無事初年度の活動を終えることができました!
先ごろは私ども岐阜和傘協会の後継者育成プログラムに多大なるご支援を賜り、真にありがとうございました。 目標金額を大きく上回る資金をご提供いただき、3年間を予定しております傘骨・ロクロの後継職人2人の前半の活動資金を確保することができました。
これも皆さまの深いご理解のおかげと深く感謝しております。 おかげさまで育成は順調に進み丁度2年目に入るところです。 コロナの影響で相互交流には何かと苦労していますが、これまでのところ直接指導いただいている職人のお二方からは及第点をいただいており、監督下で製作された部品には製品に採用されているものもあります。
以下、修行中の二人から簡単ではありますが活動報告をさせていただきます。
修行が始まり早くも1年が経ちました。修行当初は作業の基礎となる竹切、皮削り、竹割がまともに出来ず、日々試行錯誤と師匠のアドバイスをいただきながら徐々にではありますが様になりつつあると感じています。 現在はほぼ全ての工程を経験させていただき反復修行を重ね体に技を叩き込んでおります。2年目以降は品質&スピードのさらなる向上、傘骨機械の調整技術の習得を視野に入れた活動を行っていきます。
和傘の歴史、特長、竹の性質等を知っていくとなぜ今の技術、ノウハウ、道具、作業工程に落とし込まれているのかがわかります。 先人たちが長い歴史の中で培ってきた「技」はとても尊いものに私は感じています。伝統工芸というからには伝統の技をしっかりと受け継ぐ覚悟で1日たりとも無駄にすることが無いようこれからも全力で取り組んで参ります。 そして今回ご支援いただいた皆様の期待にも応える後継者となれるよう頑張っていきます!
傘骨職人見習い 前田 健吾
多大なる、ご支援を今回のガバメントクラウドファンディングにていただきました。 本当に、ありがとうございました。
活動支援金という形で生活を支えて頂きながら、岐阜、日本の傘轆轤の技術、知識を学べる事に感謝しています。 研修内容は、傘轆轤に留まらず、柄の製作、傘轆轤の製作に使用する刃物の製作の研修も進行しています。
添付させていただい写真①は長屋木工所での作業風景です。昨年の第九回のエゴノキプロジェクトで収穫したエゴノキの乾燥段取りの様子です。写真②は頭轆轤の木地挽き後の写真、使用する刃物の中で長屋さんに指導してもらいながら製作した刃物を使用しています。
定められた研修期間の1年が過ぎました。残りの研修で学べる事、修得しなければ行けない技術や知識、余す事なく身に付けて行ける様に、努めます。今後も、応援を、お願い致します。
傘轆轤見習い 近藤 智弥
二人の日々の取り組みにつきましては、岐阜和傘協会のFACEBOOKサイトにて定期的に紹介しておりますので、お時間がございます時にでもご覧いただけますと幸いです。 コメントをいただけますとより励みになると思います。
https://www.facebook.com/%E5%B2%90%E9%98%9C%E5%92%8C%E5%82%98%E5%8D%94%E4%BC%9A-106394604239762
ご支援いただきました資金は、ファンディング手数料・リターン経費を除き前田・近藤の教育・活動資金に使わせていただきました。 手数料・リターン経費2,167,089円を含む初年度(2020.1.14~11.30)の職人育成事業費は5,624,969円となりました。 当初予算より9万円ほど多くなりましたが、これは岐阜県立森林アカデミーにおいて必要科目を受講させたことによります。 残額につきましては2年目以降の同経費に充当させていただく所存です。 尚、詳細につきましては岐阜和傘協会の決算状況を初年度の年次総会終了後に岐阜和傘協会のウェブサイトに掲載を予定しておりますので、来月よりご覧いただけます。
https://gifuwagasakyokai.jimdofree.com/
先に申し上げました通り2人の修行は軌道に乗りましたが、3年間で独り立ちできる職人となることは並大抵のことではありません。 更にコロナ禍で高齢者が多い他の和傘職人の方々との交流も困難な状況が続いております。 生活環境が一遍した二人が平常心で日々の修行に取り組めるよう協会員一同最善を尽くして参ります。 皆さま方におかれましても、ご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
令和3年1月29日 一般社団法人 岐阜和傘協会 一同
追伸:万一リターンの発送漏れがございましたら、下記メールアドレスまでお知らせください。 確認の上、大至急対応いたします。
岐阜和傘協会 wagasagifu@gmail.com