輸入品目を福井産へ!福井県立大学30周年研究プロジェクト
この度は“輸入品目を福井産へ!福井県立大学30周年研究プロジェクト”プロジェクトにご賛同・ご支援いただき、誠にありがとうございました。
皆様のあたたかいご支援により、目標を達成することができ、最終的に73名の方にご寄付いただき、支援金額は総額で1,095,000円に達しました。
全国の皆様からあたたかいご支援をお寄せいただきましたこと、重ねて御礼申し上げます。
今回の支援により、本学プロジェクトの各分野において、以下の成果を得ることができました。
○福井県の気候に合うパン用小麦品種「パンの丘」の開発
・令和4年度に開発した「パンの丘」候補系統の生産力検定試験を行った結果、「ふく
こむぎ」と同程度に早生のパン用品種「パンの丘」の育成に成功。
・収量は「ふくこむぎ」に及ばないものの、現品種の「ゆきちから」に比べて65%増収
に成功。
※左側:ゆきちから、右側:「パンの丘」
(背景)
福井県の気候に合う小麦としては「ふくこむぎ」があり、うどん、ラーメン等に使用されているが、パン向きではない。東北地方向けの晩生パン用小麦「ゆきちから」を早生化し、福井県の気候に適した早生型のパン用小麦を開発。
○県産乳酸菌を使用したチーズの開発
・県産乳酸菌を用いたチーズの新しい製法を開発。
・新製法によるチーズの特徴は、癖がなく様々なレシピに使えるという点。
・飲食業者からはストーリー性に大きな魅力を感じると好評をいただいており、商品化
に向けて準備を進めている。
※県産乳酸菌を用いたチーズ
(背景)
チーズの輸入量・消費量は年々増加しており、チーズの需要が高まっている。県産のソバから福井生まれの乳酸菌
を用いた新しい製法によるチーズを開発する。
○植物性代替肉の加工・調理方法の開発
・高額な専用機を使わない、新製法による大豆たんぱく質加工品(1次加工品)を開発
・これを主原料に県産米などを加え、肉らしい食感を持つ「大豆肉だんご」を再現性良
く製造する条件を確立できたことにより、「福井の大豆肉だんごパン」(お米100%
の総菜パン)として製品第1号を実現。
※左側:福井の大豆肉だんごパン、右側:グルテンフリー米パン
(背景)
世界人口の増加に伴い、動物性タンパク質の供給不足に備え、代替食品の開発が世界レベルで急激に進んでいる。主原料に福井県産大豆を使用してハンバーグに類似した植物性代替肉を開発する
○地域で完結する新規カキ養殖技術の開発
・令和4年度に小浜湾で天然採苗をした完全小浜湾産養殖マガキの新ブランド「若狭
こはるかき」に続き、小浜湾のマガキ養殖における大きな障害となっていた夏季の
高水温対策として三倍体マガキの試験養殖を小浜市、小浜市漁協、養殖業者と連携
して実施。
・その結果、小浜湾でこれまで養殖用に使用されてきた他県産マガキ種苗の夏季の生
残率が50-60%程度であったのに対し、三倍体マガキは90%を超えた。今夏は記録
的な高温が続いたが、三倍体マガキはそれに耐えるとともに、通常の二倍体マガキ
と比較すると身入りが早かった。
(背景)
小浜湾ではマガキの養殖が盛んであるが、養殖マガキはすべて県外産種苗に頼っている。小浜湾の天然稚貝を
採取して養殖する、「純小浜湾産」のカキ養殖技術を開発する
●執行状況報告
今回、皆様からご支援いただいた資金(1,095,000円)の使途については、以下のとおり研究プロジェクト実施のための経費に充てさせていただきました。
プロジェクト研究事業費へ充当: 720,000円
寄付者への返礼品対応: 194,325円
クラウドファンディング実施手数料:180,675円
合計 1,095,000円
●返礼品について
返礼品等の発送時期については、次のとおりとなります。
・県大レストラン試食会への招待連絡・・・・・・・・・・・4月中(5月開催予定)
・上記以外の返礼品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・既に発送済
今後も、本学の研究成果が地域によりよい効果をもたらし、貢献していけるようにさらなる研究の充実に推進していく所存でございます。
これからも温かいご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。