プロジェクト実施のご報告とみなさまへのお礼
こんにちは、ACE代表の岩附です。
今年6~7月に実施したクラウドファンディング「子どもの権利をあたりまえに!今、ACEと一緒に未来へのアクションを」では、ご支援や応援をいただき本当にありがとうございました!
みなさまからいただいたご支援を、プロジェクト実施費や人件費に活用させていただき活動を行ってきました。2023年6月から12月までに実施した活動の一部を、以下の通りご報告させていただきます。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
詳しい活動報告はACEのウェブサイトに掲載していますので、ぜひそちらもご覧ください!
https://acejapan.org/info/2023/12/350599
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
ガーナ・カカオ生産地での スマイル・ガーナ プロジェクト
経済的に困窮した家庭の子どもへの学用品の支援
2023年8月、経済的に困窮した家庭の子どもたち66人に学用品のセットを支援しました。
学用品セットには、制服や靴下、靴、鞄、えんぴつ、消しゴム、ノートなどの筆記用具などが含まれています。
学用品を受け取った子どもたちは、児童労働をしていたり、学校に行っていなかったり、学校には登録しているけど休みがちな子どもたちです。
学用品を受け取った子どもとその保護者は、毎日学校に通うこと、そして保護者は、子どもが学校に通うことを阻害したり、安全を損なったり、身体に負担をかけるような労働を子どもにさせないことを約束しました。
子どもたちは約束通り毎日学校に通うようになり、8月末以降、学校の出席率は100%が維持されています。
また、10月から開始した学校給食の運営支援の影響もあり、学校に来る子どもの数が増えています。
インド・コットン生産地でのピース・インド プロジェクト
プロジェクトが終了したコミュニティでのプロジェクト評価
ピース・インド プロジェクトを実施してきた全てのコミュニティで、受益者とステークホルダーに対する個別インタビューとグループディスカッションを行い、プロジェクト評価を行いました。(調査対象:子ども(6~14歳)/思春期の女の子(15~17歳)/子どもの親/収入向上支援を受けた親/住民ボランティアメンバー/教員/地域の看護助産師/行政担当者など)
受益者ごとに個別インタビューを作成し、これまでプロジェクトを行ってきた全ての村における実態調査とプロジェクトの有効性、インパクト、持続性の評価、「児童労働のない村」を維持するための仕組みの確立を目的としました。スタッフがプロジェクトを振り返りつつ、住民に寄り添いながら時間をかけて大掛かりなインタビューとグループディスカッションを実施し、これまでのプロジェクトを振り返りました。
調査を通して、家庭訪問や見回り活動による直接的な説得・話し合い、および、子どもクラブにおける子ども同士の交流が、親と子どもの意識の変化においてとても効果的であることが見えてきました。改めて、住民ボランティアグループの活動が、児童労働をなくすために非常に重要な役割を果たしていることがわかり、彼らが継続した活動を行えるよう、フォローアップを行っています。
日本国内で子どもの権利を普及するための活動
1. 「広げよう!子どもの権利条約キャンペーン」を通じた、子どもの権利の啓発・普及、子ども支援団体とのネットワーキング
11月25日~26日に開催された子どもの権利条約フォーラム2023inとよた(愛知県豊田市)に参加し、こども基本法や自治体での子どもの権利保障の取り組みについて知らせる分科会を開催しました。全体クロージングでは来年の東京開催について初お披露目しました。
2. 子どもの権利を普及するための子ども向け教材の開発・実践の普及
日本の学校の授業などで活用できる、「わたしらしさを大切にする子どもの権利ワークショップ」を新たに開発しました。6月に大阪府の中学校でお披露目して以来実施を重ね、講師派遣のメニューとして提供できるようになりました。
参加者からは「自分の中にも権利があるとわかった」という感想をもらいました。おとなにとっても、子どもの権利について学んだり、子どもとのコミュニケーションの参考になる内容です。さらに多くの人に受けてもらえるよう今後さらに改良を行う予定です。
