたように、私たちは、皆様から頂いたご支援を一時的なアクションに留めることなく、福岡市の子どもたちを長期的に支えていく動きをつくっていくことを目指し、別途助成金等も加えながら『ネクストダイアローグ・プロジェクト（NDP）』なる新しいプロジェクトを立ち上げ、活動を進めているところです。今回は、その進捗報告をさせて頂きます。

 

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まず、福岡市の里親家庭・児童福祉施設等にコロナ禍の困り事について調査をしたところ、子どもたちはもちろんですが、それを支える職員や里親さんたちのメンタルケアが必要であることが明らかになりました。

 

施設の産業医や、子どもの措置権限を持つ児童相談所に対して、身近すぎて相談できない等の声が寄せられたため、もっと気軽にコロナ禍での困り事を相談できる体制の必要性を感じ、株式会社cotreeの協力のもと、無償でオンライン・カウンセリングが受けられる仕組みをつくることができました。

 

ニュース：福岡市の社会的養護現場で働く方々を対象にしたオンラインカウンセリング専用窓口を開設しました

 

あわせて、里親家庭や児童福祉施設等が新型コロナウイルスの感染対策に必要な情報をまとめたウェブサイトを6月中に公開予定です。緊急時に参照できる情報アーカイブとして、活用して頂く予定です。

 

また、今回のコロナの影響で、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」が前倒しで進められ、学習にまつわるWiFi環境およびタブレット端末の整備は一気に進められました。その影響もあり、タブレットが品薄になり、私たちが予定していた里親家庭や施設の子どもたちへ配布予定だったタブレットについては、調達が遅れており、株式会社ソフトバンクさんと相談し、時期を見極めながら進めているところです。

 

タブレットの整備にあわせて、施設等が活用できる「オンライン対話」の手引書づくりにも取りかかっております。子どもたちの相談業務や子どもと家族の面会交流に適切にタブレットが活用されるよう、進めて参ります。進捗があり次第、改めてご報告させて頂きます。

 

複数のタブレットの調達は遅れておりますが、コロナ禍で入院した里親家庭の子どもに向けて、Wifiルータおよびタブレット端末を貸与することができました。感染防止のために誰とも面会することができずにいた子どもにとって、タブレットを通したオンラインの交流はかけがえのない時間となったようです。

 

コロナ禍がおさまらない現状において、このようなことは今後も十分に起こりうるため、引き続き、入院して里親等と交流ができなくなった里親家庭の子どもたちに対して端末等を貸与する活動は続けていく予定です。

 

「GIGAスクール構想」のように、国の施策に後押しされるかたちでハード整備が進む中で、それを活用する施設職員や里親さんのICTの知識やリテラシーによって、子どもたちのインターネット利用が大きく左右される状況があります。

 

当初お知らせしておりました、施設職員および里親さん向けのオンライン活用のサポートを個別に進める中、レクチャー（研修）についてもいよいよ開催がスタートいたします。キックオフ・フォーラムを6月6日に開催する予定です。

 

ニュース：NDPキックオフ・フォーラム『ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち～子どもが社会から孤立しないために～』開催します！

 

以上のように、皆様から頂いたご支援をきっかけに着実に活動が展開しております。引き続き、本サイトを用いながら進捗をご報告させてください。

 

全国的にコロナ禍が長引く中、予断を許さぬ状況が続きますが、皆様もどうぞ健康にお気を付けください。引き続き、よろしくお願いいたします。