職人さんの訪日ＶＩＳＡおりました！＠パレスチナ難民キャンプ

こんばんは。みなさまにハッピーなご報告がございます。

 

「伝統工芸が結ぶシルクロードの美」、お招きする職人さんの訪日ＶＩＳＡがおりました！！！

 

２名の職人さんは、ダウラットさん、アーリアさんというパレスチナ刺繍の職人さんです。パレスチナ難民３世で、現在はパレスチナのヨルダン川西岸地区ラマラのアル・アマリ難民キャンプで暮らしています。

 

みなさまのクラウドファンディングによるご支援により、ダウラットさん・アーリアさんが訪日するための旅費をまかなうことができました。本当に、ありがとうございます。

 

左：アーリアさん、右：ダウラットさん

 

パレスチナ人が日本を訪問することは、とても難しいことです。これまでは、知識階級のパレスチナ人が招聘されることが多くありました。もちろん、パレスチナのために、英語が話せ、国際感覚があって、学のあるパレスチナ人が来日して経験をつむことは当然です。しかし、必ずも、いわゆるエリート（悪い意味ではないですよ！誤解のないようにお願いします）だけが来日できる権利があるとは限りません。

 

たとえ英語ができなくても、大学をでていなくても・・・

腕に職があれば、専門的なスキルがあれば、伝統工芸の技があれば・・・同様に来日できるチャンスがあってよいと思うのです。

 

伝統工芸や芸術に、言語は必ずしも必要ではありません。人々にどれだけ感動を与えることができるか、アッと言わせることができるか・・・このようなワクワクした胸の高鳴り、美しいものにふれたときの喜びを与えることができるかどうかは、全世界にむけたユニバーサルなものです。言語を超越した心の通い合いだと思いませんか？言語だけが、コミュニケーションツールでない場面は、私たちが生きていく日々の生活で多々あります。「社会の役にたつ」ということは、知識階級の人々だけでなく、努力をつんだ、卓越した技のある職人にもできることです。

 

難民であろうと、どんなに厳しい環境であろうと・・・

強い気持ちがあれば、美しいものを作り出すことができます。そして、その生み出されたものを身に着ける人々を、幸せにします。

このことを目の当たりにして、私は心の底から感動し、喜びを感じました。

 

先々週から１０日間ほど２名の職人の訪日ＶＩＳＡ代理申請も兼ねてパレスチナを訪問していました。ＶＩＳＡがおりて、心からほっとしております・・・。ＶＩＳＡ申請にあたり、ご教示くださった皆様にも、御礼申し上げます。

 

このパレスチナ刺繍の職人２名が日本を訪問し、日本の人々との交流や、滞在中の経験や、日本の伝統工芸士さんとの交流は、必ずや二人の今後の創作活動にポジティブな影響を与えるに違いありません。そして、二人の周囲の職人さんたちにも、努力することで扉を開くチャンスとなる、という希望につながります。がんばっても報われないのではなく、努力すれば何か開ける・・・というチャンスを作りたいと思っています。

 

ＶＩＳＡの代理申請にまつわる渡航費は、イベント主催者として自費でまかないます。イベントを開催するためには、その他にたくさんの費用がかかります。クラウドファンディングで頂くみなさまのサポートは、それらにかかる運営費用に充てさせていただきます。

 

伝統文化を継承することは、簡単でありません。意識していないと、できないことです。費用もかかります。日本国内でさえ、さまざまな分野の職人さんが存続の危機にあるという厳しい現状があります。でも、伝統文化を守ることは、全世界の人々の宝物を守ることであり、自分たちと異なる文化圏で暮らす人々を尊重する上でも、とても大切なことです。

 

「伝統工芸が結ぶシルクロードの美」を開催するためのクラウドファンディングは２月７日まで、ネクストゴール１６０万円として続行させていただいております。

 

みなさまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。