鹿児島の思い出

僕にとってサッカーとの出会いは突然でした。毎日遊んでいた年上の友達がソフトボール部だったため、僕もソフトボールをやるつもりでしたが、その友達がいきなりサッカーを始めたため、サッカーボールを蹴ったことも無かったのに、神村学園幼稚園にたまたまあったサッカー部に入ることになりました。そこからサッカーの魅力に飲み込まれ、まだまだ出口は見えません。鹿児島といえばスポーツが盛んで、どの競技もハイレベルなことで有名です。その中でもサッカーは、当時ずば抜けていて、常に全国大会で上位の成績を残す鹿児島実業の赤いユニフォームに袖を通すことは誰でも一度は憧れました。そんな中、僕は佐賀東高校へ進学する訳ですが、鹿児島を離れ佐賀へ行きたいと両親に伝えた時は涙が止まりませんでした。小学校は串木野FCでボールを蹴り、途中からはパルティーダというクラブチームで仲間と夢を追いかけていました。僕にとって鹿児島はすべての原点であり、鹿児島のグランドには僕の汗と涙が染み込んでいます。同世代が中心となってＪリーグの舞台で戦っている【鹿児島ユナイテッド】というチームが出来た時は心から嬉しかったし、しっかり南日本新聞の一面を飾っていました。ユナイテッドの関係者もお忍びで通う【次の朝】で、鹿児島の未来が語られていた、なんて想像するだけで幕末みたいに心が踊りますね。僕にとってのホームグラウンドは鹿児島の各地にあります。鹿児島の過去現在未来を繋ぐ場所が【次の朝】であり続けて欲しいものです。

赤﨑秀平