【第4弾 終了報告】第96回箱根駅伝出場選手の感想レポート
皆様からの継続したご支援のおかげで、筑波大学の学生たちが目標としてきた箱根駅伝という“夢の舞台”に立つことができました。心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。遅くなりましたが、第4弾 クラウドファンディングの終了報告をさせていただきます。
筑波大学 陸上競技部
男子駅伝監督 弘山 勉
======= 夢の舞台に立って学生たちが感じたこと =======
【皆様に支えられて】
クラウドファンディングに初めて挑戦したのが2016年。それから4年もの間ずっと、皆様に支えられながら、私たちは毎年「今度こそ!今度こそ!」と予選突破を目指してきました。筑波大学の予選突破は年々近づいていたとはいえ、私たちを見捨てずに、ずっと応援してくださった皆様には感謝の気持ちしかありません。
「ご支援者の皆様には、予選突破することでしか恩返しすることはできない」と学生たちはプレッシャーを感じていましたが、それがチームに良い影響を与えてきたと私は思います。
「応援されている・期待されている」という大きなエネルギーが、学生たちの原動力になるからです。皆様からエネルギーをいただきながら、学生たちは、夏の厳しいトレーニングを乗り越えることができました。
そして迎えた2019年10月の箱根駅伝予選会において、悲願が達成される歓喜の瞬間が訪れました。誰もが驚いた筑波大学の26年振りの箱根駅伝出場は、奇跡でもミラクルでもありません。皆様の多大なるご支援と応援、それに応えようと必死に頑張ってきた学生たちの努力の積み重ね(執念)がもたらした結果だったと思います。
歓喜の予選突破から2ヶ月間、チームは箱根駅伝でシード権を獲得することを目指してトレーニングに励みました。学生たちは、箱根駅伝に向かって練習できることに喜びを感じていたと思います。そうして順調に仕上がったチームは、意気揚々と箱根の決戦に挑みましたが、結果的には惨敗を喫しました。敗因はいくつもあると思いますが、経験不足によるものが最大の原因と感じています。
箱根駅伝を戦ってみて、それぞれの学生がどう感じたのだろう?
大会が終わって学生たちを見ると、そこには敗者の顔はありませんでした。悔しさをにじませつつも、夢の舞台に立てたことへの満足感、想像以上の応援の迫力とその大声援に囲まれて走った高揚感、何よりも、来年へのリベンジに燃える気持ちが満ちていたのです。
【出場した学生10人の感想】
出場した10人全員が「夢の舞台に立てて嬉しかった」「素晴らしい経験をさせてもらった」「箱根駅伝は想像を超える大会だった」と語っています。それら感想を箱根駅伝復活プロジェクトのホームぺージに掲載しました。以下にまとめましたので、是非ともお読みください。
1区(21.3km)西 研人(にし けんと)
体育専門学群3年(京都・山城高校出身)
「箱根駅伝だから感じた悔しさ」~人生初の駅伝競走を走って(1区・西 研人)~
2区(23.1km)金丸 逸樹(かなまる いつき)
体育専門学群4年(長崎・諫早高校出身)
感謝の気持ちを走りに込めて~箱根駅伝を走って(4年・金丸逸樹)~
3区(21.4km)猿橋拓己(さるはし たくみ)
理工学群3年(神奈川・桐光学園出身)
夢の舞台に立って増した“これからの決意と責任”~箱根駅伝を走って(3年・猿橋拓己 )~
4区(20.9km)大土手 嵩(おおどて しゅう)
体育専門学群3年(宮崎・小林高校出身)
「高い壁を越えて出現した さらに高い壁」~箱根駅伝を走って(3年・大土手嵩)
5区(20.8km)相馬 崇史(そうま たかし)
体育専門学群3年(長野・佐久長聖高校出身)
唯一の経験者として臨んだ夢の舞台と責務~箱根駅伝を走って(3年・相馬崇史)
6区(20.8km)岩佐 一楽(いわさ かずもと)
体育専門学群1年(千葉・東邦大東邦高校出身)
千尋の谷に落とされたから 今の僕があり 未来がある~箱根駅伝を走って(1年・岩佐一楽)
7区(21.3km)杉山 魁声(すぎやま かいせい)
体育専門学群2年(千葉・専大松戸高校出身)
気付かされた“勝負に必要な点の繋ぎ方”~箱根駅伝を走って(2年・杉山魁声)
8区(21.4km)伊藤 太貴(いとう たいき)
体育専門学群2年(愛知・岡崎北高校出身)
先輩がいたから走れた箱根駅伝~感謝の気持ちを襷に込めて(2年・伊藤太貴)
9区(23.1km)川瀬 宙夢(かわせ ひろむ)
医学群5年(愛知・刈谷高校出身)
“つながらなかったもの”と“つないでいくもの”~最初で最後の箱根駅伝を走って(医学5年・川瀬宙夢)
10区(23.0km)児玉 朋大(こだま ともき)
体育専門学群3年(熊本・千原台高校出身)
過去から未来へ心をつなぐ伝統の襷~箱根駅伝のアンカーを務めて(3年・児玉朋大)~
【これからも続く箱根駅伝への挑戦】
第96回箱根駅伝が終了してから早3ヶ月が経過し、次の箱根駅伝予選会は、もう半年後に迫っています。学生たちは、今年の不本意な戦いぶりを反省し、来年の箱根駅伝でのリベンジを誓っています。まずは、その舞台に再び立つことが目標になります。
多くの私立大が箱根駅伝出場を目指して強化している状況は、箱根駅伝に出場したからと言って安泰な見通しなど微塵もなく、国立大にとっては依然として茨の道であることに変わりありません。「箱根の借りは箱根でしか返せない」を合言葉に、皆様のお力添えを賜りながら、明日から始まる2020年度シーズンを学生と共に精進してまいります。
引き続きご支援と応援をよろしくお願い致します。
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「箱根駅伝を戦い終えて」駅伝監督(私)からのレポートも箱根駅伝復活プロジェクトのホームページに掲載しています。もしお読みでなければ、私の感想につきましては以下よりご確認をお願い致します。