3. 沖縄における子どもの権利・共感的コミュニケーション促進活動
沖縄県内で居場所支援等を行うちゅらゆいと共に行う「沖縄うまんちゅ子どもの権利推進プロジェクト」として、沖縄県うるま市と沖縄市で研修を実施しました。
子どもや保護者、教員、若者などそれぞれを対象にNVC(共感的コミュニケーション)の研修を計4回、子ども支援者を対象とした研修「子どもの権利を知ろう!広めよう!」を2回行いました。今後はネットワーク化を推進するなどさらに子どもの権利が大切にされる地域づくりの実践を促します。
4. 子どもに関わる組織・人への子どもの権利とセーフガーディングの普及支援、研修プログラム開発
認定NPO法人全国こども食堂支援センターむすびえと共同で、子ども食堂・居場所運営者を対象とした各種研修会を実施しました。
国際社会・政府への働きかけ
1. 厚生労働省が「Alliance 8.7のパートナー」に
児童労働撤廃を含むSDG 8.7達成をめざすグローバルな枠組みであるAlliance 8.7(事務局:ILO)への参加について、署名活動やAlliance 8.7議長と外務省とのミーティング開催などさまざまな活動を通して日本政府に働きかけていました。ついに、厚生労働省がAlliance 8.7パートナーとなり、国内外での児童労働への取組が強化されることが期待されます。
2. 「SDGサミット」に向けて政策提言
2023年9月に開催された国連SDGサミットで発表する成果文書のドラフトに関して、国連と市民社会との非公式な対話が6月に開催されました。児童労働に反対するグローバルマーチ(理事)と児童労働ネットワーク(事務局)を代表して、特に農村部の児童労働削減・撤廃のために、ACEがガーナやインドで実践しているエリアベース・アプローチの採用と規模拡大を提言しました。
持続可能な事業の推進に向けた企業・経営者への働きかけと連携
1. アニダソチョコレートの企画・発売
ACEが支援するガーナの村で収穫された児童労働のないカカオを使用し、1枚の購入で500円が現地の支援になるチョコレートを外部の専門家や企業と連携し開発しました。カカオ産地からのサプライチェーンを見える化する仕組みも搭載し透明性も高めました。
2. NGOダイアローグサービスのローンチ
企業における「ビジネスと人権」の取り組みの必要性より、ステークホルダーエンゲージメントのひとつとしてNGOダイアローグの実施へのニーズが高まっていることを受け、認定NPO 法人フェアトレード・ラベル・ジャパン(FLJ)と共同で「NGOダイアローグサービス」を開発しローンチしました。
啓発活動
1. ACE設立25周年記念の啓発イベントを実施
10月に「ACEフェス」、12月にACE設立25周年記念パーティを都内にて開催しました。パーティでは、ACEの新しいパーパスや、当クラウドファンディングのリターンにもなっている25周年記念チョコレート「アニダソ」をお披露目しました。
2. 学校授業や一般市民向け講演への講師派遣
2023年6月~12月の期間に24件の授業・講演への講師派遣を行い、約4,300名の方にご参加いただきました。従来通りガーナ・インドの児童労働を伝える講演の他、最近では子どもの権利を伝える講演や、日本で子どもの権利が守られることを実現するための内容が増えてきています。
2023年、ありがとうございました!
2023年もたくさんのご支援・応援をありがとうございました!
来年も目標に向けてより活動を加速していきますので、引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします。
▼詳しい活動報告をACEのウェブサイトにも掲載していますので、ぜひお読みください。
-------------------------
認定NPO法人ACE
HP:http://acejapan.org/
Twitter:https://twitter.com/ace_japan
Facebook:https://www.facebook.com/acejapan
Instagram:https://www.instagram.com/npo_ace_japan/
メルマガ登録(無料):https://bit.ly/ACEmailmagazine
★フォロー&登録、お待ちしています!
-------------------------